妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人はガラの悪そうなカップルだった・・・
「カレコレ屋って依頼したら何でもやってくれんすか?」
「基本的には。」
俺は真顔で答える。
「うけるー!」
「一週間バイトの代わりしてもらってもいいすか?」
「バイト?なんのだ?」
シディが聞く。
「ふつーの居酒屋だよー。」
依頼人の女性は言うが・・・
「絶対普通じゃないですね・・・」
フィーアの言う通り行ってみると・・・
「うわっはははは!」
「あっはっはっはっは!」
従業員が食材を投げ合っていた・・・
「な、何このバイト・・・」
「俺の知ってる普通と違う・・・!!」
「案の定でしたね・・・」
取りあえずヒサとカンナが依頼でいなくて良かった・・・
sideフィーア
こうして手伝いを始めたのですが・・・
「見てー!テラ盛りから揚げ丼!」
「そんなメニューはないが・・・?」
シディさんが言う。
「私オリジナル!ウケない!?」
ウケないですよ・・・
「店の食材でやっていいんですか?」
「大丈夫大丈夫!あとで戻すから!」
マジですか・・・
「それを人に食べさせるのか?」
「大分世紀末ですね・・・ここ・・・」
他にもカゲチヨと作業をしていると・・・
「ばぁ!」
「うわっ!」
突然白いものをつけた男性にカゲチヨが驚かされます。
「ぎゃははは!ビビってる!」
「なんですか?その白いの?」
「これから焼くピザ生地。」
「嘘だろ・・・」
衛生概念ゼロですね・・・
後は接客作業中に・・・
「ブサな男が店来たから酒につばと料理に鼻くそいれよ!」
「やばーい!」
普通に犯罪なことも起きてました・・・
「新しいの調理しないと・・・」
私がこっそり新しいのに替えておきましたけど・・・
sideカゲチヨ
色々ありすぎて疲れた・・・
「居酒屋のバイトも大変なのだな。」
「いや、この居酒屋の大変さを参考にしちゃダメですから・・・」
フィーアの言う通りだぜ・・・そう思っていると・・・
「お兄さんたちー!一緒に入んないー?」
俺が声の方向に顔を向けるととんでもない光景が写っていた・・・
「おぉ!居酒屋には風呂もついてるのか?」
「シディさん見ちゃだめです!」
「チゲーよ!これ食器洗うシンクだよ!」
「でも気持ちいいよー。」
マジで狂ってやがる・・・
「後片づけ疲れましたね・・・」
「あー・・・そうだな・・・特にシンクとか二人がかりで消毒したもんな・・・」
俺たちが帰ろうとしていると・・・
「あれでは楽しみに来てくれてるお客様が可哀そうだ。」
シディがバイトたちに注意していた。
「いやいやいや、安い居酒屋にサービス求めんなっての。」
「反省してまーす!」
そう言って飲んでたコーラをシディにかけて蹴りつけた!
「カゲチヨ・・・私・・・!」
「大丈夫だ、今回は止めねぇよ・・・ってか俺も協力するわ・・・」
俺たちは先回りしてバイトのところに向かった・・・
「ん?アンタも私たちに注意するのー?」
「いえいえ、そんな大人びたこと私たちにはできませんよ・・・」
「そうだな、やり返しちまうからな・・・!」
そう言って俺たちは二人に拳を見舞った。
「ひっ!」
「な、なんなのこいつら!?」
「さて、ボコボコにされるのとちょっとだけ殴られて勤務態度改めてシディさんに謝るのとどっちがいいですか?」
(どっちにしても殴られる!?)
二人が怯えていると・・・
「やめろ、弱いものいじめをするな。」
シディに止められてしまった・・・
「気持ちは嬉しかったがな。」
「シディさん・・・」
「すまんな、きっと真面目に働いた方が楽しいと思うぞ?一週間頑張ってみよう!」
シディが言うと・・・
「「はい!」」
一瞬で落ちた・・・やっぱイケメンってすげぇ・・・
sideヒサメ
「で、依頼が終わってどうなったか見たいってこと?」
「はい、シディさんが改善したので気になっちゃって・・・」
カンナちゃんの言う通り私たちはフィーアちゃんに連れられてその居酒屋を見に行った。
「12卓、緑ハイお代わりだって!」
「了解!から揚げできてるから持ってて!」
凄い・・・
「カゲから話は聞いてたけど変わりすぎでしょ!?」
「流石シディのイケメン効果・・・」
「順調そうで良かったです!」
繁盛してて笑顔の皆に私たちも笑ってしまうのでした!