妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺はシディと一緒に散歩してたんだが・・・
「あの、すみません!」
「?」
突然シディに声を掛けた小学生くらいの女子がいた・・・
「突然ですけど・・・私と付き合ってください!」
「・・・わかった。」
「おい!いいのかよ!?」
フィーアが泣くぞ!
「えっ!良いんですか!?」
「あぁ、今日は急ぎの用もないし俺で良ければ付き合おう。」
あー・・・まぁそうだよな・・・
「え?」
「付き合ってくれって恋人になってくれってことだぞ。」
俺が困惑する女子をよそにシディに説明する。
「そうなのか、てっきりどこかに一緒に行って欲しいという意味かと・・・」
「あははは!思った通りの人だ!」
「思った通り?」
シディが聞くとこの子は道で転んだおばあさんをシディが助けてるのを見てその優しさに一目ぼれしたらしい。
「今だって見ず知らずの私と一緒に出掛けようとしてくれたでしょ?だから思った通りだって言ったの。」
さっきのは天然だと思うぞ・・・?
「気持ちはうれしいがいきなり恋簿とというのは・・・」
「じゃあ友達からでもいいです!私とお友達になってくれませんか?」
「それなら断る理由もない。俺はシディだ。よろしく。」
「私はアザミです!よろしくお願いします!」
相変わらずだな・・・
sideフィーア
ー数日後ー
カゲチヨからまたシディさんと友達になった人がいるということでしたが私も修業をこなしてますからね・・・これくらいのことでは動じませんよ!
そう思いながらシディさんと子供たちと遊んでいたのですが・・・
「あの、すみません・・・突然ですけど。私と付き合ってください!!」
「・・・どうしたんだ?アザミ。」
「なるほど、この子が例の・・・」
「え?アザミ?」
シディさんが知ってるってことはこの子が先日話してたアザミちゃんですよね・・・?
「この間友達になったと聞きましたが・・・まさか初対面のふりをして恋人の座を狙うのが目的ですか?」
(ばっちり怒りで動揺してる)
「ちょっと待ってください!私はナズナ!アザミは双子の姉なんです。」
へっ?双子!?
「そうだったのか・・・」
こうしてアザミと連絡を取って二人とシディさんは友達になりました・・・
ーカレコレ屋ー
「というわけで皆、双子を見分けるために知恵をシディさんのために振り絞ってください。」
「「「いきなりすぎない・・・?」」」
「すまん、皆・・・でも本当にちょっと見ただけでは見分けがつかないほど瓜二つなんだ。」
「匂いも似てるみたいなのでこうして相談しているんです。」
「なるほど・・・それは厄介だな・・・」
私たちは作戦会議をします。
「二人ともシディに一目ぼれなんて漫画みたいだね・・・」
「でも性格とか好みまで似るっていうもんね。」
カンナちゃんとヒサメちゃんの言う通りなんですよ。
「なのでぜひ友達としてうまくいくように三人の意見を聞かせてください!」
私は改めて皆にお願いします。
(恋人としてうまくは言って欲しくないんだな・・・)
なんで呆れた目で見てるんですか!?
「じゃあ髪型や服装なんかは?」
「髪もロングやショートで大分変わるし服装もスカートやパンツ派に分かれたりしない?」
ヒサメちゃんとカンナちゃんが良いことを言いますが・・・
「それが服装や髪型もまるっきり同じなんですよ・・・」
「あぁ、好きな格好をしてると同じになってしまうんだろう。」
「まさに漫画みてーな双子だな・・・」
カゲチヨも苦笑いしています・・・
「本人かどうかも見分けられないのに友達と言っていいのだろうか・・・」
シディさん・・・
「良いに決まってますよ!」
「フィーア・・・」
「シディさんの努力を行動で示して伝われば本人たちも納得するはずですから!」
「そうだな、それに知り合ったばっかなんだし焦る必要もねーよ。」
カゲチヨの言う通りですよ!
「・・・そうだな、一緒に過ごしてわかるようになる。それが一番だな。」
シディさん・・・良かった。
sideシディ
俺は次の日アザミと一緒に動物園に来ていた。
「あのサル可愛い~!バナナ食べてますよ!」
「うむ、動物園は前まで苦手だったのだがああやって安全な環境でゆっくり食事ができるのは良いと思えるようになったんだ。」
「そうなんですね!今日はなんで誘ってくれたんですか?」
「それは・・・」
俺が答えようとしたが・・・
「ナズナー!」
「げっ!アザミ!熱で寝込んでたんじゃ・・・・」
どうやら入れ替わっていたようだ・・・
「今日はいけないこと伝えてくるだけって言ってたのに!」
「あとから話すつもりだったもん・・・」
「そんなこと言って私よりも仲良くなるつもりだったんでしょ!」
「それはこっちのセリフだよ!前に同じことやったくせに!」
「やめろ!」
その時だったサルがバナナの皮を投げてきた!
「危ない!」
突然フィーアが現れて皮をキャッチしてくれたのだ!
「あっ・・・」
「ごめんなさい・・・私たち喧嘩に夢中で気づかなくて・・・」
「いや、いいんだ。それにしてもフィーアがなんでここに?」
「あー!私も動物園来たくて一人で来てたんですよ!じゃあ私はこれで!ふれあいコーナーのとこに行ってきますね!」
そう言ってフィーアは行ってしまった・・・
「すごい偶然もあるんだな・・・」
((絶対つけてきたんだろうな・・・))
「なんだかすまんな。友達として二人をちゃんと見分けられるようになりたくて一緒に過ごす時間を作って仕草や癖を見分けたいと思ったんだが・・・」
「なんだ、そうだったんだ。」
「嬉しい!そんな風に思ってくれる人今までいなかったからうれしい!」
その日はアザミが熱があるということで解散となった。
sideカンナ
アーシたちはフィーアちゃんにあの双子とシディがどうなったか道を歩きながら聞いていた。
「それでしばらくたったけどどうなったの?」
「大丈夫ですよ。完璧ですから。」
フィーアちゃんが太鼓判を押してるしシディが見分けつくようになったみたい!
「おぉ、四人とも偶然だな。」
ちょうどシディと双子がやってきた。
「本当にそっくりだね。」
「うん。」
ヒサメちゃんもアーシも会うのは初めてだからそっくりなことに驚く。
「こっちがアザミでこっちがナズナだ。」
「「正解ー!」」
「すげぇな・・・」
「口癖や仕草に少しずつ違いがある。こうして三人であってわかるようになった。」
「あれ?でも二人ともシディに告白してきたんだよね?」
ヒサメちゃんが聞くと・・・
「いいんです!」
「私たちこれまで同じ人を好きになるたびに喧嘩してたけど好きになっちゃうなら受け入れるのもありかなって。」
「シディさんが気づかせてくれました。」
な、なるほど・・・
そう言って三人は行ってしまった・・・
「恋人になるとか結婚するとかだけがゴールじゃないんだな。」
「あぁ~だからフィーアちゃんも落ち着いた感じなのか・・・」
「さて、皆さん今日はマンゴープリンでも奢りますよ。」
ごまかした・・・