妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
私たちは某企画に呼び出されていた・・・
「良く集まってくれた!乙女たちよ!」
「実は僕たちゲームを作ったからプレイして欲しいんだ!」
上司とパンダさんがそう言ってきた。
「ゲームまで作ってるんだこの会社。」
カンナちゃんが驚いたが・・・
「違うよ。同人ゲームだよ!僕たち暇だったから、仕事の時間中に作ったんだ!!」
「もはやペンギンさんがいじめられてるレベルですね。」
そんな膨大な時間があるならもっと会社に役立てばいいのに・・・
「とにかくやってみての感想を聞かせてくれ!」
「依頼料はもらえますよね?」
フィーアちゃんが聞く。
「知り合いなんだしタダでやってくれよ~!」
「そうだよ~!面白いからさ~!」
は?
「ちゃんと払ってください、モニターハッキングして通帳のお金使っちゃいますよ?」
「水攻めにあうなら良いけど・・・?」
「ただでさえ興味ないゲームをするんですから払ってください・・・!」
「「はい~!!」」
こうして二人から依頼料を取ってカレコレ屋でゲームをプレイすることにした・・・
sideカンナ
「タイトルは・・・社畜のプリンス・・・」
「最初からやる気をそいでくるタイトルですね・・・」
アーシの言葉にフィーアちゃんが答える。
「ってことはこれって乙女ゲーム?」
ヒサメちゃんの言う通りだしあの二人にしては意外だね・・・
そしてゲームが始まる。
「俺は上司。クソジジイだ。」
「自分で言うんだ・・・」
「自覚あるだけましじゃない?」
ヒサメちゃんの言葉にアーシは返す。
「だが金だけはある。札束やるから俺と付き合え。」
「クソジジイだ・・・」
するともう一人のキャラが出てきた。
「僕はパンダ。とってもキュートな見た目でしょ?」
「いや人間なのかパンダなのかわからないので気持ち悪いです。」
フィーアちゃんの言う通り美化はされてるけど・・・
「でもお金だけは無いんだ。あ、お金貸してくれる?」
「ヒモとして養われる気満々だ・・・」
嫌すぎる・・・って言うかどっちを選んでも地獄だ・・・
「一応上司編遊んでみよう・・・」
アーシたちはまず上司を選んで遊ぶ。
「俺の金で恋の牢獄の保釈金払ってやるよ。」
「いやそれはダメでしょ!?」
ヒサメちゃんの言う通り相手に逃げられるよ・・・
「俺と付き合えばここに住めるぞ。」
確かにこの家は魅力的だね・・・
「この家は部下共を奴隷のように働かせて建てた家だ。」
「心が腐ってて家から怨念が出てる気がします・・・」
「ある意味心霊物件じゃない?」
フィーアちゃんとヒサメちゃんが言うけどこんな心霊スポット嫌だよ・・・
その後も上司の魅力が紹介される。
「俺はもう一生分の貯金がある、子育ても老後も安心だ。」
「お金の不安がないのは良いよね。」
「好きなことができるのも良いよね。」
ヒサメちゃんとアーシは話す。
「けど、最近腰や首が痛くてな、それに尿切れも悪いんだ・・・」
「体がボロボロで医療費がかさみますね・・・」
フィーアちゃんが苦笑いする。
「俺の学生時代?そんなものは消したよ。そのころは女子に相手にされなかったからな。けど金を持ってから女を言いなりにできてるぞ!!」
「本当の愛を見つけてください・・・」
フィーアちゃんが悲しげに言う・・・空しすぎる・・・
そして食事シーンになる。
「さ、今日の夕飯はフォアグラのフォアグラサンドだ!」
「半端なく胃もたれしそう・・・」
流石のヒサメちゃんも呆れるくらい頭の悪そうな料理・・・
「明日は夢の国と夢の海両方貸し切ったらから楽しもう!」
「一日で楽しめる規模じゃない気がする・・・」
「正直こんなに金あってどうするんだろう?って悩むときあるんだよな。」
「世のため人のために使うのはどう?」
ヒサメちゃんが言う。
「金、売ろうかな。」
「為替なら外国の金と交換できますけど・・・」
フィーアちゃんも微妙なリアクションをとるこれだけときめかない乙女ゲームもまれだね・・・
sideフィーア
次はパンダ編で遊ぶことにしたのですが・・・
「僕の可愛さで君をパンパンしてあげるよ。」
「最初からセクハラ!?」
「アウトですね・・・」
顔良くてもやっていいことと悪いことがあるでしょ・・・
「皆僕たちのこと見てるね。きっとイケメンな僕と一緒に歩いてる君が羨ましいんだよ。」
「パンダが歩いてるのが珍しいんじゃないですか?」
シディさんと歩いたらこうなるのも共感できるんですけどね・・・
「ん?写真撮りたい?いいけどSNSにあげるとき#彼氏イケメンすぎてやばい。ってつけてね。」
「友達からウザがられるから嫌だよ・・・」
カンナちゃんが冷たい目で画面を見ていますね・・・
「確かに今はお金がないけど将来はお金持ちになれるんだ!」
何かスキルを持ってるとかですか?
「イケメンは就活が有利で生涯年収も高いからね。」
まぁ、そういうデータはありますけど・・・
「だからイケメンの僕はなんにもしなくてもイケメンになれるんだ。」
「精神がだめだからこの先もお金はないですね。」
「フィーアちゃん手厳しいね・・・」
ヒサメちゃんが言いますけどあなたもカゲチヨに厳しくしてるじゃないですか!
そうして場所はパチンコ屋に移る。
「お願いだよーお金貸してよーもう少し回せば勝てるんだ。」
「そうやって散っていく人をアーシは何人も知ってるから貸したくない・・・」
カンナちゃんは言うけど・・・
どうしますか?
「貸す」 「あげる」
「ダメ女の脳内ですね・・・」
どっちみち貸すんじゃないですか・・・
そしてまた外に出る。
「イケメンと歩いてると引け目とか感じちゃわない?」
「別に感じないけど。」
カンナちゃんは周りの事とか気にしないですもんね・・・
「そっかー感じないんだ。僕たちお似合いかもね。僕も同僚に仕事押し付けても何も感じないからさ。」
「それと一緒にしちゃだめでしょ・・・」
ヒサメちゃんが呆れながら言う。
そうして結婚選択シーンになる・・・
「俺の金に落ちちまえよ。」
「僕の美貌の虜だよね?」
さぁ、君はどっちを選ぶ?
パリーン!
「うおっ!?何やってんだよ三人とも!」
カゲチヨの声がして気が付くと私たちはゲームの入ったデータディスクを粉々にしていました・・・