妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
今日は五人で無人島に行くことになった!
「お前ら依頼のこと忘れてねぇか・・・」
カゲが船酔いしながら言う。そう、私たちは無人島に奉納されている忘れ去られた古き秘宝「人魚の忘れ形見」の調査に来ていた。
「人魚か・・・ロマンあるよね!」
「リヴァイアサンも十分海のロマンだと思いますけど・・・」
私たちは出会った人に船で連れて行ってもらっていた。
「僕も島に行くついでだったしね。」
あ、島が見えてきた!
sideカゲチヨ
「本当にこんな洞窟に人魚の秘宝なんてあるんですか・・・?」
「ありそうな雰囲気満点だよねー!」
「怖くない・・・?」
三人ともにぎやかだよな。
「俺もカンナの言う通り、日差しが強いところよりこっちの方が良いな。」
「カゲの陰湿蝙蝠。」
「陰湿はいらなくない?」
俺はヒサの罵声に落ち込む・・・
「見ろ、あそこに社があるぞ。」
シディの言う通り地底湖が広がっておりそこに小さな社があった・・・
中に入ると小さな木箱があった。
「これか?」
「随分と古いな。」
シディの言う通り相当古い木箱だな・・・
「本当に大丈夫かな・・・」
「なんだろ?人魚の鱗かな?」
「そんな可愛いものなら良いですけど・・・」
そうして俺が箱を開けると・・・
「うわあああ!?」
ヒサが悲鳴を上げる。中に入っていたのは人魚のミイラだった・・・
「いやー!期待以上だね!」
カンナ・・・目をキラキラさせすぎだろ・・・
「あのー・・・なんかヒビが広がってませんか?」
フィーアの言う通りミイラから煙が出た!
「ちょ・・・」
「うわっ・・・」
ヒサ、フィーア・・・!
「大丈夫・・・か?」
「はあああ!?」
「おぉー!」
俺たちは驚く・・・だって・・・
「へ?えええ!」
「この下半身といい、えらといい・・・まさか人魚になってるんですか!?」
ヒサとフィーアが人魚化していたのだ!
しかしそれだけじゃなかった!
「ぐは・・・!」
「な、なんだ急に・・・」
ヒサとフィーアの声を聞いた瞬間俺たちは頭の中をひっかきまわされたみたいな衝撃に襲われる・・・
「どうしたの?二人とも?」
カンナには影響がない・・・?それに人魚化もしてない・・・
「シディさん!」
「どうしたの?」
ぐほ・・・・!
「多分二人の声のせいだな・・・人魚の歌声は船乗りを惑わして海にいざなうって奴があるだろ?それと同じだな。」
「じゃあなんでカンナちゃんには効かないの?」
「カンナには海の生物であるリヴァイアサンのDNAがあるからな・・・人魚化の影響も声の影響も受けなかったんだろうぜ。」
「そんな・・・一番痛い目にあって欲しい人が効かないなんてどんな拷問ですか・・・」
そうだな・・・
「フィーアちゃん!?アーシ何か悪いことした!?」
いつも俺たちにやってるだろ・・・
「ふぅ・・・」
なんとシディはもう復活していた!
「どういうこと!?」
「ホルスの力のおかげだろう。」
相変わらずのチートだな・・・
sideフィーア
私たちはカゲチヨが復活するまで暇だったので湖を泳いでいたのですが・・・
「思ってたよりずっと水の中を自由に動ける!」
「結構楽しいですね・・・」
二人に聞こえないように話しながら楽しみます。
「いやー!まさか二人が水中で活動できるようになるなんて思わなかったよ!」
カンナちゃんも嬉しそうに笑います。
「でもアーシも人魚の声使ってみたいな・・・そしたら拷問にも・・・」
「カンナちゃん・・・」
やっぱりカンナちゃんは人魚化しなくてよかったですね・・・
すると網が降ってきました!
「ふ~!危ない危ない・・・」
カンナちゃんが網を炎で焼き尽くし私たちは捕まりませんでした・・・
「なっ!?」
「お前は・・・船のときの・・・」
「そう!そして依頼したのも僕さ・・・人魚の忘れ形見を手にした女性は人魚の力を得られる・・・それがこの島の人魚伝説さ。しかしまさか海の生物には人魚の力が効かないのは誤算でしたね・・・」
シディさんの質問に男が答えます・・・
「で、アンタはさしずめオークションで一攫千金を狙う密猟者ってところ?」
「その通り・・・三匹ではなく二匹なのは手痛いですがそれでも高値が付きます・・・しかし一番の障害は声で動けなくなる二人ではなく貴方・・・というわけで出でよ!ゴーレム!」
そうして出てきたのは一体の土の人形でした・・・
sideカンナ
「ゴーレム・・・異宙で使われてる兵器で作るには錬金術とか使わないといけないらしいけど?」
「特注しましてね!コストはかかりますがイレギュラーを排除しても十分におつりがきます!」
ふふふ・・・
「水場でアーシに勝負を挑むなんていい度胸してるじゃん!」
アーシは即座にブレイク状態になり周辺の水で渦潮を作りゴーレムを巻き込む!
「があああ・・・・」
ゴーレムは一瞬でとけてボロボロになる・・・
「くそっ!今度は水に耐性のあるゴーレムで!」
ふーん・・・二体いたんだ・・・
「カンナ・・・俺たちも・・・」
「俺も少しは動ける・・・手伝うぞ・・・」
カゲチヨとシディが心配してるけど・・・
「大丈夫!それにこういう顔が良いだけで性格がゴミクズって性格の奴がアーシは一番嫌いだからさ・・・アーシにやらせてよ・・・!二人攫われそうになってムカついてるし・・・!」
アーシは言う。
「強がりを!後悔しろ!」
密猟者は何か言ってるけど・・・
「蒼炎乱舞!」
アーシは極太の蒼炎の糸をゴーレムに叩き付ける!
ドカン!ドカン!
「ぐ・・・お・・・」
ゴーレムはガードの体制でじわじわと後退する・・・
「隙あり!拘束!」
「なっ・・・!」
アーシはゴーレムの頭を残して水球で拘束した!
「いくら水耐性のあるゴーレムも共通の弱点があるんだ・・・それは額の英語でEMETH(真理)って文字のEを貫いてMETH(死)にすること・・・頭が丸見えで文字も隠せないよね?」
「や、やめ・・・」
「じゃ、大金の塊粉々にしちゃうね。」
ドゴっ!バラバラ・・・・
「あ・・・あああ・・・」
ゴーレムがバラバラになり呆然自失となった密猟者だったけど・・・
「う・・・わあああああ!」
突然叫び声を上げると船で逃げてしまった・・・
「やべぇ!早く捕まえないと!」
「カンナちゃん!」
「どうしますか?」
「あれ?二人とも元に戻ったんだ。」
アーシは焦るカゲチヨと人魚から戻った二人を見て言う。
「うん、戻った時にこんな宝玉になったんだけど・・?」
ヒサメちゃんが青い玉を二個出す。
「これを使えば自由に人魚になれるということじゃないか?」
シディが言う。すごいね!
「それよりもアイツを・・・」
「ふふふ・・・それは大丈夫だよ・・・この洞窟から出れば海・・・すなわちアーシのフィールドだよ?」
「あ・・・」
カゲチヨも察しがついたよね?お仕置きの時間だよ?
sideカゲチヨ
「やばい・・・逃げないと殺される・・・!」
密猟者は船で逃げようとするが・・・
「さぁ、ショータイムの始まりだよ・・・?」
カンナがブレイクした状態で手を振り上げる・・・すると次々と海から水柱が上がり・・・
「うわっ・・・!ぎゃあああああ!?」
密猟者はその水柱に船ごと巻き上げられた!
「これでフィニッシュ!」
そして海の上に巨大な水球が浮かんだと同時に巨大な水の竜が出現し・・・
「あああああ!?」
密猟者に襲い掛かった・・・アイツは体から血しぶきを上げながら海に沈んでいった・・・
「流石カンナちゃん・・・」
「えぐすぎる・・・」
「見事だな!」
ヒサ、フィーア、シディが呆然としながらもカンナの技術の凄さに感心する・・・
「いや~!あの男も海の養分になってしかもアーシたちの戦力強化に役立ったんだから本望だよね!」
こいつだけは怒らせちゃいけないと再認識した俺達であった・・・
「それでどうやって帰る?船粉々に壊れてるけど・・・?」
ヒサが聞く。
「じゃあ、いかだを作って、ヒサメちゃんとフィーアちゃんがもう一回人魚化して三人でカゲチヨとシディが乗ったいかだを全力で引っ張るのは?」
嘘だろ!?
「もう一回人魚になるの!?」
「もう勘弁ですよ・・・っていうかカンナちゃんのジェットスキーみたいな速さについていけるか不安ですし・・・」
結局二人は愚痴ったが他に作戦もなかったのでそうなった・・・船酔いが・・・
カンナの技はfgoのラムダリリスのリヴァイアサンメルトパージを参考にしました。イベント、水怪クライシスのやつが凄かったので