妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は凄い毛量の男子だった・・・
「僕、将来はげるんじゃないかって不安で・・・今から対策しておきたいんです。」
「まぁ、その毛量だと不安だよね・・・」
カンナの言う通りだな。
「全員髪型スルーですか・・・サイア人みたい・・・」
フィーアそれは言わないお約束だ・・・
それに・・・
「わかる!わかるぞ!!男なら誰しもが抱える悩みだ!俺がバッチリ教えてやる!」
「カゲが珍しくやる気だ・・・」
「あぁ・・・というかカゲチヨは不老不死なんだから髪の毛の心配はないんじゃないか?」
ヒサ!シディ!甘いぞ!
「俺だってこの身体になる前は不安で怯えてたんだ・・・」
「髪の有無がそんなに大事か?」
「メチャクチャ大事だ!」
シディはオシャレはげでいけるかもしれないけど俺達凡人は違う!
「女性の容姿を馬鹿にしたりはしちゃいけない風潮があるけどはげだけは別だ!ハゲはいじってもいい!傷つかない!日本のハゲ罵倒は深く根付いてるんだ!!」
「カゲチヨがまともなこと言ってる・・・」
「一理あるね・・・」
「ヒサ、カンナ!誰がハゲじゃ!」
「「言ってないから!」」
失礼・・・
sideフィーア
そしてカゲチヨが説明を開始する。
「まずは食事だな。」
「ワカメとか食べるのが良いんですか?」
「それって迷信なんじゃ・・・」
ヒサメちゃん!そうなんですか!?
「まぁ、髪の毛の主成分であるたんぱく質が不足すると薄毛は進行するから海藻類だけじゃなくて肉や魚なんかをバランスよくとるのが良いな。」
「あとは大豆やレバー、カキなんかは良いんだよね。」
「その通りだぜ!カンナ!」
流石カレコレ屋シェフの一人・・・
「逆に糖分や塩分なんかを過剰に摂取する不健康な生活はだめそうだよね・・・」
ヒサメちゃんの言う通りだね・・・
「甘辛・・・つまり照り焼きは禿げるのか!」
シディさん・・・違いますから・・・
sideカンナ
「あとは睡眠も関係してるみたいだけど詳しくは知らないな・・・」
アーシが言う。
「質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促して薄毛を改善するらしい。」
「どういうのが良い睡眠なの?」
ヒサメちゃんがカゲチヨに聞く。
「午後十時から午前二時を含む六時間程度の睡眠は必須だな。ブルーライトを浴びるのもダメみたいだぜ!」
でもカゲチヨは・・・
「真逆の生活だね・・・」
ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・
「あとはストレスをためるのもダメだ。頭皮環境悪化につながるらしい。」
「確かにストレスハゲっていうのもあるくらいですからね・・・」
フィーアちゃんが言う。
「カゲチヨはストレスあるのか?」
シディが聞く。
「体育の授業の二人一組とか・・・」
悲しすぎる・・・
sideヒサメ
「あとは酒や煙草も早いと思うけど将来控えないとな。」
でもカゲって・・・
「カゲって二十歳にならずに体の成長止まってるんだよね?」
「あぁ~・・・」
「永久に酒や煙草と無縁の生活…ある意味究極の健康意識の生活ですね。」
「うそー・・・」
私たち三人に言われてカゲが暗くなった・・・まぁ、依存しそうだよね・・・
「ありがとうございます!言われたことやってみます!」
依頼人は感謝していたし良かった・・・
「でもそうまでして髪の毛が減るのが嫌か?」
「そりゃ嫌ですよ。モテなくなりますし・・・」
「そうか?俺もお前も髪が無くなるかもしれない。けどなくなった頃にもっとカッコいい何かを手にできるようにも努力すべきじゃないか?」
シディ・・・
「流石シディさん・・・」
「これは一本取られましたね・・・」
「ぐっ・・・」
私たちはシディの言葉に納得する。
「これから失うものよりこれから何を手に入れるか・・・そうですね・・・・」
依頼人にも響いたみたい・・・
「でもやっぱりはげるのは嫌です。」
(ですよね・・・)
シディ以外の私たちの心は一致した・・・