妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は熱血そうな青年だった・・・
「押忍!自分!!未成年への淫行って許せないんです!」
「は、はぁ・・・」
「お、おう・・・」
俺とヒサはいきなりのことで戸惑ってしまう・・・
「未成年へのインコ―?」
「未成年者への児童買春や動画や写真を撮影する事件が社会問題になってるんだよ。」
シディにカンナが教える。
「確かのそれは許せませんね・・・無垢な少年たちがそんなことに巻き込まれるなんて・・・」
ショタコンのフィーアが言ってもなんか説得力無いな・・・
「でもそれでなんでカレコレ屋に?」
ヒサの言う通りだな・・・
「はい!!カレコレ屋さんには未成年への淫行を減らす協力をしてほしいんです!自分アイディアを思い付いたんです!」
「アイディアってどんな?」
俺は取りあえず依頼人の案を聞き出す。
「はい!それは・・・」
依頼人が言った内容は確かに減らせると思うアイディアではあったが・・・
「なるほどな・・・」
「うーん・・・」
シディもヒサも苦い顔をする・・・そりゃそうだ。この方法はグレーすぎるからな・・・
「このアイディアを動画にしてゆうちゅーぶ?とかいうものにアップして欲しいんです!!」
「YOUTUBEとかいうもの・・・?」
ヒサの言う通りこの依頼人もしかして・・・
「自分、パソコンはさっぱりで・・・ネットもほとんど見ないので。よく知らないんですけどそういうものがあるんですよね?」
「もしかして昭和からタイムスリップしてきた人?」
「カンナちゃん・・・失礼だよ・・・」
「でも確かにその年でYOUTUBE知らない人ってレアですよね・・・」
ヒサたち三人は驚く・・・
「俺もつい最近まで知らなかったぞ。」
シディは俺がチャンネル作るって言って初めて知ったもんな・・・
「自分!テレビっ子なんで!!」
はぁ・・・これならあの作戦でいけるかもな・・・
「素晴らしい!!バズること間違いなし!」
俺は依頼人をほめちぎる。
「違います!自分は数字や利益のためにやってるんじゃない!!未成年者が食い物にされている社会を変えたいんです!」
まぁ、そういうよな・・・俺は念押しで聞く。
「いやいやいや~ホントは収益とか承認欲求とかあんだろー?」
「ありません!」
「管理とか収益とかこっちでやっていいの?」
「お任せします!」
よし・・・ヒサたちを遠ざける準備はできたぜ・・・
「おめーら!このお方はご立派なお方だ!俺達で力を貸すぞ!」
「そうですね!この現代の侍を支援しましょう!」
「勿論だよ!」
フィーアとカンナがこっちを見ながら言ってきた・・・気づかれちまったか・・・
sideヒサメ
「・・・俺は反対だぞ。確かに現状は歯がゆいがそれでは必要以上に傷つく必要がある気がするんだ・・・」
「考えなおすことはできませんか?一般人がやっていいのかわからないし警察にもっといい案を出した方が良いんじゃ・・・」
「ううう・・・!」
私とシディが反対すると依頼人は涙を流し始めた・・・
「これが現代の若者なんですね・・・常に自分が動かなくていい理由探しに必死、泣いてる人がいるのに見て見ぬふり!自分はそんな人にはなりたくない!」
「よく言いましたでげす!」
「流石です!」
カゲとカンナちゃんは収益に目がないだけでしょ・・・
でもフィーアちゃんはこんな嵌めるようなこと嫌うと思ってたけどまさか・・・
「・・・俺もやろう、だが過激すぎたら止めるからな。」
「うん、私も。」
私たちは賛同した。
「・・・良いのかよ。」
カゲが暗い顔してる・・・やっぱり何か隠してやろうとしてたんだ・・・
sideカンナ
アーシたちがやったことはまずヒサメちゃんの能力で売春行為が行われている掲示板に潜入した。今回動画に出るのはカゲチヨと依頼人になったのでアーシたちは裏方に徹する。アーシたちはことがことなので目出し帽をかぶっている。
「早速申し出がきましたね・・・」
囮のコメントに引っかかった奴が出てきた・・・
そうなったらターゲット役にはアーシとシディが知り合った。幼い見た目の大人の女性にやってもらうことにした・・・アーシたちが頭下げたんだけどね・・・
そうして女性に呼び出してもらう、アーシがカメラを持ちながらみんなが後ろに隠れて待機する・・・
「パパもママもいないなんてかわいそうだね・・・」
「大丈夫!おじさんが来てくれたから!」
「じゃあお金も払ったし・・・」
そうして手を伸ばそうとしたとき女性はクッキーを持ってくると言って離れたとき・・・
「あなた、未成年だと知りながら売春しようとしましたね?」
「な、なんだ!?」
依頼人が犯人とインタビューをしようとして逃げ出すのをカゲチヨが血液操作で確保した・・・
「・・・警察行くぞ。」
「くそっ・・・くそっ・・・」
こうして撮影を終えたアーシたちは依頼人に後で投稿するから帰って良いことを伝えた・・・
「今アップロードしないんですか?」
依頼人はこういうけど・・・
「まさか!やっぱり収益が欲しくなったとか?」
カゲチヨがこういえば依頼人は信念を曲げずに任せるという計画だ。
「アップロードの証拠を送るからそーいうことで。」
「・・・メールはよくわからないので、手紙でお願いします。」
「嘘だろ!?」
カゲチヨが驚くのも分かるよ・・・ホントに何時代の人間?
「まぁ、これで作戦は実行できますね・・・」
「これは時間稼ぎにしかならないがせめて依頼人が頭を冷やす時間が作れれば・・・」
「できる限り加害者を追い込むようなことはしたくないからね・・・」
アーシたちは作戦を決行した。
sideヒサメ
数日後依頼人がやってきた。
「皆さん!」
「お、どーした?」
カゲが聞く。
「動画公開してないんですよね!」
「動画のスクショを手紙で送ったけど・・・?」
カンナちゃんが返すけど・・・
「結果は全然再生されずに終了でした・・・やはり啓蒙っていう道は理解が得難いんでしょうね・・・」
フィーアちゃんが残念そうに言ったけど・・・
「嘘ですよね・・・自分ネットで動画が公開されてないのを確認しました。」
「えっ!?」
私は驚く。依頼人の執念を甘く見てたかも・・・
「当たり前だ。やっぱりこの動画は過激すぎる。」
「犯罪者でも勝手にネットに晒していーわけねーだろ。」
シディとカゲがいう。
「最初から協力する気は無かったということですか!?」
「どうせカレコレ屋で断られても違ったところで泣き落としでやってもらおうとしてたんでしょ?だったら諦めさせた方が良いと思って。」
カンナちゃんが答える。
「せっかく信用したのに!!」
「貴方の信念は尊敬します。でも手段が加害者の人生を考えてないものなんです。だから別のやり方が・・・」
「それじゃ何も変わらない!自分は社会を良くしたいんです!リスクだって必要なんだ!」
フィーアちゃんの説得にも耳を貸さない・・・
「違う方法を探しましょう・・・協力しますから・・・」
私も言うけど・・・
「もう頼らない!誰もが見て見ぬふりをするから自分がやらなきゃダメなんでしょうが!」
そう言って依頼人は去ってしまった・・・
「はぁーすまねぇ・・・お前たちにもリスキーな真似させたのに・・・」
「良いんだよ。私たちが勝手にカゲの作戦に乗っかっただけなんだから・・・」
「フィーアもカンナもよくカゲチヨが泥を被ろうとしてたのが分かったな。」
「こういう時のクズなカゲチヨは大体こういうパターンだからね。」
流石カンナちゃん・・・
「囮捜査じみたことをしたからな・・・一般人の囮捜査は法律的に微妙だからな・・・
四人には言えなかったんだけど・・・カッコつけすぎたな・・・多分俺一人でもあの依頼人の暴走は止められなかったと思う・・・」
そうだね・・・
「きっと別の人に頼んであの依頼人は動画は公開されるんでしょうね・・・」
フィーアちゃんが悲しげにつぶやく・・・
そしてフィーアちゃんの言う通り動画は公開され大衆が熱狂して少数の意見は圧殺されてさらされた一人が銃口を向けて問題になった動画は終了となった・・・
「・・・・」
私たちは動画を見て暗い気持ちになってしまう・・・
「くははは!やはり悪に手を染める人間も正義という棍棒を手にした人間も愚かじゃなー・・・」
今回はボティスさんの言うことにも反論することができなかった・・・