妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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十分ごとに記憶を失うとどうなるのか?

sideカゲチヨ

 

「カゲチヨ・・・カゲチヨ!しっかりしろ!」

 

ん・・・誰だよ・・・

 

「良かった目が覚めたのか。血だらけで倒れていたから心配したぞ。」

 

心配してくれてるけど・・・

 

「お前・・・誰?」

 

sideシディ

 

俺はカゲチヨを一旦カレコレ屋に連れて帰った・・・

 

「本当に俺が分からないのか?」

 

「ああ・・・いっつ・・・」

 

怪我のことも覚えてないのか・・・

 

「ここはカレコレ屋だ。そして俺はシディだ。」

 

俺は今の場所と自分のことを説明する。

 

「カレコレ屋?」

 

「便利屋のようなものだと思ってくれ。俺とカゲチヨ・・・ヒサメ。そしてカンナとフィーアの五人で一緒にカレコレ屋をやっている。」

 

「五人?」

 

カゲチヨがそう言ったときだった。

 

「シディ!カゲチヨが記憶喪失って本当!?」

 

「本当に私たちのこと覚えてないんですか?」

 

カンナとフィーアが来てくれた!

 

「カゲチヨ、アンタがアーシのパシリってことも忘れたの?」

 

「私の恋愛サポートを請け負ってくれてたのも忘れたんですか?」

 

「よくわかんないけどそれが偽の記憶ってことだけはわかるわ・・・」

 

「二人とも・・・偽の記憶を植え付けないでくれ・・・」

 

俺は少し呆れてしまう・・・

 

「でもお前たちが俺の名前を知ってたしなんで怪我してたかもさっぱりだしそうっぽいな。」

 

「聞きたいことは色々あるがまずは怪我の手当だ。」

 

俺は救急箱を出してカゲチヨの手当をする。

 

「つかこれ病院行った方がよくね?」

 

カゲチヨが心配するが・・・

 

「大丈夫だよ!何故ならカゲチヨは吸血鬼とゾンビの異宙人のハーフだからね!」

 

カンナが説明する。

 

「そうなのか?」

 

「うん!血液操作したりしてカッコいいんだよ!」

 

「そうなのか!」

 

おぉ、カンナがカゲチヨの心を掴んだ!

 

「ちょろすぎでしょカゲチヨ・・・」

 

フィーアが言うが細かいことは置いておいて・・・

 

「それで本題だが・・・カゲチヨは昨日の夜依頼があると言って出かけて今朝まで帰らなかった。」

 

「それで探してみたら怪我して倒れてたってことか?」

 

「多分その依頼で事件か事故にあったんでしょ?」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「結構あぶねー事やってんだな・・・?」

 

「俺はカゲチヨが昨夜何をしていたのか調べてみる。」

 

「私も協力します。」

 

「アーシもヒサメちゃんに連絡して調べるよ。」

 

俺達三人は言ったそしてカゲチヨも・・・

 

「俺もやる。流石に気持ち悪いしな。その前にトイレ・・・」

 

そう言ってフィーアに案内されてトイレに行ったのだが・・・

俺とカンナがパソコンを使って調べているときだった・・・

 

「大変です!二人とも!」

 

フィーアがカゲチヨを連れて慌てた顔をしていた。

 

「・・・お前たち誰?」

 

「どうやら前向性健忘みたいだね・・・」

 

「どういうことだ?カンナ。」

 

俺はカンナに聞く。

 

「時間が経つと記憶が消えることのことだよ。カゲチヨが起きて十分くらいで忘れたから十分ごとに記憶が消えるっていうことじゃない?」

 

「そんな・・・それじゃあカゲチヨはどうすれば・・・ヒサメちゃんも別の依頼であまりカゲチヨの側に入れないのに・・・」

 

フィーアが悩んでるな・・・

 

「しょうがない。俺とフィーア、そしてヒサメがハッキングで情報を得て行こう。」

 

「アーシがカゲチヨの側にいて記憶を教えていくしかないね・・・カゲチヨ、アーシが喋るからメモ忘れないでね。」

 

「ああ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「寝ちまったみてーだな・・・」

 

っていうか何でこんな朝早く目覚ましかけたんだ・・・?

 

「ん・・・スマホのメモになんか書いてある・・・」

 

ー俺は今、十分後の自分に向けてこのメモを残している。俺の記憶は十分しか持たないからだ。信じられねーかもだけど頭にけがしてそうなちまったらしい。直すためにはシディにカンナ。フィーアの力がいる。三人を信じろー

 

そして写真に一人の男と二人の女、そして俺が写った写真があった・・・

 

「リマインダー・・・これも過去の俺が設定したのか・・・」

 

そうして寝室を出ると・・・

 

「あ、起きた!アーシはカンナ。スマホの地図に目的地は入れてあるから一緒に行こう?」

 

リビングにはオレンジ色の髪をした女がいた・・・

 

「おう、メモは見たからな。よろしく頼む。」

 

こうして俺たちはメモの通りの場所に向かった・・・

 

「こんなところ知らねーけど・・・」

 

「まぁ、それもそうか・・・」

 

そうしていると・・・

 

「あ、お前・・・生きてたのか!良かった!」

 

「カゲチヨ!下がって、この男はアンタが記憶を失うことになった原因だよ!」

 

「マジかよ!」

 

「くそっ!」

 

男は鉄パイプを持って向かってくる!

 

「甘い!」

 

「がぼぼ!?」

 

カンナが水球で男を拘束した!

 

「やっぱ戦い方忘れてるのは不便だね・・・」

 

「え?俺って戦えるのか?」

 

俺が質問すると・・・

 

「二人とも無事だったか!?」

 

「流石カンナちゃんですね・・・」

 

写真に写っていた残りの二人も駆けつけた。

 

「あががが・・・・」

 

そして男はフィーアに手足の骨を全てへし折られた状態で地面に転がされた・・・

 

「お前って結構力あるんだな・・・」

 

「そうですか?なんかカゲチヨに褒められると新鮮ですね・・・」

 

「それでこいつは一体何なんだ?」

 

俺はシディに聞く。

 

「ヒサメに頼んでパソコンを調べてもらったのだがこの男は異宙人の密売をやってるらしい。カゲチヨは依頼を受けて取引を阻止しようとしていた。」

 

「え、俺そんなことできんの?」

 

自分の能力も忘れてるからな・・・

 

「どこだ・・・俺の商品をどこにやった!久々の上玉だったのに・・・」

 

「それなら調べたらすでに妖精王の森で保護するようにカゲチヨが伝えてたから商品全部そこにあるし、アンタの組織も全部潰されてるころだと思うよ?」

 

「なぁ!?」

 

カンナの答えに男が絶望する。

 

「さて、こいつも黙らせたしあとはカゲチヨの記憶障害を直すだけですね・・・」

 

「頭をなんとかすればいいんだから・・・」

 

「やむを得んな。」

 

そういうと

 

「すまん!カゲチヨ!」

 

突然シディが頭を殴ろうとした!

 

「避けろ!そいつはお前を殺す気だぞ!」

 

やべぇ・・・頭がまたぼやけて・・・あの地面に転がってる男とどっちを信じれば・・・

 

「カゲチヨ!アンタの心のままに従って!」

 

「そうです!今あなたの心はどうしたいんですか!」

 

オレンジ色の髪の女と金髪の女が言う。普通、地面に転がってる男は再起不能だし普通に信じるなら殺そうとしていると言っている男だ・・・でも、

 

「・・・お前たちを信じてみるわ!やってくれ!」

 

そして俺は銀髪の男に殴られた・・・

 

sideカンナ

 

さて。男を警察に突き出したあとアーシたちはカゲチヨをカレコレ屋に連れて戻った。

 

「カゲチヨは脳と心臓のどちらかが無事なら死なない。傷ついた脳が再生して無傷になれば記憶障害も治るはずだ・・・」

 

シディの言う通り目を覚ますと・・・

 

「ん・・・シディ、フィーア、カンナ…なんで泣いてんだよ。」

 

あ・・・

 

「別に!アーシたちのこと信じてくれて泣いてたんじゃないんだから!」

 

「え?何?どういうこと?」

 

「えーと訳を話すと長いんですけど・・・」

 

「・・・あー、また迷惑かけちまったみたいだな。ありがとな。」

 

「そんなことないぞ。俺たちを信じてくれてありがとう。」

 

そうして私たちはヒサメちゃんにカゲチヨの無事を知らせるために出かけたのでした!




カレコレのアレコレ!ー異宙人紹介カンナ&フィーア編ー

カゲチヨ「今回は二人の体の中にある混じってる異宙人について紹介していくぜ!」

ヒサメ「まずはカンナちゃんの火車からだね!」

シディ「火車は悪行を積んだ末に死んだ者の亡骸を奪う異宙の住人だな。」

フィーア「非常に強力な炎を操る力を持っていて狙われた遺体は確実に持ち去られてるんですよね。」

カンナ「どうやって悪行を積んだ人間かどうかなんて見極めてるんだろ?」

シディ「もしかしたらカンナのように鋭い推理力で見極めてるのかもしれんな!」

ヒサメ「無いともいいきれないかも・・・?」

カゲチヨ「悪行を積んだ奴の死体なんてどうするんだろうな?」

カンナ「まぁ、食べるにしても何かに活用するにしても罪人の死体なんて誰も守らないしね。」

四人(やっぱりサイコだ・・・)

カゲチヨ「次はリヴァイアサンだな!」

シディ「カンナの頭の角はリヴァイアサン由来なんだよな?」

カンナ「うん!結構気に入ってるよ!」

ヒサメ(私は昔ちょっとコンプレックスだったけどカンナちゃんは最初から気にしてなかったんだよなぁ・・・)

フィーア「リヴァイアサンはクジラに替わって海の生態系のトップに立つ異宙人ですね。水を自在に操り船さえ沈没させるとか。」

ヒサメ「火と水が同時に使えるってやっぱり強いよね・・・」

カンナ「そう?ヒサメちゃんの電気の方が幅が広いと思うけど?」

ヒサメ「次はフィーアちゃんのDNAの麒麟だね。」

カンナ「フィーアちゃんの頭の角と尻尾は麒麟由来なんだよね?」

シディ「麒麟は地球での目撃例はほとんどなく目にも負えない速度で移動する幻獣だ。俺も本物は見たが空気が震え力量差を突き付けられた・・・」

ヒサメ「シディにそこまで言わしめるなんてすごいね・・・」

フィーア「私も空気を震えさせるくらいのオーラを出せるようになりたいですね・・・」

カゲチヨ「お前はもう十分人を怯えさせる殺気を放てるだろ!?」

カンナ「最後はヴァルキリーだね。ヴァルキリーは高い身体能力とそれを強化することができるよね!あと光の力を出したり。」

カゲチヨ「フィーアの体が頑丈なのはヴァルキリー由来なのかよ・・・」

フィーア「あまり自覚はないんですけどそんなに頑丈ですかね?」

カンナ「頑丈じゃなかったら鉄パイプの殴打なんて耐えられないでしょ・・・?」

カゲチヨ「二人の中にある異宙人のDNAについても分からないことだらけだし、いろいろと知っていかないとな!」

ヒサメ「それじゃあ、また次回!」
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