妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人はネロというゴーグルを掛けた猫の異宙人だった・・・
「百日後死ぬのでカレコレ屋さんに最高の百日間を経験させて貰いたいっす!」
は?
俺たちは呆然とする・・・
「何故そんなことが分かるんだ?」
当然シディが聞く。
「自分何となく死期が悟れるんすよ。で、感覚的に百日くらいで死ぬなーって感じがして!」
「軽すぎじゃないっすか?」
「自分老後にやりたいことやりまくって死ぬのが夢で頑張って働いて貯金してきたんすけど・・・まさかそもそも老後が無いとは思わなかったすよ!はっはっは!」
笑えねぇ・・・
「そんな軽い口調で言われると余計重たく感じるのは私だけですか・・・?」
いや、フィーアそんなことないぞ・・・
「随分頭の弱そうなやつじゃのぅ・・・」
ボティスも小ばかにしている・・・
「そのやりたいとって何?」
カンナが聞く。
「これっす!」
するとノートにびっしり書かれたいるリストを出してきた!
「多いな!」
「なるほどそれで私たちに依頼を・・・」
俺とフィーアが驚く。
「すんません・・・いっぱいあって・・・でも全部じゃなくてもいいんで協力してください!」
「あれ?この異宙調理師免許を取るっていうの・・・」
ヒサが項目の一つに目をつける。
「食材を何でも捌けたらカッコいいじゃないですか!」
「それって百日じゃ敵いませんよ?」
「え・・・?」
あー・・・フィーアの言う通りだな・・・
「確か二年くらい学校通って勉強すんだよな・・・」
俺が言うと
「あ!そうか!自分百日で死ぬんだった!あははははは!」
豪快にネロは笑った・・・
「こやつ頭は大丈夫か?」
ボティスは言いすぎだが一理あるな・・・
「これじゃ満足できる百日が送れないよ・・・」
カンナが不安そうに見る。まぁ、今を楽しみたいカンナにとってはネロのことをほっておけないよな・・・
俺たちも当然心配だったので依頼に協力することにした。
sideヒサメ
私たちは早速一個目をやることにしたのだが・・・
「このアニメ制覇したいっす!」
一個目はボックスに入ったアニメのDVD制覇だった・・・
「何話くらいあるんですか?」
「254話っす!ぶっ通しでみたいっす!」
まぁ残り百日だし他の事を考えたらそのくらいがいいかも・・・
「お!それ俺が見たいと思ってたやつ!」
まさかのカゲが見たいアニメだったのでアニメのことはカゲに任せて私たちは他のことの準備をした。
三日後アニメを見終わったか聞きに来たんだけど・・・
「早いな~ヒサ~!」
「おはようございます~!」
二人とも号泣していた・・・・
「うぅっ!ラスボスが仲間っていうパターン!泣けますー!」
「俺もだー!涙止まんねぇ!」
仲良くなってて良かった・・・
十五日目やりたいこと25個目お化け屋敷に入る。
「大丈夫か?足震えてるぞ・・・」
「だだだ・・・大丈夫っす・・・」
今日は本格派のお化け屋敷に来たんだけどネロさんは震えていた・・・
「実はお化け屋敷入ったことなくて書いたはいいんすけど怖くなってきました。」
まぁ、そうだよね・・・
「まぁまぁ!アーシと一緒に入ろうよ!アーシがリサーチしたお化け屋敷なんで!」
「ま、まだ心の準備が・・・」
そうしてネロさんを引っ張っって中に入るカンナちゃん・・・
指輪をはめて・・・
「ぎゃあああああ!」
そうして出てきたときにはネロさんは真っ白になっていた・・・
「可愛いことデートの気分は味わえたけど精神が摩耗したっす・・・」
はははは・・・・
sideカゲチヨ
三十日目俺たちは34個目のバンジージャンプをするため近くのできるところに来ていた・・・
「自分高いところもだめだったんすよねぇ・・・」
ホントに勢いだけで生きてるな・・・
「無理していく必要はないぞ・・・」
「そうっすね・・・あー!ちょうちょだ!待て―!あ、」
蝶を追いかけて自然にダイブしちまった!
「うわああああ!?」
「大丈夫ですか!?」
フィーアが聞くが・・・
「やべぇぇぇ!楽しいっす!」
エンジョイしてた・・・・
「本当に楽しそうだ!俺もやってみたいな!」
「シディさんがやるなら私も!」
そうして俺たちもバンジージャンプを楽しんだ・・・
「せっかくだからヒサメちゃんとカゲチヨは一緒に飛んだら?」
「「カンナ(ちゃん)!?」」
余計なお世話だ!
sideフィーア
四十日目53個目ウォータースライダーに乗る。
「なんで猫なのにこれ書いたんだよ!」
「いやー・・・人間たちが面白そうにしてたんで・・・」
全く・・・
「じゃあ私と一緒に乗りましょう。」
「お願いしますっす!」
こうして私たちは楽しみました。
「うひょー!凄い勢いっすね!」
「そうですね!」
そうして着水した後は素早く自ら出しました。
「ありがとうございますっす!おかげで楽しめたっす!」
それは良かったです。
sideヒサメ
五十日目67個目美味しいスイーツを思いっきり食べる。
「それなら任せてください!」
いいスイーツビュッフェ知ってるしね!
「頼もしいっす!」
「ヒサは食いしん坊だから一杯食える場所知ってるぞ。」
カゲは一言余計!
こうして私たちは取ることになったんだけど・・・
「実はSNSで良いね貰える写真も撮りたいんっすよ!だからこんな風に盛ってみたんすけど!」
山もりだね・・・
「なるほど!最近はこうするのがはやりなのか!」
「いや、大食いのひとにならばえるけどこれは・・・」
シディがずれたことを言ってカンナちゃんが最もなことを言う。
「そんな盛り方だと映えるものもそうじゃなくなるぜ!見ろ!この美しさ!」
カゲ・・・どや顔すぎ・・・
「すごいっす!」
「あとは加工アプリでフィルターを掛けて彩度をあげる・・・これでいいはずだぜ!」
「すごいっす!良いねがいっぱいで拡散されていくっす!」
「どーだ、これが俺の実力だぜ!」
うん。これはカゲのお手柄だけど・・・
「すごいな!カゲチヨのアカウントとは全然違うぞ!」
「そりゃ、アイコンが自分の美化写真使ってたらね・・・」
「これが人徳の差ですね・・・」
「同じ写真上げてもここまでなんてね!」
「うるせーよ!」
あんまり天狗になっちゃだめだよ?
sideカゲチヨ
85日目俺たちはカレコレ屋で他にやりたいことを聞いた
「あとは・・・盆栽を一から育ててみたいっすね!」
「盆栽か・・・一から育てると三年くらいかかるぞ?」
自然に詳しいシディが言う。
「そうなんっすか!?」
「やっぱり花と違って木は成長に時間がかかるんだね。」
「だからこそ芸術なんですね。」
ヒサとフィーアの言う通りだな・・・
「なら大丈夫っす!ほんとは無理と思ってたけど怖くて調べられなくて・・・」
「それだけ怖かったんだからやってみたかったんでしょ?」
カンナが言う。
「無責任に育てても枯らしてしまうと思いますし・・・」
「大丈夫だよ!良い伝手があるから!」
まさか・・・
「お父さんに聞いてみる!
そうなるよな・・・
俺たちがクリスを連れてきて尋ねると・・・
「あるぜ。」
「やった!」
そう言って盆栽を持ってきた。
「一週間で育つけど手入れ忘れんなよ。」
「はいっす!」
ネロは盆栽を貰って上機嫌だった・・・
「ちゃんと育ってるっす!」
そうして盆栽を育てながら俺たちは可能な範囲でノートの描かれていることをやっていった・・・
そして・・・
「やったー!育ったっす!」
ついに大きな盆栽が育った!
「なら写真撮りましょうか!」
フィーアがカメラを持ってくる。
「ならカレコレ屋さんも一緒に写ってくださいっす!」
「良いのか?」
シディが聞く。
「もちろんっす!カレコレ屋さんのおかげでこうして最高の百日を一緒に送れてるんっすから!」
「・・・わかりました!」
ヒサの一言で俺たちはタイマー機能を使ってネロと盆栽と写真を撮った・・・
そして百日をすぎたらネロはいなくなっていた・・・
「猫は自分の死期になると姿を隠すと言いますからね・・・」
「相変わらず本能で生きてたな・・・」
「最高の百日と言っていたんだきっと良い百日にできたと信じよう。」
「うん、思い出の写真もあるし。」
「幸せだったよね・・・」
俺たちはネロの写真を大切に飾るのだった・・・
盆栽がカレコレ屋で手に入ったことで看板につぶされずに寿命を全うしたネロであった・・・