妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は外国人の男だった・・・
「私の名前はタケシ=ムイ―アデース!ハーフでーす!」
「こんにちは!」
「よろしく!」
シディとカンナは明るく返し、
「こ、こんにちは・・・」
「陽気な方ですね・・・」
ヒサとフィーアは戸惑いながら返す・・・
しっかしタケシ・・・似合わねぇ名前だな。
俺が陽気な態度に少しげんなりしてる間にタケシは続ける。
「ぜひあなた達にcicada3301の謎を解くお手伝いをしてほしいのデース!」
「シゲさんの謎?何だそれは?」
シディ・・・チゲーよ・・・
「えっ!あのインターネット上の伝説の謎ですか!?」
カンナが大興奮する。
「はい!地球が異宙に転生してしばらくしてからcicada3301と名乗る人物が謎解きをインターネットに投稿しました!その謎の難解さや組織的でなければ不可能なトリックから異宙の住人が絡んでると考えられ人類への挑戦状から陰謀説まで様々な憶測が飛び交いました。世界中の人が挑戦して最後の謎まで到達した人間もいたみたいですが詳細が不明となり迷宮入りしてしまいました。」
「とてもロマンがある謎なんだよ!」
カンナ・・・やっぱりこういうの好きだな・・・
「しかし今になって新たな謎が投稿されたのデス!これはぜひ解きたいデース!」
「そんな事件があったのか・・・」
「陰謀は感じますがどうしますか?トッププレデターも関わってそうですけど。」
・・・
「ねぇねぇ!カゲチヨ受けようよ~!」
「カンナちゃん、これでもかって言うくらいカゲに媚び売ってる・・・」
ヒサの言う通りだな・・・
「わかりました。その依頼受けます。」
「ホントですか!?ありがとうございます!」
sideフィーア
「これがcicada3301が投稿した挑戦状デース!」
「うむ・・・流石に難問だな。読むことすらできない。」
シディさん・・・これ英語ですから。
「知能の高い人間を探すためにテストを考えた。最初のメッセージはこの画像の中に隠されている。と書かれているデス!」
「だから地球でポピュラーな英語ってわけだね!」
カンナちゃんの言う通りですね・・・
「うーんメッセージなんてあるのかな?」
ヒサメちゃんの言う通り頭文字や単語にも共通性がありませんね・・・
「実はネットの画像は文字列に変換することが出来るんですよ。するとですね・・・」
「アルファベットが沢山出てきた!」
ヒサメちゃんの言う通り隠されていた文字列が現れました。
「ディベリウス・クラウディウスシーザーは言った・・・この先の数字と文字列の羅列が暗号ってわけだね・・・」
カンナちゃんの言う通りまた暗号が隠されてましたね・・・
「シーザーは確かローマ皇帝の人ですよね。ってことはローマに関係する何かでしょうか・・・」
私は考えますが・・・
「いや、シーザー暗号じゃねーか?」
カゲチヨが言った。
「それデース!」
タケシさんも納得の表情ですけど・・・
「えっ!?それって何!?」
カンナちゃんも知らないみたいで聞く。
「文章の各文字をアルファベット順に決まった数だけずらす暗号だ。」
「よくわからないな・・・」
シディさんの言う通りですね。
「例えばひらがなで例えるとカゲチヨの文字を五文字ずらすとサゼニロになるだろ?」
「そうやって無意味な文字に変えるってことね!」
カンナちゃんも納得した様子で頷く。
「しかしどれだけ文字をずらせば復元できるのかわかりませんね。」
タケシさんの言う通りですね・・・
「シーザーに関連する数字・・・四つじゃない?四代目皇帝だし!」
そういえばそうでしたね・・・ヒサメちゃんパッとよく出てきましたね・・・
「それなら最初の文字はHTTPになりマスよ!」
「インターネットの最初の文字だね!」
「ビンゴだな!」
タケシさんとカンナちゃん、カゲチヨが喜びます。
sideヒサメ
そうして出てきたURLにアクセスしたんだけど・・・
「英語でこれは囮って書いてあるね・・・」
カンナちゃんの言う通りその後にも英文があった・・・
「英文の中にOUTとGUESS・・・ステガノグラフィー解析できるソフトの名前かもしれないセーン!」
ステガノグラフィ―?
「画像の中に別の情報を埋め込む技術のことっすよね?」
流石カゲ・・・ネットのことだとまぁまぁ博識だよね・・・
「うぅ・・・」
カンナちゃん?
「インターネットの用語ばっかの暗号でアーシの活躍できる場所がない・・・」
「心配するなカンナ!俺もさっぱりだからな!」
シディ・・・それ慰めになってないから・・・
そうして一週間たったんだけど・・・
「「はぁ・・・」」
カゲとタケシさんはぐったりしていた・・・
「やっぱり難しかったのか?」
シディが聞く。
「古代マヤ文明の数字で謎を解くとか頭おかしい方法がいっぱい出てきたぞ。」
「でもカンナさんがその数字を調べてくれてたので大分楽デシタ!」
「ふふん!」
流石カンナちゃん・・・
「そのおかげで電話番号を入手出来たんデス!」
じゃあcicada3301と話せるの!?
そうして電話を掛けると・・・
「ここまでの謎解きをよくやった。一番最初の画像には三つの素数が隠されている。一つは3301残り二つは自分で見つけろ。その三つの素数を掛け合わせて最後に.comをつけれてアクセスすれば謎解きは最終ステップに入る。」
録音された音声でそう言ってきた。
「まだ謎があるんですか・・・いいかげん頭がパンクしそうです・・・」
フィーアちゃんの言う通りだね・・・
そうして最初の画像を調べて・・・
「解けました!」
タケシさんが謎を解いてくれた。
「最初の縦横のピクセル数が素数になってたんデース!」
「こっちはPGP署名まで調べたってのに。」
カゲが言うには画像を送ったかわかるシステムみたい。
「偽造されてたっぽいからな。」
「それは大変でしたねー。それではサイトにアクセスしてみましょう!」
タケシさんの言う通りアクセスすると座標が出てきた。
「ココに全部いかなくちゃいけないんですか?」
フィーアちゃんの言う通りバラバラだね。
「費用は私が持ちマース!」
やっぱり太っ腹な人だった!
sideカンナ
そうして座標にあったQRコードを集めたけどやっぱり世界中にあったし組織的な犯行かな・・・
「全部のQRコードを繋げると・・・また座標ですね。」
タケシさんの言う通りだね・・・
「もしかしてcicada3301のアジトじゃない!?」
ついに本人のご対面だね!
そうしてアーシたちはビルに向かった・・・
「よくぞここまで謎を解いた、俺がcicada3301だ。」
フードを被った男がそこにいた。
「色々聞きたいことがあるだろ?何でも答えてやろう。」
「何故こんなことをしている?優秀な人間を探してるのか?」
カゲチヨが聞く。
「あぁ、金のためだ。世界中の国や銀行や企業にはIT技術に依存してる。総攻撃すれば億万長者だ。」
なんか面白くない理由だな・・・
「異宙の生物に対抗するためではなく。か?」
カゲチヨが続けて聞くけど・・・
「それは間違いだ。俺が異宙人だしな。」
フードを外した顔は角の生えた異宙人だった。
「外れか・・・」
カゲチヨが立ち去ろうとしたけど・・・
「どうだ?優秀な頭脳を持っているのだから金儲けを・・・」
「断る。お前偽物だろ?」
カゲチヨ!?
「そうなの!?」
ヒサメちゃんも驚く。
「PGP署名は送信主が本物かどうか証明する技術だっていったろ?偽造されてるなら本物じゃねーよ。」
「なるほど・・・でも難しかったですね。」
「本物に作らせたらかな・・・それになおさら帰せなくなったな・・・アクセス情報からお前らの個人情報は吸い上げ済みだ。」
はぁ・・・急に小物感が出てきたな・・・
「はぁ!」
「よっと!」
アーシが水、ヒサメちゃんが電気を発生させてデータをクラッシュさせる!
「お前ら!?何を!」
「ここからは肉体派の出番ですね!」
「手を出すなら容赦はできないぞ?」
異宙人は掴みかかろうとするけどフィーアちゃんとシディに妨害される。
「何なんだ・・・お前ら・・・」
「二度と手を出さないように覚えとけ・・・俺たちはカレコレ屋だ!」
「そして愉快な仲間のタケシ=ムイーダデース!」
「いえ~い!」
アーシはタケシさんとハイタッチを決める!
「せっかくカッコいい感じだったのに!」
「これも十分少年漫画っぽいと思いますけど?」
カゲチヨがぼやくけどフィーアちゃんの言う通りだよ!
そうして時間は解決したけど・・・
「偽物だったなんて残念だよね!タケシさん!」
「はい・・・全く気付きませんでシタ!」
はぁ・・・本物はどこに・・・
「アンタ最初から偽物ってわかってなかったか?謎解き中に最初の画像を調べる機会は何度もあった。あんたほどパソコンに精通してるならPGP署名は調べるはずなのに何も言わなかったのに俺が言ってもスルーなのは不自然だったぜ。」
カゲチヨが言う。
「なら何で謎解きを?」
「理由は何?」
シディとヒサメちゃんが言うけど・・・まさか?
「本物に作らせたって言ってたけど・・・タケシさんがcicada3301ってこと?」
アーシはある推理に行きつく。
「・・・よくわかったな。」
やっぱり・・・
「タケシ=ムイーダはアイム、シケーダのアナグラムだ。」
「本当だ!」
「何で今まで気づかなかったんでしょう・・・」
ヒサメちゃんもフィーアちゃんも度肝を抜かれる。
「今回は脅されて作っていたんですか?」
アーシが聞くと
「ああ、最初の謎解きで最後までたどり着いた奴だった。しかし脅して入れ替わろうとしてきたから物理的な力のある君たちに協力して欲しかったのさ。」
「そういうことだったのか・・・」
シディが言うと
「それではさらばだ。私のやるべきことに集中する。」
「それっていったい・・・」
アーシは聞くけど・・・
「それは最後まで謎を解いて見つけてくれ。」
やっぱり謎が深いなぁ・・・