妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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あはれ!名作くんの泣いた鬼教師を参考にしました。


鬼教師の好感度アップ作戦

sideカゲチヨ

今日の依頼人は鬼の教師だった。

 

「実は私小学校で一年生の担任をしてるんだけど泣いて怖がられてしまうんです・・・」

 

それは可哀そうだな・・・

 

「体罰を辞めればいいんじゃないですか?」

 

「してませんよ!?」

 

カンナ・・・気持ちはわかるけどストレートに聞きすぎだ・・・

 

「でも見た目が怖いっていうのはあるかもしれませんね・・・」

 

「なんとかしたいものだが・・・」

 

フィーアとシディの言う通りだな・・・

 

「なら泣いた赤鬼作戦はどうですか?」

 

ヒサが提案する。なるほど・・・それなら好感度も上がるかもな!

 

「この中の誰かが体罰をしてそれを依頼人が止めるとか?」

 

「そんな過激なのじゃねーよ!ちょっとトラブルを起こすだけでいいんだよ!」

 

カンナの発言に俺が突っ込む。

 

「実は明日節分の豆まきの行事があるんですけど・・・」

 

それだ!

 

「では俺達のうち誰かが鬼に変装して生徒たちの前で悪いことをするので止めるというのはどうですか?」

 

「お願いできますか!」

 

そうして俺たちは学校に向かうことになった・・・

 

sideヒサメ

 

「結局俺が鬼役かよ・・・」

 

「嫌われ役も鬼役も一番様になってるのはカゲチヨだからね。」

 

「嬉しくねぇ!?」

 

でもカゲの青鬼姿似合ってるな・・・

 

「でも悪いことって何すればいいんだ?」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「心の奥底に潜む本当のカゲチヨを解放すればいいんですよ。」

 

「心に化け物飼ってねーよ!?」

 

フィーアちゃん・・・

 

「具体的に考えないと・・・」

 

依頼人にも言われてるし・・・でもあんまり犯罪臭がしてもいけないし・・・

 

「どんなのが良いんだ?」

 

「やっぱり授業中に漫画を読むことじゃない?」

 

「ヒーちゃん真面目か!」

 

仕方ないじゃん!他に学校で悪事なんて思いつかないんだから!

 

「うーん・・・オレオレ詐欺とか?」

 

「節分関係なくなった・・・」

 

「電話越しじゃないと意味ないし・・・」

 

カンナちゃんの言葉に私とカゲが突っ込む。

 

「いや、本当の悪は何もしないことだな・・・たとえ失敗しても何かに挑戦するのは良いことだ。本当に悪いことは行動をしないことだ!」

 

「流石シディさん・・・!」

 

シディが哲学っぽいこと言ってる・・・フィーアちゃんも目をキラキラさせてるけど大丈夫かな・・・

 

sideカゲチヨ

 

結局困ったら指示を出してくれるみたいだけど・・・

 

「ぐおおおお!鬼だぞー!」

 

もうやるしかねぇ!俺は小学生たちの前に飛び出した!

 

「あ!なんだお前は!皆―!怖い鬼が来たよー!」

 

依頼人は打ち合わせ通りの演技をする。

しかし・・・

 

「わーい!節分の鬼さんだ!遊んで遊んでー!」

 

「わーい!」

 

やっぱり最近の子供は怖がらずお兄さんが来たと思って遊んで欲しいとねだってきた・・・

 

「ちょっと!もっとあなた達が怖がられないと・・・」

 

「どうしたら・・・」

 

そう思って廊下の窓を覗くとヒサが立っていて・・・

 

「授業中に漫画を読むこと。」

 

そう書かれたスケッチブックを持っていた・・・

 

「今やるのかよ!?」

 

仕方なく俺は用意されてた漫画を配った・・・

 

「ほらー!漫画だぞー!」

 

「わーい!」

 

「やったー!」

 

案の定喜ばれた・・・

 

「喜ばしてどうするの!?」

 

「そんなこと言われても・・・」

 

するとカンナが立っていて・・・

 

「オレオレ詐欺。」

 

ここでか!?

 

「お兄さん誰ー?」

 

そう子供が聞いてきたので・・・

 

「俺俺!俺だよ!」

 

「何言ってるんだ!何者なんだ!」

 

「だから俺だって!」

 

「知り合いなの?」

 

「いや!違うよ!」

 

知り合いと怪しまれてる・・・

 

「とにかく悪いことを!これ以上はまずいって!」

 

「そう言われても・・・」

 

俺が廊下を見ると・・・

 

「何もしない。」

 

「・・・・」

 

「ん、なんだ?ともかく出ていきなさい!」

 

「・・・・」

 

「聞いてる?」

 

「・・・・」

 

すると・・・

 

「なにこの人ー?」

 

「怖いよー!」

 

子供たちが怯え始めた。

 

「よし、みんなー!この悪ものは先生が・・・」

 

「そうだ!鬼に豆をぶつけよう!」

 

「え!?」

 

「鬼はー外!鬼はー外!」

 

「あれ?先生も?」

 

「鬼は―外!鬼はー外!」

 

先生にも豆を生徒たちは豆をぶつけていた・・・

 

「・・・・」

 

依頼人は泣いてしまったが行事は過去最高に盛り上がった・・・

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