妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちは依頼で港に来ていた・・・
「今日はありがとな!来るはずだった五人が逃げ出してしまってな。」
依頼人は蟹の異宙人の船長だった。
「そんなに過酷なのか?」
シディが聞く。
「うん、とくにこのベーリング海のカニ漁は死者が出るけど借金の返済に使われることもあるほど高額な報酬なんだよ。なんと1500万!」
「凄いですね。蟹が高いのが何となくわかる気がします。」
「壮絶なことになりそうだけど断ったらカレコレ屋の名に傷がつくやってやるぜ!」
そうして俺たちは船に乗り込んだ・・・
sideヒサメ
私たちはさっそく業務を言い渡された。
「お前たちは着氷を落としてもらうぞ!」
「?着氷って何ですか?」
フィーアちゃんが質問する。
「海の水しぶきが船についた氷のことだよ。ついたままにしたら五トンになるから砕かないといけないんだよ。」
「ひぃ・・・ひぃ・・・」
カゲは血液の鎌を使って砕いてる・・・
「おぉ!異宙の能力持ってるのは本当だったんだな!」
船長さんが言う。
「私も氷を操作して着氷を剥がせますよ。」
「はぁ、私だけ麒麟の腕のスピードだよりですね・・・」
「アーシとシディは炎を放出しながら砕くけどね!」
「うむ。沈まないように力一杯やるぞ!」
「すげぇな・・・お前ら!こいつらを見習ってやる気だしていけ!」
「はい!」
船員さんたちは凄い屈強そうな人たちばっかりだな・・・
sideカンナ
鉄籠を落とす作業になったけど・・・
「よっこいせ!」
「ふんっ!」
「どりゃっ!」
アーシとヒサメちゃん、カゲチヨはパワー系の能力はないからきついな・・・
「五百キロ以上あるもんね・・・」
「あの二人は余裕そうだけどね。」
「三人ともどうした?」
「また数時間後には着氷と籠の引き上げですよ?」
ホルスとヴァルキリーの体力はチートだな・・・
「それにシディは狼男のDNAで寒さに強いしね。」
「ヒサも雪女のDNAで強いだろ?」
でも流石に疲れてきたよ・・・
その日は寝た・・・
sideフィーア
「うひゃひゃはや・・・」
「神様がいるぞ~!」
「何があったんですか!?」
私たち以外の他の船員たちが奇行を犯し始めたんです!
「これは・・・ベーリング海症候群かも・・・」
カンナちゃん何それ?
「これに掛かると脳が正常な判断ができなくなってあんなふうに叫んだりおかしな行動をしてしまう厄介な病気だよ!」
そんな・・・
「しかし終わるまで病院には行けないのだろう?」
シディさんの言う通り早く終わらせないといけないみたいですね・・・
しかし・・・
「うわああ!?」
海に投げ出される船員がいたので・・・
「ちょっとアーシ助けてくる!」
カンナちゃんが泳いで助けに行って病室に寝かせたり・・・
「ああああ!?」
「飛ばされる、ひゃほ~!」
ターザンごっこをしてて吹き飛ばされた船員は・・・
「危ない!」
「ふっ!」
ヒサメちゃんと私が飛んで助けました。
「鉄籠を飛んできたぞ!」
「はっ!」
「とりゃ!」
「うおおおお!」
カゲチヨは血液の網で籠を受け止めたり、シディさんと私で籠を受け止めたり蹴り飛ばしました。
そして・・・
「それっ!」
籠をあげるといっぱいに蟹が詰まっていました!
「よし!予定より早いが漁獲量に達したから帰れるぞ!」
「よっしゃ~!」
船員たちは皆手をあげて喜びました。
「ありがとう!カレコレ屋の皆!」
私たちは船長や船員の皆さんにお礼を言われました。
「君たちがいなかったら死者が出ていたかもしれない漁だったからな!能力を使って助けてくれたこと感謝する!」
「あー・・・良いっすよ。当然のことですし・・・」
カゲチヨも素直じゃありませんね・・・
「うむ、皆無事に帰れて俺も嬉しいぞ!」
シディさん・・・すっかり海の男ですね!もうこのまま二人で漁師を目指しましょうか!
「フィーアちゃん、また変なこと考えてる・・・」
「今日は許してあげようよ・・・」
sideカゲチヨ
俺たちは仕事から戻ってくると3000万を渡された。
「あれ!?1500万じゃ・・・」
ヒサが驚いていると・・・
「それは助けてもらった礼だ!受け取ってくれ!」
船長にそう言われてしまった。
「「「「「ありがとうございます!」」」」」
俺たちは感謝してカニ漁を終えた。
「俺もあんなふうに豪快な男になりたいものだな!」
「シディは十分豪快じゃない?」
「3000万何に使おう!?」
「そうだな・・・漫画とゲーム、あとは・・・」
「貯金もしなきゃだめですよ?」
フィーアが俺とカンナが話してるときに真面目なこと言ってきた・・・
「もー!今日くらいは美味しいもの食べようよ!」
ヒサの言う通りだぜ!
「じゃあ皆で一緒に行こう!」
「全く・・・」
フィーアはため息を吐きつつも俺たちと一緒に店に向かうのであった。