妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちは写真家の依頼人にハーピーの住処にやって来ていた・・・
どうして依頼とはいえそんな危険な所に来たかって?
写真家が妖精王と関わりが深くて異宙の調査とかでかなりの貢献をしてるから断れなかったんだよ!
「しかし凄い険しいところだな・・・」
ゼクスの言う通り護衛するこっちの気持ちも考えてくれ・・・
「もしやあれがハーピーの監獄か!」
「確かに凄いデカい建物だね・・・」
依頼人とカンナの言う通り離れたところに監獄らしき建物があった・・・
その時だった!
「ん?侵入者?」
空から声がしたと思ったらそこにいたのはハーピーだった!
「数は・・・七匹か。」
「見つかったか・・・」
「ヤバい状況ですね・・・」
シディとフィーアが苦い顔をする。
「噂にたがわぬ美しさ!」
依頼人!ちょっと黙ってろ!
「やだ!超絶イケメンが二人!でもあのケモミミくんは手ごわそう・・・」
ガシっ!
「うおっ!」
「くっ!」
「うおおおお!?」
俺とゼクス、依頼人は捕まってしまった・・・
「カゲ―!」
「ゼクス君!?」
ヒサ、カンナすまねぇ・・・
sideゼクス
牢屋に入れられた俺たちはふらつきながらも状況を確認する・・・
「カゲチヨ・・・大丈夫か?」
「あー・・・俺もふらつくぜ・・・急上昇しやがって・・・」
辛そうなカゲチヨが言う・・・
「依頼人は気を失ってるし下手なことはしない方がいいな・・・」
「あぁ・・・」
俺たちは一旦檻の中で大人しくすることにしたのだが・・・
「にしても・・・アンタたちいいね・・・」
「顔ちけぇ・・・!」
やめろ!カゲチヨにそれはアウトだ!
「反応可愛い~!たぎっちゃう!」
たぎるってまさか・・・俺たちの貞操が・・・
その時だった。
「何してるの?」
「あら姐さんお早いお着きで!」
「獲物を捕まえたらまず報告しろって何度言えばわかるのかしら?」
どうやら捕まえてきた赤いハーピーよりもこの緑色のハーピー・・・「姐さん」が上の立場だな・・・
「ううう・・・」
カゲチヨは終始震えっぱなしだがこれから先大丈夫か・・・?
sideカゲチヨ
何かあると思ったが・・・
「普通に掃除だな・・・」
ゼクスの言う通りまずはハーピーたちの大浴場の掃除だった・・・
「お前、何か期待してただろ?」
そそそ、そんなことねぇよ!?
「まさかハーピーの湯あみ場をこんな近くで観察できるとは!私はツイてるぞ!」
「あそこまで欲望丸出しにできるのも凄いけどな・・・」
ああいう胆力をクリスは認めたのかもな・・・
その後も俺たちはエサ取り。
「ゼクス君すご~い!」
「ホント、風の力で高い木のところの実も楽に取っちゃうのね。」
「「ひぃひぃ・・・」」
監獄の壁の補強。
「ほらカゲチヨ。水平じゃないわよ。」
「難しいんだよ・・・」
体力的にかなりきついものばかりだった・・・
「ねみぃ・・・」
「何日たったかも覚えてませんぞ・・・」
「大丈夫か?」
ゼクスは流石の体力だな・・・
「脱獄するにしてもお前たちの体力を考えた作戦にしないとな・・・」
すまねぇゼクス・・・
「ちょっと君、いいかな?」
俺はあの捕まえたハーピーに呼び出されて髪をとかされた・・・
「いいじゃん君!・・・ねぇ逃げようとか思わない方が良いよ?ハーピーって捕まえた獲物に逃げられるの大嫌いなの!特に姐さんとか!」
あのボスっぽいハーピーか・・・
「特別な用事は君に頼むよ!」
なんだそれ・・・
牢屋に戻ってきた俺は依頼人に話しかけられた。
「警備の時間の薄い時間を見つけ出したぞ!」
「おお!」
「やはり優秀なんだな・・・」
よくやったな!
「これでハーピーの湯あみを覗きに行けるぞ!」
「「は?」」
やっぱりぶれないなこのオッサン・・・
sideゼクス
「まじで囮を引き受けるのか・・・?」
「依頼人になにかあったらヤバいだろ・・・」
全く、何でこんなことに・・・
「ここまで来ればエデンはもう少しだ!生き抜いたら必ずハーピーの写真集を出す!」
フラグが立った・・・俺たちが天を仰いだ次の瞬間・・・
「ん?何してんの君ら?」
・・・ほらな?
俺たちが真っ白になる中依頼人が言う。
「行け!ここは私が抑える!私ではすぐ追い付かれてしまう!だが君たちならたどり着ける!エデンに!」
俺たちはそこまでじゃ・・・
「ああもう!どうにでもなれ!」
俺もカゲチヨも正直ここまで踏み入れたら見たい気持ちになってしまっていた・・・依頼人の熱意恐るべしだな・・・
おれたちは全力で走ったが・・・
「騒がしいわね。湯あみくらいゆっくりさせて欲しいわ。」
ドガっ!
「「ですよね~!」」
俺たちはあの姐さんハーピーに乗っかられて捕獲された・・・
「まさか覗きに来るなんてね。」
ヤバい・・・
「命知らずにもほどがあるわよ。でもそういう気概のある子好きよ。・・・ハーピーに雄がいないのに気が付いてたでしょ?」
まぁ、見た感じだがな・・・
「だから子を設けるには別の種族の強力が必要なの。大丈夫人間と比べてそういう欲は強い方だから。」
「私もカゲチヨ君とやる~!」
「じゃあ私はゼクス君ね。」
「いやあああ!こう見えて純情なんです~!」
カゲチヨ言ってる場合か!
そう思っていると
ズドド!ゴオオオ!
「何!?氷と炎?」
まさか・・・
「ちょっと~?何人の彼氏たちにちょっかいだしてるの?」
「カンナちゃん!?違うからね!?とにかく二人とも助けに来たよ!」
ヒサメ!カンナ!
「見つからずに崖を上るのに手間取ってな!」
「全く何やってるんですか・・・」
シディにフィーアも!
「助かったぜ!」
カゲチヨが泣きつく。
「あ~!この前の超絶イケメンじゃん!」
「・・・こっちの方がいいわね。」
・・・当たり前だけどシディにあっさり鞍替えされるのもムカつくな・・・
ん?なんか殺気が・・・
「ねぇ、ハーピーたち・・・貴方たちがどこの誰と交尾しようと勝手ですけどシディさんだけはダメです・・・
もし手を出すなら羽をちぎって手羽先にしますよ?」
フィーアの殺気が一瞬でデカくなった・・・!
「無敵の殺戮モード・・・あの鋭い眼光になったらもう終わりだよ・・・」
ヒサメが怯えながら言う・・・確かにあの眼光はここのハーピーを全員殺してしまいそうなオーラだ・・・
「凄い殺気だね・・・」
「並の人間じゃ出せないわね・・・これは厄介そうね・・・」
臨戦態勢に入ったフィーアにハーピーたちが気おされていると・・・
「ちょーと待った!」
あの依頼人が割って入ったのだ・・・
sideヒサメ
「カゲ―。新しい写真集届いたよ。」
あれから数日後私たちはカレコレ屋でハーピーたちの写真集を見ていた・・・
「まさか依頼人が交渉して写真集出した方が男が寄ってきていい宣伝になるって言って解放どころかお父さんとの同盟の手伝いをしちゃうなんて・・・」
「ハーピーは繁殖能力が高くて他種族と交わってもメスのハーピーが生まれてきて人口が多いから人海戦術ができるってお父さん言ってたな・・・」
「私はシディさんと交わる気がないならそれでいいです。」
私とカンナちゃん、フィーアちゃんは話す。
「それでハーピーの巣で二人は何をしてたんだ?」
シディが聞くと・・・
「・・・ノーコメントで。」
「美人怖い・・・怖い・・・」
すっかりトラウマだね・・・