妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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偉人たちの間抜けな死に方

sideカゲチヨ

俺は今、もの凄く考えている・・・

 

「俺って酷い目に逢いすぎじゃね?」

 

依頼では死にかけてるし未だに女子は苦手だし・・・このままだとカレコレ屋でも地味な奴になっちまう!

こうなったら・・・

 

「偉人になって歴史に名を残せばキャラの濃いシディたちに対抗できるかも!」

 

俺がそういうが・・・

 

「何馬鹿なこと言ってるの・・・」

 

ヒサが呆れた顔で言ってくる・・・

 

「だって~!このままじゃいけないと思ったんだもん!ヒーちゃんも協力してよ~!」

 

「ヒーちゃん言うな!大体カゲって何か才能あったっけ?」

 

「Eスポーツで名を残してやる!」

 

「浅はかすぎでしょ・・・」

 

ヒサに言われるけど関係ないね!

 

「でも歴史に名を残すとその死因まで後世に残るんですよ?」

 

フィーアが言う。

 

「そうそう!中には間抜けな死因が後世に残された偉人もいるんだよ!」

 

カンナ、そうなのか?

 

「というわけでカゲチヨのためにオーナーから借りてきたよ!偉人の一生を体験できる装置!」

 

オーナー太っ腹すぎだろ!

 

「というわけでカゲチヨには偉人の過酷さを味わってもらうよ!」

 

「ちょ・・ま・・・」

 

俺は抵抗もできずヘルメットを装着させられた・・・

 

noside

 

ーアイス・キュロスー

 

古代ギリシャの三大悲劇詩人代表作は「オレステイア」マイナーな偉人であるが数々の名言を残している。

 

「ふっ・・・草木は枯れ・・・黄昏の夕日だけは永遠だな・・・」

 

※こんなことは言ってません。カゲチヨの中二病と作者なりに考えた悲劇っぽい言葉を合わせた言葉です。

 

二十代のころに作劇を始め大会では十三回もの優勝を勝ち取った。

 

「先生の作品凄すぎです!」

 

「涙出てきました!」

 

「はははは!」

 

栄華を極めた彼の死因とは・・・

 

「ふっ・・・詩人たるもの見識を深めないとな・・・」

 

そうして岩の近くで休憩していたところを・・・

 

ひゅ~・・・ガン!

 

「ごへっ!」

 

ワシが持っていたカメの甲羅を砕くために岩を探しており彼の禿げ頭を岩と勘違いしてぶつけたことによって死んだのだ・・・

 

sideカンナ

 

「どうだった?」

 

アーシが起きたカゲチヨに聞くと・・・

 

「最悪の死に方だったよ!何で禿げ頭になった挙句岩ぶつけられなきゃいけないんだよ!」

 

「確かに死に方そのものが悲劇でしたね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「でも詩で名を残すのも悪くねぇな!」

 

カゲチヨ・・・あきらめが悪すぎでしょ・・・

 

「カゲの中二病の詩が後世に残るとかそれこそ悲劇じゃん。」

 

「ヒデぇ!?」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・

 

「よくも恥ずかしい思いさせてくれたな!カンナも体験してみろ!」

 

ちょ・・・ぎゃああああ!

 

noside

 

ーフラゴナールー

 

18世紀のロココ調絵画の代表作家。彼女の絵は華やかな貴族絵画で一躍有名になる。

代表作は「ぶらんこ」

 

「アーシの絵はまさにブルジョアの極みだよ!」

 

「フラゴナール先生の絵華やかです!」

 

「女性たちが綺麗に書かれているわ・・」

 

しかしそんな日々は長く続かなかった。時代が移り変わるにつれて彼女の絵は古いと認識され、忘れさられていった・・・

 

「フラゴナールの絵ってもう古いわよね・・・」

 

「え?その人って誰?」

 

「ううう・・・」

 

そしてある夏の日に悲劇は起こる。

 

「もう!こうなったら大好きなアイスクリームやけ食いしてやる!暑いし!」

 

そうしてアイスをやけ食いした彼女は・・・

 

「はぐはぐ…いつっ・・・キーンとして・・・意識が・・・」

 

そのまま頭痛によって死亡してしまった・・・

 

sideヒサメ

 

「いやあああ!」

 

起きたと同時にカンナちゃんは叫び声を上げた・・・

 

「アーシの絵が・・・飽きられて・・・最後はアイスで・・・」

 

「カンナちゃん落ち着いて!もう終わったんだよ!」

 

私が励ますとカンナちゃんは落ち着いたみたいで・・・死因を話し始めた。

 

「それにしても恐ろしい死に方だったな・・・」

 

カンナちゃんは怯えた顔でそう言った・・・

 

「アイスクリームで死ぬことなんてあるんですね。」

 

「カンナちゃんは辛いもの食べ過ぎて死にそうだけどね。」

 

フィーアちゃんと私はカンナちゃんに注意する。

 

「気をつけます・・・」

 

「あー!スッキリした!」

 

カゲ・・・ちょっとやりすぎだよ・・・

 

「全く感情を制御できないなんて皆甘すぎですよ・・・」

 

いやいやいや!フィーアちゃん!

 

「お前にだけは言われたくねぇよ!」

 

「脳筋で恋心暴走しやすいんだからお灸をすえてあげる!」

 

カゲとカンナちゃんがそう言って装置をフィーアちゃんにつけた。

 

「くっ・・・躱せませんでした・・・」

 

皆・・・装置で遊んでない?

 

noside

 

ージャックダニエルー

 

ご存じの方もいるだろうがウイスキー「ジャックダニエル」を作った人物だ。

 

彼は貧乏の家計に生まれるが牧師に引き取られそこで蒸留所でお酒を造る工程を叩き込まれる。

 

「お酒はアルコールが命だ!わかるな。」

 

「はい!」

 

そして十年以上働いた後蒸留所を任されそこから湧き水や独自のろ過方法を生み出しついにジャックダニエルを作り出した。

 

「ジャックの酒は最高だな!」

 

「しかもダンスホールのある酒場を開いてくれるなんてな!」

 

お客にも大好評ですぐにジャックダニエルは広まった。

 

「皆が私のお酒で喜ぶ・・・悪くないですね。」

 

しかしついに悲劇が起こる・・・

 

「ああもう!また金庫の番号がわからなくなってしまいました・・・」

 

ジャックは数字に弱く金庫の番号を良く忘れていた・・・さらにその日はジャックはイラついており・・・

 

「ああもう!開いてください!このポンコツ!」

 

金庫を裸足で蹴っ飛ばした結果・・・

 

「ああああ!?足の皮が斬れた!?」

 

運悪く金庫の角を蹴ってしまいそのまま足が壊死してしまいそれが原因で死亡した・・・

 

sideフィーア

「・・・・」

 

「フィーアちゃん大丈夫?黙り込んでるけど・・・」

 

ヒサメちゃん・・・いや・・・

 

「浅慮は己を滅ぼすってことを骨身に染みて体験しました・・・」

 

「どんな目にあったの・・・?」

 

カンナちゃんでさえ心配そうに見てたってことは私の顔はよほど暗い顔なんでしょうね・・・私が死因を話すと

 

「脳筋な死因だったんだね・・・」

 

ヒサメちゃんは呆れてますけどここまで来たらヒサメちゃんにもなにか一つ体験させたくなってきました・・・

 

「ちょ・・・皆?」

 

「「「覚悟!」」」

 

「いやあああ!」

 

そうして私たちはヒサメちゃんに装置を取り付けた。

 

noside

 

ークリュシッポスー

 

古代ギリシャのストア派の哲学者の彼の死因は・・・

 

「あははははは!」

 

「自分でロバにワインあげたけどそのロバがイチジクを食べてる・・・あはははは!」

 

そうしてロバがイチジクを食べるのを見て笑い続けた結果・・・

 

「はははははは・・・・はふ・・苦しい・・死ぬ・・・」

 

そのまま死んでしまったとされている・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ちょっと!私のときの死因雑だし短すぎじゃない!?」

 

「ま、まぁ笑って死ねたんだから万々歳じゃない?」

 

カンナ・・・サイコすぎて怖ぇよ・・・

 

「笑うのって結構苦しいんだよ!?」

 

「でもくすぐりが拷問になってたこともあったしあながち無い死因とはいえませんね。」

 

ヒサとフィーアが話していると

 

「今、帰ったぞ。」

 

シディが帰ってきた・・・シディはどんな死因を引き当てるのか気になるな・・・

 

「シディ、偉人になれる機械があるんだけど試してみないか?」

 

「?偉人とは何かわからないが楽しそうだな!」

 

「シディさん!?」

 

ちょろい・・・

 

noside

 

ーピーテル・フリューゲルー

 

彼はオランダの画家だったのだが彼には絵を描くとき独特な癖があった。

 

「うむ!さっそくこの美しい風景を描き残そう!」

 

股間から顔を出して風景をスケッチする習慣があったのだが・・・

 

「この風景は美しいな・・・もっと書いていたい・・・」

 

そうして絵に集中しすぎた結果・・・

 

「・・・」

 

頭に血が上りすぎて死んでしまった・・・

 

sideフィーア

 

「シディさん・・・大丈夫でしたか?」

 

私は目を覚ましたシディさんに聞いたが・・・

 

「うむ!俺の絵がもっと上手くなってて楽しかったな!」

 

すっごいポジティブか答えを言ってくれました・・・

そうして死因を聞いたのですが・・・

 

「シディはそんな恥ずかしい死因を体験して恥ずかしくなかったの?」

 

カンナちゃんはシディさんに聞きましたが・・・

 

「そんなことないぞ。好きなことに命を懸けられるのは素晴らしいことだ。それで死んでも恥ずかしいことなんてないと思うが?」

 

まさに名言でした・・・

 

「流石シディだね・・・」

 

ヒサメちゃんも苦笑いしながら言ってくれる。

 

「でも俺は有名になるならもっと普通の死に方がいいな・・・」

 

カゲチヨが死ぬかどうかは別ですけどそうですね・・・

 

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