妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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テレビであった放送事故

sideカゲチヨ

俺たちとヤヨイたちはある依頼のためにテレビ番組に出ることになった。

 

「いやー!人手が足りなかったから助かるよ!報酬はたっぷり出すから頼んだよ!」

 

「わかりました。」

 

「うむ、精一杯やらせてもらうぞ。」

 

テレビスタッフが俺達に話しかけそれにヒサとシディが答える。

 

「番組はどんな内容なんですか?」

 

ヤヨイがスタッフに質問する。

 

「テレビでの過去の放送事故の再現をしてそれを紹介する番組だ!」

 

やっぱりな・・・

 

「それってテレビ的に大丈夫なんですか・・・?」

 

「ん、ヤバそう・・・」

 

フィーアとミナヅキが心配そうに言う。

 

「大丈夫だ!君たちにはその事故の再現をやってもらう。」

 

「なるほど、再現VTRということですね。」

 

「少し興味が出てきたよ!」

 

スタッフが笑顔で言い、ハツキやカンナもノリノリだ。

 

「高額報酬だから何をやらされても文句は言わないでくれよ。実は生放送なんだ。」

 

「了解っす。俺たちは交代で再現ってことで大丈夫ですよね?」

 

「ああ、頼んだよ!」

 

それじゃあ行動開始と行きますか・・・

 

sideミナヅキ

そうして番組は始まった。

 

「さ~て始まりました!放送事故紹介番組!」

 

少し緊張してきたけど任務のためだしやるしかない・・・

そう思って私とフィーアちゃんは最初の事故の再現を担当した。

 

「みなさ~ん!こんにちは!フィーアお姉さんでーす!」

 

「・・・ミナヅキお姉さんです・・・」

 

普段クールなフィーアちゃんが子供番組と思って演技してるから凄い元気なキャラになっててやりずらい・・・

 

「今日は皆に負けないくらい上手に絵を描いていこうと思います!」

 

フィーアちゃんはすらすらと話している。

 

「今日はゆみちゃんからのリクエストで兎の絵を描いていこうと思います!」

 

「はい・・・頑張ります・・・」

 

私表情筋動かせてないけど大丈夫かな・・・そんなことを考えながら絵を描いていった・・・

 

「出来た・・・」

 

私は比較的うまく書くことが出来たんだけど・・・

 

「できました!」

 

フィーアちゃんの絵はこの世の物とは思えない化け物の絵だった・・・(元ネタの絵と同じ)

 

「フィ、フィーアお姉さんはえっと・・・。」

 

「何?」

 

「ひっ!?」

 

言いよどんだらフィーアちゃんににらまれた・・・

そして司会の人が現れる。

 

「はい!ということで最初の放送事故は実際にあった怖い絵描き歌だ!某教育番組で起きた伝説の絵描き歌です!下手すぎる、いや怖すぎるモンスターのような絵は全国放送で流され子供たちのトラウマを植え付けました。」

 

そしてカメラはフィーアちゃんの絵をアップにして映した・・・

 

「ちょっと!何で私の絵を映すんですか!」

 

sideヒサメ

次は私とシディが再現の担当だ。

 

「さあ、今日はこちらのプディングアームチェアを紹介します!」

 

「ん?プリンか・・・明日作ってみよう!」

 

シディ!違うから!

 

「シディ・・・椅子の紹介だからね?」

 

私はシディを注意する。

 

「うむ。それでこの椅子は何が凄いんだ?」

 

シディが質問する。

 

「この椅子は売上三兆円を誇るい〇やさんから視聴者の皆さんにプレゼントしていただいたものです!」

 

「ありがたいな!」

 

「これは日本人のデザイナーさんがデザインして30年以上売れ続けているロングセラーでもあるんだ!」

 

「皆に愛されてて大切にされているんだな。」

 

それだけじゃないよ?

 

「お店で行われている630万回以上の抵抗に耐えたものなんだ。シディ試しに思いっきり殴ってみて!」

 

「わかった!ふんっ!」

 

ガンッ!

 

「すごいな!本当に壊れないぞ!」

 

ガンっ!ゴンっ!

 

シディは連続で殴り始める。

 

「いいよ!シディ!もっとすごい一発入れてみよう!」

 

「はああああ!」

 

ズガンっ!

 

「「あっ・・・・」」

 

椅子は粉々に壊れちゃった・・・

そして司会者がやってくる。

 

「こちらの放送事故は某ナンデスで起きた事故です!椅子に座ったお笑い芸人が誤って椅子を壊してしまいました!その後SNSで椅子破壊記念日というタグがはやり伝説の放送事故となりました!現在ではそのお笑い芸人さんと企業の間では和解が行われています!」

 

sideカンナ

 

アーシとヤヨイちゃん、ハツキさんの担当になったんだけど・・・

 

「今日は火の上を歩いても平気な超人おばあちゃんに来てもらいました!」

 

ヤヨイちゃんの紹介でもわかる通りヤバい感じだね・・・

そして案の定・・・

 

「おい!もっと灯油を足せ!それから火もな!」

 

スタッフの人はそう言ってきた・・・

 

「そんなことしたらおばあちゃんは・・・」

 

ハツキさんがとがめようとするが・・・

 

「視聴率取れなきゃお前らのバイト代はタダだからな!損害賠償も請求できるぞ・・・」

 

仕方ないな・・・

 

「アーシがやるからヤヨイちゃんたちは・・・」

 

「わかりました・・・」

 

「それしかないですね・・・」

 

そうして準備を終えたアーシたちは撮影をスタートさせる。

 

「おばあちゃんにはこの炎を上を歩いてもらいます!」

 

アーシの声と同時におばあちゃんは歩いたけど・・・

 

「熱い!助けておくれ!」

 

やっぱり・・・

そして裏の方から

 

「おい!ばあさんに二万だけ渡して帰らせろ!」

 

そんな声が聞こえてきた。

そして司会の人が現れて・・・

 

「さ、さ~て今の再現は特にリアルでしたね!炎は全てCGですのでご安心を!」

 

「CGじゃないですよ・・・」

 

ヤヨイちゃんから声が上がるけれど無視され・・・

 

「この実際に放送された火の上を歩くという企画でしたが実はその後応急処置もなく返された老人は酷いやけどでなくなったそうです!そしてテレビ局は出演を認めず隠ぺいを図ったそうです!」

 

「さっきのおばあさんの応急処置はしましたか!?」

 

ハツキさんが聞きながら慌てて処置をしに行く。

やっぱりヤバいね・・・

 

sideカゲチヨ

 

最後は俺とヒサ、カンナでやることになった。

 

「今からこの三人には泥相撲をしてもらいます!」

 

「泥で滑りやすくなってるってことだよね・・・?」

 

司会の人の説明にヒサが聞く。

 

「アーシ服が泥で汚れるのは嫌なんだけど・・・」

 

カンナもぼやく・・・

 

「とにかくこちらの勝者には賞金百万円を獲得できます!」

 

「マジかよ!それって依頼料にプラスされんだよな!?」

 

俺は司会者に聞く。

 

「それじゃあアーシも頑張ろうかな!」

 

「私だって負けないんだから!」

 

そうして勝負は始まった!

 

「ふふふ・・・氷でいつも滑ってるから慣れてるんだよ!カンナちゃんから押し出してあげる!」

 

「なんの!」

 

二人が戦い夢中になってるうちに奇襲だ!

 

「甘すぎだよ!」

 

うおっ!カンナが突き飛ばして・・・

 

「よし!残るはヒサメちゃんだけ!」

 

「負けないよ!それっ!」

 

「きゃっ!」

 

「私の勝ちだね!」

 

sideヒサメ

 

勝負に勝った私はカゲを起こしに行った。

 

「カゲー?私が勝ったよ?まだ寝ころんだままなの?」

 

「カゲチヨ起きないと泥だらけだよ?」

 

私たちが何度呼んでもカゲは起きない・・・?

 

「ねぇカゲ!もしかして・・・息してない・・・?」

 

きゃー!

 

私の声に周りから悲鳴が上がる。

 

「おい!映像切り替えろ!」

 

「それよりさっきのばあさんが死んだってよ!遺族?そんなの大金払って黙らせろ。」

 

スタッフの声の中に私たちが聞きたかったものがあった・・・

 

「ふーん、数年前の事故もそうやってもみ消したってことか?」

 

カゲが起き上がってスタッフをにらみつける。

 

「どういうことだ!?首が折れて死んだんじゃ・・・!?」

 

スタッフの人が当然驚くけど・・・

 

「俺は人より体が頑丈でな?それよりそんなこと大声で言っていいのか?映像も切り替わってないぞ?」

 

カゲが言う通りスタッフたちが慌て始める。

 

「おいっ!何でだ!?」

 

「私がハッキングして全国放送中だよ?」

 

当然隠ぺいの証拠を全国で放送してる。

 

「アーシたちはアンタたちが数年前に放送した火を歩く老人の遺族から依頼されて隠ぺいの証拠を探すために今回の番組に潜入させてもらったってわけ。ちなみにさっきのおばちゃんはヤヨイちゃんの式神で作った幻の老人だから心配しなくていいよ?」

 

カンナの言う通り俺たちは依頼でここにやってきたのだ。

 

「だ、だが今回のことだけじゃ証拠とは・・・」

 

司会の奴が反論するが・・・

 

「証拠ならもうとっくに回収して警察と雑誌が取り上げてますよ。」

 

「ん・・・私たちに掛かればこんなもん・・・」

 

ハツキとヤヨイが言う。

 

「な、なんで・・・」

 

「お前たちが番組に集中している間に老人の遺族と協力して老人の報酬の証明書や医者のカルテをテレビ局や病院から取り出したぞ。」

 

「あとテレビ局から当時の番組の映像も盗みだして別の番組に流してもらってます。警備をもっと厳重にすべきでしたね。」

 

シディとフィーアちゃんが現れて言う。

 

「く、くそっ!」

 

「わ、私たちじゃない!ディレクターが・・!」

 

全員逃げようとするが・・・

 

「わりぃが警察はもうすぐくる。観念するんだな!」

 

「逃がすわけない。」

 

「悪いですけどしばらく閉じ込められてください。」

 

俺の血液操作。ミナヅキの麻痺毒の槍、ハツキの結界の牢獄によって全員拘束された。

その後警察が来て証拠を回収、テレビ局とそのバックには賠償金請求が命じられた。

 

「今回の依頼はヤヨイちゃんたち抜きじゃできなかったね!」

 

カンナの言う通り大分楽だったよな。

 

「いえいえ、そもそもカゲチヨさんの演技がなければ奴らは油断しなかったと思います。」

 

ヤヨイ・・・俺をそんなに評価してくれるなんて・・・

 

「感動だぜ・・・」

 

「カゲは死んだふりさせたら天下一品だもんね!」

 

「アーシたちの演技があったからカゲチヨの演技が光ったってこと忘れないでよね!」

 

ヒサ、カンナ・・・もう少し褒めてくれてもよくね?

 

「これで遺族たちが新しい一歩を踏み出せることを願おうじゃないか。」

 

「そうですね。」

 

「ん、遺族の人たちも涙を流して感謝してたしきっと大丈夫・・・」

 

シディの言葉にハツキとミナヅキもそういう。

 

「さて、悪人も成敗できましたし今日は一緒に料理でもしませんか?」

 

フィーアがそう提案する。

 

「いいな!皆で一緒にやろう!」

 

シディが提案に乗る。

 

「夜も遅いしそうしましょうか・・・」

 

ヤヨイがそう言った・・・ヤヨイたちは料理の腕って上手いのか?

俺は夜道の中そう思うのであった・・・




三人の料理の腕

ヤヨイ>ミナヅキ>ハツキ

ハツキはヒサメほどではないが焦げが多いくらいの下手さ。
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