妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日はフィーアは用事があると言って俺達四人で対応している。
今日の依頼人は学生の女子だった。
「好きな人がいるからゲームで強くなりたい?」
「どういうことだ?」
ヒサが依頼内容を確認するがシディの言う通り俺たちは困惑する。
「あ、すみません!!順を追って説明しますね!クラスで私の隣の席の男の子は凄いゲームが好きで休み時間はいつも一人でゲームをしてるんです。」
「ふーん、カゲチヨみたいな感じなんだ。」
「確かに俺と似てるな・・・」
「私も隣の席になったとき正直うわーって思っちゃいました。でも彼本当は凄く優しいんです。私がお弁当忘れっちゃったときも部活の朝練があって困ってたら・・・彼がゲームに集中したいからってパンをくれたんです。半分こにしたんですけどふわふわ味がしない感じがしました。」
「んー!まさにカゲチヨとヒサメちゃんのような恋路じゃん!」
「カンナちゃん・・・やめて・・・」
ヒサの言う通り恥ずかしいからやめてくれ・・・
「それから私たちはちょっとずつ喋るようになりました。共通の話題が見つからなくて会話も続かなくて・・・そんなんだから彼、私と喋ってるよりゲームをしてる時の方が楽しそうでした。自信無くして諦めようと好きなタイプを聞いたらゲームを楽しめる人って言ったから諦めたくなくて彼のやってるゲームを始めることにしたんです!」
なるほどな・・・
「確かに共通の話題があるとぐっと距離が縮まるかもね。」
「まぁ、無理して合わせなくてもいいと思うけどな。」
ヒサとシディが意見を言う。
「いえ!無理はしてないです!!私も楽しんでます!」
「じゃあ、問題ないんじゃねーの?このまま仲良くなれば・・・」
俺が言うと、
「いえ!ダメです!このゲームで彼を倒したら告白するんです!自分とゲームを楽しめる人っていうのはゲームで互角の実力を持ってる人だと思うんです!一方的だと楽しくないじゃないですか?」
「下手で可愛さアピールするのも手だと思うけど・・・」
カンナも言うが・・・
「彼はストイックなんです!それに私の心が許せません!彼に釣り合うにはそれしかないと思います!」
「では俺達への依頼というのは?」
「私に協力して彼を倒してください!」
全く・・・極めたすぎだろ・・・
「その依頼引き受けるぜ。」
「そうだね!二人にはうまくいって欲しいし!」
「でもこのメンバーで好きな人に勝てるかどうか・・・カゲチヨは中の上くらいだしアーシとヒサメちゃんも中の下くらい。シディに至ってはコントローラーやスマホを壊さないか怪しいレベルだし・・・」
カンナの言う通り彼氏さん結構やりこんでるみたいだからな・・・せめてフィーアがいればな・・・でも依頼を引き受けたらやるのがカレコレ屋だ!やってやるぜ!
sideヒサメ
「つ、つえぇ・・・」
カゲが弱気な声で言う・・・
「挑んでみたけど二人でパーティ組んでて全然勝てないね・・・」
「好きな人も仲間も相当のゲーマーだね・・・」
「かなりの練習がうかがえるな・・・」
カンナちゃんとシディの言う通りサバイバルゲームなんだけど一瞬で倒されたしね・・・
「やっぱり勝つのは厳しいのかな・・・」
「・・・そうだ、その好きな人に弟子入りするのはどうだ?現状上手いのはそいつと仲間なわけだし一番効率いいんじゃね?」
「迷惑じゃ・・・」
「大丈夫だって!ゲームの技術を教えて欲しいって言えば!」
「が、頑張ってみます!」
そうして依頼人は好きな人の家に向かった・・・
「学校で良かったんじゃ・・・」
「またストイックなことを返されて反論できなかった・・・」
カンナちゃんの疑問にカゲは苦笑いで答えた・・・
「彼氏が出てきた・・ってあれ?」
「フィーアちゃん!?」
彼氏と一緒に出てきたのはフィーアちゃんだったのだ!
「何やってるの?フィーアちゃん!」
「あれ?四人ともどうしてここに?」
「私はこの人とゲーム内で友達になったんでオフ会とかこうして家に行ってプレイしてるだけですよ?」
「はい、俺もフィーアさんから学ぶことがあるんで時間決めて遊んでるんです。」
まさかあの強い仲間がフィーアちゃんだったなんてね・・・
「・・・フィーアさん!あなたにも教えを請います!絶対に負けませんよ!」
「?何かはわかりませんけど教えて欲しいならいいですよ。」
依頼人の子・・・勘違いしてるけど凄い根性だね・・・
「ねぇ、フィーアちゃんはシディが好きだからとられることは無いよ。」
「そうなんですか!?」
カンナちゃんナイス誤解解き!
side依頼人
こうして私たちは彼とフィーアさんに挑んだのですが・・・
「くそっ!さすがに隙がねぇ!」
「油断したら頭に一発貰いそう・・・」
カゲチヨさんとカンナさんの言う通り二人の銃撃はそれほど完璧なものでした・・・
「残ってるのは私たち七人だけ!こんなチャンスもうないよ!」
「ぬ?どうやって武器を出すんだ?」
「早くも絶望しか残らない予感が・・・」
確かにヒサメさんの言う通りだけどシディさんはまだ操作に慣れてないし私とヒサメさん、カゲチヨさんとカンナさんでどうにかするしか・・・
「俺が囮になる!ヒサとカンナと三人で奴を落とせ!」
そうしてカゲチヨさんが二人の前を横切るのと同時に
「今だ!」
「アーシたちのコンビネーション見せてあげる!」
そう言って飛び出したヒサメさんとカンナさんだったけど・・・
バン!バン!バン!
「読まれてたね・・・」
「うわっ!?」
「ぎゃああ!!」
三人ともやられっちゃった・・・
そういえばシディさんは・・・
「ぬ?そこのお前、三人がどこにいるかわかるか?」
シディさん!?それ敵ですよ!?
「?????」
「・・・・」
「二人とも撃たない・・・?そうか!」
彼はゲームがうますぎてシディさんが何をしたいか理解できないんだ!
そしてフィーアさんはシディさんのことが好き!
ありもしない罠や恋心が邪魔して撃てない!
二人一気に倒すなら今しかない!私は回り込んで・・・
「好きでぇえええす!私と付き合ってくださいいいい!」
想いと共に弾丸を飛ばした!
sideカンナ
「あの二人無事に付き合えて良かったな。」
「今回のMVPはシディさんですよ。私シディさんがいきなり飛び出してきて鼻血を出して倒れてしまったいました・・・まだまだ修練が足りませんね・・・」
フィーアちゃんはアバター姿でも興奮できるんだね・・・
「けっ!リア充がまた増えやがった!」
「そんなこと言って応援してたくせに。」
ヒサメちゃんの言う通り素直じゃないな・・・カゲチヨは
「弟子入りさせたのもカゲの発案じゃん。」
「早く勝って依頼を終わらせたかったんだよ。」
「まぁ、カゲチヨもゲームハマってたし良かったんじゃない?」
「カンナ!言うなよ!それに口に出したことを実行した方が自身着くだろ!」
「カゲチヨは年中自信ありませんもんね。」
「お前にだけは言われたくない!」
「なんですって?」
カゲチヨもフィーアちゃんも落ち着いてよ・・・