妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
うっ・・・ここは・・・
「起きたかカゲチヨ・・・」
「どうしてこうなったか覚えているか?」
シディにゼクス・・・そうだ、俺達依頼で船に乗ってそれでまた別のリヴァイアサンが暴れて俺たちは放りだされたんだ!
「くそっ!トッププレデターか他の密猟者か知らねぇけどとんだとばっちりだぜ・・・!」
「そうだな、どうやら俺達三人だけのようだし島に人がいるかどうかの確認をしよう。」
「無人島でも食べられる植物や魚を捕るのは任せてくれ!」
フィーアと流れ着いたときと違ってシディがいてくれたから良かったぜ。それにゼクスの言う通り住人がいたらしばらくの間住むことと狩猟の許可を貰わねぇとな・・・
そうして俺たちは島を探索することにした。
「それにしてもここはどこの島なんだ?」
「危険な生き物でも倒せるが奇襲されたらと思うと不安だな・・・」
「!?あれを見るんだ二人とも!」
俺とゼクスが話しているとシディが驚いた様子である場所を指さした。
「あれは村だが・・・」
「女子しかいねーじゃねーか!」
今時こんな漫画みたいな島あんのかよ!
「よかった、丁度良かったし話しかけよう。」
いや、シディ警戒心ゼロか!?
「待てよ!突然男三人が声かけたら怖がられるだろ!俺達の言葉も通じるかどうかわからないし・・・」
「と言いつつホントは女子だらけで怖いんだろ?」
ゼクス、うるせー!こんな状況誰だってビビるだろ!
「きゃ~!誰かいる!危険な動物!?」
しまった!気づかれた!
「待ってくれ!俺たちは敵ではない!」
流石シディ、冷静に手を上げて話しかけてる・・・
「俺たちはこんな見た目だがお前たちに危害を加える気はない。」
「頼む、せ、せめて狩りや魚を取る許可だけでも・・・」
ゼクスも俺も村人に話しかける。
「怪しい奴ら!村から・・・」
「待ちなさい!この三人男じゃない?しかも二人はかなり見た目が良いわね・・・」
「もう一人の目は腐ってるけど・・・?」
「余計なお世話だ!」
やっぱり二人は男を知らない奴からみてもイケメンなんだな・・・
「初めて見た!」
「落ち着いて!まずはババさまに報告しないと!」
そう言って村の上の立場の人が長老のところに俺たちを連れて行ってくれた・・・
「なんと・・・男がこの島に迷いこむとは・・・」
「うむ、仲間はあと三人いるんだがはぐれてしまってな・・・」
「何か情報は知らないか?」
シディとゼクスが俺達のことと三人の特徴を言って尋ねるが・・・
「すまんが他によそ者を見たという報告はない。」
「そうっすか・・・」
どうやらヒサたちはゼクスの言う通り船から放りだされなかったみたいだ・・・
「ありがとう、村はすぐに出ていく。この島の食物をとる許可をもらいたいのだが・・・」
「待って!助けがくるまでここにいるべきです!」
シディがそう言って俺たちは立ち去ろうとすると案内してくれた人が提案をしてくれた・・・
「森の中は危険です!いくら異宙人のDNAを持っているとはいえ狩場も知らない貴方たちでは餓死してしまいます。ねぇ、ババさま。」
「・・・そうじゃな。それに客人は歓迎せねば・・・」
女しかいないから排他的と思ってたけど友好的だったな・・・
「二人ともここはご好意に甘えようぜ!」
「狩りするのが面倒なんだろ・・・」
「カゲチヨ・・・」
い、いいじゃねーか!今は極限状態なんだから!
sideゼクス
こうして俺たちは村で世話になることになったが・・・
「あばばばばば・・・・」
早速カゲチヨは女子に近づかれて泡を吹いていた・・・
「・・・にしても興味深々だな・・・」
「すみません・・・言い伝えと結構違ったもので・・・」
言い伝え・・・?
「?どうしたのだ。体を触って。」
「一緒に水浴びしてくれませんか?」
シディは相変わらずだな・・・
「男のこともっと教えなさい!」
「ぎゃああああ!」
カゲチヨ、逃げたな。
俺は女性たちを巻いてカゲチヨのところに行く。
「地獄だ・・・!」
「敵対的な態度よりかはいいだろ。それともヒサメに見つかったらまずいと思ってるからか?」
「ヒ、ヒサは関係ねーよ!そっちこそクールぶってるけどカンナに見られたらまずいんじゃねーの!」
「カンナは事情を話せばからかってはくるがそれ以上はしないさ。」
カゲチヨと言いあっていると・・・
「すみません、カゲチヨさん、ゼクスさん。皆盛り上がっちゃって!」
俺たちを案内してくれた女性がやってきた。
「だ、大丈夫っす・・・」
「それにしても本当に女性しかいないなこの村は・・・」
俺とカゲチヨがそういうと・・・
「ええ、見たこともありませんでした。島にいるのは女だけ知っているのはババさまくらいです。」
長老っぽかったもんな・・・
「女しかいないと人口って減り続けると思うんっすけどなんでこの村存続してるんですか?」
「それはもちろん子供を作ってるからですよ!」
カゲチヨの問いに答えてくれたが・・・
「でも男がいないと・・・」
「この話はここまでにしましょう。」
急に雰囲気を変えて去ってしまった・・・
sideカゲチヨ
ここの生活には慣れてきたんだけど・・・
「ぐっ・・・」
「うっ・・・」
二人はなぜかげっそりしていた・・・何でも友好のしるしとして塗ってくれた化粧の絵の具の匂いが変とか食事は俺も感じたのだが変な味やにおいがしたが断ったら失礼なので食べていた・・・
「三人ともこの島には慣れました?」
女性が話してくれるけど早く助けが来ないと二人が持たないな・・・三人とも早く来てくれ・・・
ずっと見張られてるしこの島は何かがおかしい・・・
「皆、三人が大好きなんです。なんだったらずっとここにいても良いんですよ。」
くそっ・・・俺の焦りが高まっていると・・・
「カゲー!どこー!」
「ゼクス君~!返事してー!」
「シディさんんんん!!どこですかああああ!!」
心配した顔で俺達を探しているヒサとカンナと涙と鼻水でぐしゃぐしゃのフィーアだった・・・
「ヒサ!カンナ!フィーア!ここ・・・がっ!」
しまった!警戒してたのに頭を・・・シディとゼクスはなんかの薬草の匂いで気絶してるみたいだ・・・
そうしてしばらくたって目を開けると・・・
「ここは・・・どこかの建物の地下・・・」
俺たちはそこに縄で拘束されていた・・・
「ゼクス!シディ!拘束破れそうか!」
「すまん・・・カゲチヨ、あの時の薬草の匂いで体が痺れて・・・」
「俺もだ・・・」
くっ・・・俺も昼間じゃ血液でも飲まない限りこんな大人数無力化は無理だ・・・
「カゲチヨ様、シディ様、ゼクス様!島の皆が三人を気に入ったの!だからあなたは島の男としてずっとここでくらして!」
「ざ、ざけんな・・・!」
「この島には子孫の繁栄のため男が現れると聞く。それは神様の化身と言い伝えられておる・・・」
ババアがふざけたことを言ってくる・・・
「カゲチヨ・・・あそこの骸骨がそうらしい・・・」
苦しむシディが言うので周りを見ると確かに髑髏の山があった・・・
「男の肉は食べるのが儀式じゃからな・・・」
「ここは言うなら儀式の施設兼処理施設といったところか・・・」
ゼクスの言う通りだな・・・
「まさか攫ってきてるのか!?」
「貴様らが異宙人のことを話してくれて助かった。ケルベロスと狼男は所詮犬の仲間・・・強烈な臭いで無力化すれば敵ではない・・・それに吸血鬼は昼では大勢のワシらを傷つけずに無力化できまい・・・貴様は根本的に女性に慣れておらんからな・・・」
年の功ってやつかよ・・・厄介だな・・・
「その絵の具は皆の血液と体液を混ぜたものです!ゼクスさんとシディさんには大量に!カゲチヨさんは体液だけですけど食事にも混ぜたので十分です!」
気分が悪くなってきた・・・
「では儀式を始める!」
「さあさあ!服を・・・ぎやあああ!?」
もうだめかと思った次の瞬間強烈な電気が女に当たった!
「大丈夫!?カゲ!」
「とんでもない村だね・・・」
「シディさんの血液や体液を塗りたくった罰は受けてもらいますよ・・・!」
ヒサたちが助けに来てくれた!
「よそ者の女は立ち去れええええ!」
女たちは襲い掛かっていったが・・・
「つ・・・強すぎる・・・」
「何者なんじゃ・・・?」
数分もかからず地面に倒れていた・・・
「天誅・・・!」
「フィーアちゃんの覇気すごすぎだね・・・」
「まぁ、後は島から脱出しよう。」
こうして俺たちはヒサたちが呼んでくれた船に乗って帰ることになった・・・
「三人ともありがとな・・・助かったぜ・・・」
「すまん、俺たちは完全に足で纏いだった・・・」
「女性って怖いな・・・」
俺たちはヒサたちに感謝する。
「カゲは、女子と沢山会話できてうれしかったんじゃない?」
「嫉妬しないでくれ・・・あんな島もう嫌だ・・・」
「トラウマになってる・・・」
一度は機嫌の悪くなったヒサだが俺の心からの声で納得してくれる・・・
「ゼクス君は今回災難だったね・・・いい匂いのアロマキャンドルでも入れながら肌のケアもしよう。」
「ありがとう。やっぱり気が利くな。」
「まぁね、それに女子たち相手にゼクス君がどんなことしたか知りたいし!」
「それは勘弁してくれ・・・」
ゼクスとカンナは相変わらずだな・・・
「シディさん、今すぐ匂いを消してあげます!」
「すまない・・・フィーア・・・」
「後は食事も私と一緒に作りませんか!」
「ああ、そうだな。」
「よし!」
フィーア・・・・ちゃっかりシディと料理する約束を取り付けてるのは流石だな・・・
「・・・ヒサ、今度スイーツバイキングでも行かねぇか?」
「え!?良いの?」
「あぁ・・・助けてくれたしな・・・」
こうして俺は照れながらもヒサを誘えたのであった・・・