妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideストーカー
シディさま・・・ふふふ・・・
私は写真を見つめながらシディ様を思う。
そう、それは数日前のことだった・・・
私が町で歩いていると
「すまない、このハンカチは君のか?」
シディさまは私の落としたハンカチを拾ってくれたのだ・・・
「あ、ありがとうございます・・・」
「よかった。なくす前に見つけられて良かったぞ。」
シディ様は笑顔でそう言ってくれたの・・・私は一瞬で虜になったわ!
「さて今日もシディさんを監視しましょう・・・」
私はリサイクルショップや公園、カレコレ屋に隠しカメラを仕込み監視していたのだが・・・
「し、シディさん今日も来てくれたんですね。」
「あぁ、依頼で必要になりそうなものが多いからな。」
何?あの陰キャなメカクレ女?
金髪の美人(フィーアのこと)は私と釣り合うから側室として許すけど・・・
「貴方は釣り合わない・・・処刑決定ね・・・」
私は行動を開始した・・・
sideヨ―メイ
「オーナーもいないし暇ですね・・・」
私はバイトで店番をしていたのですが・・・
プシュー!
「きゃっ・・・」
何ですか!?この煙・・・意識が・・・
そうして気を失ってしばらくして目覚めると・・・
「ここは・・・」
そこはどこかの廃工場でした。
「やっと目を覚ましましたね・・・陰キャ。」
そうして現れたのはお世辞にも綺麗ではない顔をした人でした。
「何で私をさらったんですか・・・?身代金目的なら期待しないほうがいいですよ?それともそういう趣味が・・・」
私は女性に尋ねる
「そうじゃないわよ!あなたがシディ様と仲良さそうにしてるからよ!」
あぁ・・・そういう感じですか。
「別に私はシディさんと付き合ってませんしそもそも私なんかがシディさんと付き合うなんておこがましいですよ。っていうかフィーアさんとかの方が親しそうですからそっちも攫うべきじゃないですか?」
「あ、あんたすごい卑屈ね・・・まぁ、あの女も中々美人だし側室として許すけどアンタはここで死んでもらうわよ。」
全く傲慢もここまでくると羨ましいです。
「しっかしシディ様はこのメカクレ陰キャのどこがいいんだか・・・殺す前に素顔を見ておくか・・・」
・・・っ!
「やめてください!」
「へぇ?随分焦るじゃない?何か隠されてるのかしらぁ!?」
しかし拘束されてる私に抵抗する術はなく髪をあげられてしまいます・・・
「珍しいわね。オッドアイとか・・・それに隠しがってたのはその目の傷ね・・・」
ううっ・・・
「こんなのがあったらシディさまに惚れてもらえるわけなかったわね!それじゃあ死にましょうか!」
・・・誤解してるようなので言わせてもらいます。
「この傷を隠してるのは私の問題です。シディさんは関係ありません。それにこんな傷程度でシディさんが嫌うわけないじゃないですか!あなたはシディさんの何を見てたんですか!」
我慢できず言い返しました!こんな人にシディさんの価値観を言われたことが我慢ならなかったから!
「このガキがあああ!」
その時だった!
「良く言いましたね。ヨ―メイ今回は貴方の勝ちですよ。」
フィーアさんが来てくれました!
「し、シディさまの側室!?いつの間に!?」
「・・・貴方に側室だのなんだの言われても別にムカつきませんがシディさんがお怒りです。とりあえずどてっぱら十文字に切っておきます。」
ズバッ!
フィーアさんは一瞬で距離を詰めると手刀で女の腹を十文字に切り裂いた!
「ぎゃあああ!?」
女は悶絶します。
けど・・・
「どうしてここが・・・」
「オーナーが店番頼んだのにいなかったから私たちに捜索の依頼を頼んできたんですよ。それに何故かリサイクルショップや公園、カレコレ屋にカメラがあったからシディさん関連とすぐに分かったのでヒサメちゃんのハッキングでカメラを調べてたどり着いたんです。」
そうだったんですね・・・
「シ、シディさま・・・私は・・・」
「お前が誰かは知らないが俺は今凄く怒っている。悪いが加減はできんぞ。」
「そ、そんな・・・私は貴方に・・・いやあああ!?」
シディさん・・・やっぱり切れたら誰よりも恐ろしいですね。
「立てますか?」
「こ、子供扱いしないでください!」
私は立ち上がって建物を出て警察に行った。
「今回はありがとうございます。二人とも。」
私は事情聴取が終わった後二人にお礼を言った。
「礼ならヒサメやオーナーにも言ってくれ。それにカゲチヨやカンナも心配してたからな。」
「まさか煙を投げ込まれるとは・・・防犯を強化しないといけませんね。」
二人は私にそう言ってくれた。そして気になることを言った・・・
「二人とも・・・あの傷・・・見ました?」
「・・・すまない。助けに入った時少しだけだが。」
「事情があるなら皆には言いませんよ?」
そうですか・・・
「まぁ、皆にも時間を置いて説明します。二人はこの傷どう思いますか?」
私は二人に聞いた。
「?別に俺は気にしないぞ。ヨ―メイはヨ―メイなのだからな。」
「私もですよ!あなたは私の身近なライバル何ですから!」
・・・やっぱりそうですよね。皆がこの傷のことを気にするはずなかったです!
「今日は俺のせいで辛い思いをしたからな。何か作らせてくれ。」
シディさんがそう提案してくれた。
「良いんですか?私雰囲気下げるかもしれませんけど・・・」
「別に良いですよ。今日は疲れましたし。」
私の発言にフィーアさんはそう言いながら私たちは帰路につくのでした。