妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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ヤルミナのPACIFYを元に作りました。


幽霊屋敷の恐怖

sideカゲチヨ

俺たちは依頼で幽霊屋敷の調査をすることになっていた・・・

 

「ココが例の屋敷だよね!もう凄い雰囲気なんだけど!」

 

「うむ、不気味な雰囲気だな。」

 

「早速行きましょうか。」

 

俺たちが進もうとすると・・・

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!本当に行くの!?」

 

ヒサが怯えた表情で言う。

 

「そりゃ依頼だしな。」

 

「もしかしてヒサメちゃん怖いの?」

 

「うぅ・・・それに幽霊にあったらどうするの・・・?」

 

俺とカンナが言う中ヒサが質問する。

 

「屋敷の中にある四つの藁人形を全て見つけて燃やせばいいみたいですよ。」

 

フィーアが説明する。

 

「そして幽霊レーダーで幽霊に見つからないように進むんだったな・・・」

 

シディがレーダーを出して言う。

 

「じゃあ早速ってやべっ!入り口に荷物おいてきたんだった!」

 

すっかり忘れてたぜ!

 

「ってアーシたちカゲチヨにスマホ預けたんだけど!」

 

「わりぃ・・・ヒサこれ持って待っててくれねぇか?」

 

俺はヒサに幽霊レーダーを渡して言う。

 

「えぇ!?」

 

「ヒサメ、怖いなら俺も残るが・・・」

 

「う、ううん!大丈夫だよ!」

 

俺たちはヒサを置いて荷物を取りに行った・・・

 

sideヒサメ

 

幾らなんでもカゲたち遅すぎだよ・・・

 

 

「おーい!待たせて悪かった!」

 

カゲ・・・

 

「あれ?開かないよ?」

 

カンナちゃん嘘でしょ!?

 

「おそらく怪奇現象ですね・・・ヒサメちゃんを閉じ込めてるんですよ。」

 

フィーアちゃん・・・

 

「すまないヒサメ・・・一人で燃やしてきてくれないか?」

 

シディが言うなら・・・

 

「分かったよ・・・」

 

私は幽霊レーダーを見ながら進むことにした・・・

 

「藁人形は・・・あった!」

 

廊下に落ちてた!

 

「後はこれを燃やして・・・」

 

「うううぅぅぅ!」

 

その瞬間うなり声とともに白いお化けが現れた!

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

あれがこの屋敷の・・・

 

「うぅうう!」

 

「いやあああ!無理無理!」

 

私は走って逃げた!

 

「はぁはぁ・・・何とか逃げられた・・・」

 

足遅いから助かったよ・・・

 

「とりあえず人形を燃やして・・・」

 

これであと三つ・・・もう帰りたいよ・・・

 

ピコーンピコーン・・・

 

「何!?レーダーが反応してる!?」

 

まさか・・・

 

「幽霊接近中・・・幽霊接近中・・・」

 

やっぱり!

 

「とりあえず隠れないと・・・」

 

私はレーダーの赤い点を避けるために部屋に入った・・・

 

「うぅぅ・・・」

 

このままどこかに行って!

 

するとうなり声は止んだ・・・

 

「良かった・・・」

 

その次の瞬間だった!

 

「ううううああああ!」

 

突然叫び声が大きくなった・・・

でも声を出したらダメ・・・!

 

私は怯えながら部屋の中で藁人形を探した・・・

 

「ここにはないんだ・・・」

 

私は別の部屋も探して二つ目の人形を見つけた・・・

 

「これであと半分だね・・・」

 

燃やそうとしたら・・・

 

「ああぁあぁあ!」

 

鏡に映った幽霊の姿が!

 

「いやあああああ!」

 

私は全速力で部屋を出て人形を燃やした・・・

 

「今日は走りっぱなしだよぉ・・・」

 

カゲ・・・シディ・・・カンナちゃん・・・フィーアちゃん・・・早く会いたいよぉ・・・

 

「幽霊接近中・・・」

 

また来たの!?

そしてすぐに・・・

 

「呪う・・・呪うううう!」

 

直ぐに幽霊が出てきた!

 

「はぁはぁ!さっきより足早くない!?」

 

「出ていきなさい・・・さもなくば・・・殺す・・・」

 

「いやあああ!」

 

追い付かれる・・・・そうだ!

 

「ふん!」

 

「!?」

 

電撃で威嚇してその間に逃げることができた・・・

 

「うぅ・・・もう帰らせて・・・痛っ・・・甲冑・・・」

 

探してみたら三つ目の藁人形を見つけたの!

 

「やった!燃やせばあと一つ・・・」

 

「うぅぅぅぅ!」

 

「出たああああ!?」

 

「呪う・・・」

 

まさかワープもできるの!?

なんとか振り切って燃やすことが出来た・・・最後の一つはなかなか見つからなかった・・・

 

「どこにあるんだろ・・・」

 

「接近中・・・」

 

そんな・・・

 

「ううぅぅぅ!」

 

「また来たあああ!?」

 

「しつこい・・・!こうなったらまた電撃で・・・」

 

「あああああ!」

 

「呪う・・・呪う・・・」

 

「さもなくば殺す・・・」

 

三匹も出てきた!?

 

「そんな・・・さっきのワープも・・・もともと複数人いたから・・・」

 

もうだめ・・・そう思ったときだった・・・

 

「ううう。」

 

なんと幽霊が藁人形を差し出してきたの・・・

 

「いいの?」

 

「あああ。」

 

良し!全部燃やせた!

 

「「「「ああああああ!」」」」

 

倒せたんだよね・・・

 

「良かった~!」

 

私はホッとしてたんだけど・・・

 

「あぁ・・・ああああ!」

 

何と二体の幽霊が立ち上がってまた襲い掛かろうとしたの・・・

 

「そんな・・・ほっとして腰が抜けて動けない・・・」

 

その時だった!

 

「カゲチヨ!カンナ!やりすぎだぞ!」

 

「そうですよ!さすがに人形燃やしたんですから!ドッキリは終わりです!」

 

シーツが剥がされそこにいたのは・・・

 

「シディ!?フィーアちゃん!?」

 

ってことはこっちの二人は・・・

 

「えー!ホラー映画ではここからが本番なのに・・・」

 

「ヒサの怖がる表情見たくてついな・・・」

 

カンナちゃん!カゲ!

 

「ごめんなさい・・・実は・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「ってことでヒサの幽霊嫌いを克服させるためのドッキリだったんだよ!」

 

「俺とフィーアは反対したんだがな・・・」

 

「そんなこと言ってシディとフィーアちゃんノリノリだったじゃん!」

 

「電撃浴びせられかけたのは想定外でしたけどね・・・」

 

「シディも甲冑から飛び出てくるのはナイスだったぜ!」

 

「そうか?」

 

「まぁ、残念だったのは最初のカゲチヨの幽霊が足遅すぎて全然怖くなかったところだね!アーシのヒサメちゃんが部屋にこもった時のうなり声を見習ったら?」

 

「うるせーな!怖がってたんだからいいだろ!」

 

俺たちは名演技をたたえ合う。

 

「もう!ほんとに怖かったんだからもうやめてよ!」

 

「「「「すみませんでした・・・・」」」」

 

涙目で怒られた・・・

 

「ホントの幽霊じゃなくて良かった・・・」

 

俺たちはヒサにスイーツ奢ることにするのであった・・・


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