妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちはマジックショーの番組を見ていたのだが・・・
「うわっ!剣が沢山刺さってるよ!?」
ヒサが驚く。
「ははは!ヒサメちゃんああいうのはテレビ側の演出なんだよ?」
カンナの言う通りだぜ・・・
「ヒーちゃんはビビりだなー!」
「ヒーちゃん言うな!」
「でも他のもそういうのってあるんですか?」
フィーアが聞く。
「有名なのはギロチンマジックで誤って首を落としちゃうものかな?」
「だが切られたふりなら血が流れてなくてバレるんじゃないか?」
カンナの話にシディが質問する。
「首のあたりに動物の内臓を仕込んでおいて飛び散る血を再現することもあるんだって!
ボティスさんも首切り落とされてみない?」
「流石に死ぬわ!?」
カンナはボティスにも容赦ないな・・・
「でもいくら仕掛けとかあってもマジックで死ぬこともあるんだよね・・・?」
ヒサが震えながら言う。
「まぁ、そうですよね。厳しい修業をしてても人や環境に左右されやすそうですし。」
フィーアも苦笑いで言う。
「じゃあ調べてみるか?丁度依頼もないしな。」
俺が提案したことでマジックショーの失敗を調べていくことに決まった。
sideヒサメ
カンナちゃんがパソコンで調べてくれたんだけど・・・
「最初の失敗は弾丸受け止めマジックの失敗だね。」
「それはどんなマジックなんだ?」
シディの言う通りどんなのだろ・・・?
「目の前の相手に発砲された弾丸を歯なんかで受け止めるマジックだよ。」
「へぇ~面白そうですね。カゲチヨ、ちょっと私に向かって血液の弾丸撃ってみてください指で受け止めてあげますから。」
「嫌だよ!失敗したら殺人になるじゃねーか!」
フィーアちゃん・・・カゲ・・・
「二人とも・・・実際は弾を詰めたふりをして空砲でやるものだからね?」
「じゃあ、どうして死ぬことになるんですか?」
カンナちゃんの言葉にフィーアちゃんは首を傾げる。
「実は死者は十五人を超えるんだよね・・・」
そんな・・・
「弾を抜き忘れたとか・・・?」
「うん、ほとんどの原因は銃弾の抜き忘れらしいよ。入っていたことに気が付かなかったみたいだね。」
「そんなことあるのか?」
カゲも疑問を持つ。
「実際にポーランド人のマジシャンと妻はそれが原因でなくなっているの。」
「うっかりにもほどがありますね・・・」
「うむ・・・二人はお客を楽しませたかっただけなのに無念だっただろうな・・・」
フィーアちゃんが呆れ、シディが悲しそうに言う。
「きゃはは!平和ボケじゃのう貴様らは。もしかしたら銃を撃つ方がわざと弾を入れておったのかもしれんぞ?」
ボティスさん・・・怖いこと言わないでよ・・・
sideフィーア
そしてカンナちゃんは次の事故を紹介する。
「次は生き埋めマジックの事故だね。」
「もしかして窒息とかでもしたのか?」
カゲチヨが答える。
「うーん・・・この事故は少し違うかな。とある男が自ら手錠をかけプラスチック製の棺桶に入ったの。」
「手錠を掛けたら出られないのではないか?」
シディさんが疑問を持ちます。
「こういうのは手錠に仕掛けがあったり鍵をかくしてたりするんだよね。」
ヒサメちゃんが答えます。
「その通り。棺桶は地下2mに配置され7トン分のセメントで覆われて脱出の予定だったんだけどプラスチック製の棺桶が耐えられなくて男はセメントに押しつぶされて亡くなったんだ・・・」
「耐久性の確認してなかったマジシャンとスタッフのせいじゃ、自業自得じゃな!」
「ボティスさん・・・不謹慎ですよ・・・」
ボティスさんに私は注意しますが・・・
「じゃあ実際の映像もあるけどボティスさん、一緒に見る?」
「おお!いいのう!さすがはカン子じゃ!」
「「「「・・・・」」」」
誰かこの不謹慎コンビを止めてください・・・
sideシディ
そしてカンナに俺たちは話の続きをさせることで不謹慎な行為を辞めさせる。
「次は有名だよ。水中脱出マジックの失敗だからね!」
「それなら聞いたことあるぜ!手錠をつけて水の中から脱出するって奴だろ?」
どうやらみんなの知っていたようでヒサメやフィーアも話し始める。
「手錠を解くのが先か溺れるのが先かワクワクするんですよね・・・」
「確か水槽の中でやるマジックだよね?」
「うん、でも今回の事故は湖で行われたの。男はリハーサルで手錠をつけて湖に沈んだんだの・・・手錠は外せたんだけど強風のせいで湖が荒れて男はそのままおぼれてしまったの・・・」
「救助はできなかったのか?」
カンナの話した内容にカゲチヨが言う。
「強風のせいで船が男に近づけなかったみたい・・・」
そうか・・・
「自然は優しい面もあれば時に厳しい面を見せるときもある・・・俺はゴブリンの家族と暮らしてそれを教わっていたがやはり少し悲しくなってしまうな・・・」
「シディ・・・」
皆を暗くさせてしまったな・・・
「まぁまぁ!皆そんなに落ち込まないで!実はお小遣いはたいてリサイクルショップで良いもの買ったんだ!」
おお!
「それはなんだ?」
俺はカンナに問う。
「今、ヨ―メイが持ってくるはずだよ。」
ピンポーン。
その時チャイムが鳴った。
sideカゲチヨ
「お待たせしましたー・・・お、重い・・・」
ヨ―メイが持ってきたのはテレビで見たことがある・・・
「人体切断マジックの機械・・・持ってきましたよ・・・」
やっぱりだ!
「でもこれって事故とか起きやすそうじゃない?」
ヒサが心配そうに言う。
「大丈夫!こういう切断系のマジックは人が死ぬような仕掛けにはなってないんだ。二人係のマジックで一人が胴体から首を体を折りたたんで担当。もう一人が下半身を担当して一つの体に見せかける仕掛けになってるんだ。」
へぇ~・・・なんていうか・・・
「種明かしされると結構しょぼいですね・・・」
フィーアの言う通りだな・・・
「じゃあ担当を決めようか!」
ヒサの一声で俺たちは担当を決める。
「じゃあ私が手刀で両断しますよ!」
フィーア以上の適任はいないな・・・
「じゃあカゲチヨが胴体から首をやってよ!」
カンナがそう言ってきた!
「はぁ!?何でだよ!」
「バラバラにされるのには慣れてるでしょ?」
「何だその理由!?」
カンナの言う通りいつも体の一部取れそうになることはあるけど!
「それに観客役だと驚くリアクション下手そうですしね。」
フィーア・・・泣いていいか?
「じゃあヨ―メイちゃん足をやってよ!」
ヒサがヨ―メイにそういう
「えぇ!?こういうのはパリピの陽キャがやった方が盛り上がるし私はただ仕事で運んだだけですから・・・」
「いいじゃないか!何事も挑戦だぞ!」
「どんな挑戦ですか!?」
シディにヨ―メイは丸め込まれちまった・・・
そうして準備は完了した・・・
「ふふふ・・・じゃあ行きますよ!それっ!」
フィーアが斬る場所に斬撃を通過させる。
「ひいいいい!私の体無事ですか!?」
ヨ―メイ・・・怯えすぎだろ・・・
「よーし!次は頭です!」
ちょ・・・そこは!
ズバッ!
「ぎゃああああ!?何してんだフィーア!」
「あ・・・・」
何やっちゃった・・・みたいにフリーズしてんだ!
「あ、じゃないよ!カゲが首だけで話してるよ!?」
「だ、大丈夫かカゲチヨ・・・?」
シディとヒサは心配してくれたが・・・
「フィーアちゃんテンション上がりすぎでしょ・・・でも・・・なんかこれ傍からみたらマジックみたいじゃない?」
「きゃははは!カゲ男!それでマジック動画でも撮ったらどうじゃ!?」
カンナにボティス!ふざけんな!速攻でBANされるわ!
「ちょ・・・!何が起こってるんですか!暗くてよく見えないんですけど!?」
ヨ―メイは見るな!こんな情けない姿耐えられない!
「もうマジックやるのはこりごりだー!」
「何も見えませーん!」
俺とヨ―メイの悲鳴がカレコレ屋に響くのであった・・・
※カゲチヨの頭はくっつけたら再生しました。