妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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肉屋の恐怖

sideカンナ

今日は依頼があって急いでいた・・・

 

ドンっ!

 

「痛っ!」

 

「うわっ!」

 

人とぶつかっちゃった・・・

 

「すみません!大丈夫ですか?」

 

アーシは聞く。

 

「こちらこそすみません目が見えないもので・・・」

 

そうだったんだ・・・

 

「本当にすみません。」

 

「いいんだ、それにしても困ったな・・・」

 

なんか困ってるみたい・・・

 

「アーシたち何でも屋なんだけど困ってることがあったら言ってくれませんか?」

 

「そうなんですか。ならこの手紙を反対の通りの肉屋に届けたいんだがなかなかたどり着けなくてね・・・」

 

なるほど・・・

 

「じゃあアーシが届けてあげる!」

 

「本当かい?それは助かるよ。この手紙はお店の人へ手渡しで届けて欲しいんだ・・・」

 

今時手渡しって珍しいね・・・

 

「それじゃあ頼んだよ。もう暗くなるから道には気を付けて。」

 

「はい!」

 

あれ?目が見えなくても暗いのってわかるの?まぁ体感時間を計って夜だと思ったって線もあるしあんまり疑うのは悪い癖だよね!

 

すると電話がかかってきて・・・

 

「おい!今日は倉庫の整理だろ?どこにいんだよ。」

 

「あ、ごめん!すぐ行くよ!」

 

その日は別の依頼をこなした・・・

 

sideカゲチヨ

 

倉庫の依頼が終わった翌日依頼のなかった俺たちはカレコレ屋にいた・・・

 

「あー・・・掃除きつかったな・・・」

 

「そうだね。でも今日はゆっくりできるから良いじゃん。」

 

「肉体系の依頼の後のトレーニングははかどりますから私は大歓迎ですよ。」

 

フィーアは流石だな・・・

するとニュースが流れてきた・・・

 

「近頃町で住人の失踪が・・・」

 

失踪事件か・・・

 

「恐ろしいな。早く被害者が見つかるといいのだが・・・」

 

シディが不安な顔で呟く。

 

「そういえばカンナちゃん昨日来るのが遅かったですけど何してたんですか?」

 

「昨日は本に夢中で遅れてて・・・しまった!」

 

カンナは焦った顔で一枚の封筒を出した。

 

「手紙届けるの忘れてた・・・」

 

「手紙?そんなのどうしたんだよ?」

 

俺が聞くと

 

「目が見えないおじさんに頼まれたの、肉屋に届けて欲しいって。」

 

そう答えた。

 

「手紙を直接?郵便じゃなくて?」

 

ヒサも疑問に思って聞く。

 

「うん必ずって言われた。」

 

「なら今から届けにいくか!」

 

シディが言った。まぁ、依頼もねーし暇つぶしに行ってみるか。

 

sideフィーア

 

私たちはカンナちゃんが手紙を受け取った場所から反対の肉屋にやってきました。

 

「確かこのあたりなんだよね。」

 

「っていうかこのお店極旨メンチカツで有名なお店だよ!」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「極旨メンチカツ?」

 

「最近有名なメンチカツだよ!今まで食べたことない味がするんだって!」

 

カゲチヨの疑問に答えるヒサメちゃんの目はキラキラしていました・・・

 

「なら手紙を届けたついでに皆で食べよう!」

 

シディさんが良いアイディアを出してくれました。

私たちはウキウキしながら店の前に行くと人だかりができていました・・・

 

「何があったんでしょうか・・・」

 

私たちは野次馬の人の話に耳を傾けます。

 

「おい!ここで殺人事件が起きたって本当か!?」

 

「まじまじ!バラバラ死体が出て来たってさ!」

 

マジですか・・・

 

「そんな・・・」

 

ヒサメちゃんも青ざめる。

 

「大変な事件だな・・・」

 

「これじゃあ手紙を渡すどころじゃねぇな・・・回り込めそうな道もねぇし・・・」

 

カゲチヨの言う通りですね・・・

 

「ええっ!じゃあこの手紙は・・・」

 

「諦めるしかないですね。」

 

「極旨メンチカツもね・・・」

 

ヒサメちゃん・・・落ち込みすぎですよ・・・

 

「ほとぼりが冷めるまで待とう。そうすれば渡せるようになるさ。」

 

「うん・・・」

 

シディさんの言葉にカンナちゃんはしぶしぶ納得してその日は帰りました。

 

「あれ?あのおじさん・・・」

 

「どうかしたんですか?」

 

「・・・ううん。気のせいみたい。」

 

sideカンナ

 

そして一日たったころ・・・

 

「今日こそ手紙渡さないと!」

 

「メンチカツも食べるぞー!」

 

アーシとヒサメちゃんは意気揚々といった。

 

「じゃあ準備してさっさと・・・あれ?」

 

カゲチヨがテレビを見た。

 

「昨日精肉店の従業員数名が殺人の現行犯で逮捕されました。」

 

そうして映し出されたのは・・・

 

「昨日の肉屋!?」

 

そう手紙を渡して欲しいと頼まれた肉屋だった!

 

「じゃあやっぱりあそこが殺人事件の現場だったのか!」

 

カゲチヨも納得する。

 

「店内の冷凍庫からは数十人分の遺体が発見されており最近の失踪事件と関連性があるとみて事実確認をしています。」

 

まさか・・・

 

「あの肉屋解体したものをメンチカツとして売ってたんじゃ・・・」

 

「そんな・・・」

 

「あり得る話ですね・・・食べたことない味って歌い文句にもありましたし・・・」

 

あくまでも憶測だけど・・・

 

「今までどれだけの人があのメンチカツを食べたというんだ・・・?」

 

シディも顔を青ざめさせる。

 

「もう手紙を見てみよう・・・」

 

「「「「え?」」」」

 

「もう肉屋にはいけないし何書いてあるか気になるじゃん!」

 

「確かにな・・・開けちまうか!」

 

カゲチヨがそう言ったところでアーシたちは封筒を開けた・・・すると・・・

 

「今日の分はこれで最後。」

 

そう書かれていた・・・・

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