妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日は依頼で食肉工場で働くことになった・・・
「俺は血に慣れてるけどお前らは大丈夫か?」
俺は四人に聞く。
「私たちは大丈夫だけど?」
「あぁ、命に感謝して働かないとな。」
「楽しみだなぁ・・・」
「何で嬉しそうなんですか・・・」
ヒサとシディは良いけどフィーアの言う通りカンナが笑顔だな・・・
「あれ?カレコレ屋の皆じゃん!どうしてここにいるの?」
なんとモブ男もそこにはいたんだ!
「お前こそどうしてここに?」
俺が聞くと・・・
「モブ美にA5ランクの肉を食べさせるためにバイトを始めたんだ!」
モブ男・・・また振られたんだな・・・
「立ちました!」
そこにフラグちゃんが現れた!
「皆さん、食肉工場はとてつもなく過酷な作業ですよ。カレコレ屋の皆さんはともかくモブ男さんには無理です!」
はっきり言うな・・・
「今回は見逃してくれ!最高級A5ランクのステーキを奢ってあげるから!」
「モブ男さんフラグちゃんは真面目なんですからそんなので・・・」
いや、フィーア・・・
「え?!どうしよう・・・」
もうすでに迷ってるぞ?
「じゃあ、お前たち俺について来い。」
そうしている間に依頼人である職員に連れられて俺たちは中に入った。
sideフィーア
「これから牛の解体をする、しっかり見ておくんだぞ。」
私たちは牛を見ます・・・可愛いですけど目をそらすわけにはいきません・・・
「まずは牛の頭に銃を撃って失神させる。次に足を縛って逆さづりにして喉元を切って血抜きだ。」
職員さんが熟練の技で手早くやります。
「でも牛の気持ちになると悲しいよ・・・」
モブ男は涙を流しますが・・・
「あれ?モブ男にも心ってあったんだね。」
「本当です・・・いつもクズは発言ばっかりなのに・・・」
「俺にだって心はあるよ!?」
普段の行いのせいでカンナちゃんとフラグちゃんにボロクソ言われてしまっています・・・
「俺たちは牛に感謝してできるだけ苦しまずに逝かせてやるんだ。」
そうして私たちは実践に入りましたが・・・
「ぐぇっ!?」
「どほっ!?」
案の定モブ男とカゲチヨは牛に蹴られていました・・・
「カゲ大丈夫!?」
ヒサメちゃんも心配します。
「血抜き段階の牛には要注意だ!まだ完全に死んでないから筋肉運動で蹴られることもあるんだ。」
「「それを先に言ってくれ・・・」」
息ピッタリで言いますね・・・
「まぁ、私もシディさんも狩りをしてるから楽勝ですね。」
ヒサメちゃんもぎこちなくはあるけどコツを掴んでいます・・・
「ふふふ・・・。」
ドンっ!スルスル・・・ズバッ!
カンナちゃん・・・銃を撃つ時とか血抜きの時の笑顔が怖すぎます・・・
「凄い・・・俺が見ただけであんなに手早くやるとは・・・」
「でもなんだか犯罪の香りがします・・・」
職員さんは驚いていますがフラグちゃんはかなり怯えてしまってますね・・・
sideヒサメ
屠畜の工程を学んだ私たちは次に解体の現場を見る。
「血抜きで五時間待った後は手作業で皮をはぐ。」
「この皮は革製品に加工されるんです。」
職員さんとフラグちゃんが説明する。
「普通ならこの作業は技術がいるんだが・・・」
「なるほどね・・・いつもやってることと同じだね。」
「何でカンナはあんなにすぐに剥がせているんだ?」
「聞かない方が良いと思います・・・」
職員さんの問いに私はそう答える。
「頭と尻尾を切断したら内臓を取り出していくんだ。」
「うおっ・・・結構グロイな・・・」
カゲの言う通りこうして機械で流れていく内臓と匂いは鼻につくよね。
「牛はあますとこなく使われるんですよ。」
「そうなのか!フラグちゃんはよくそんなにみられるな・・・」
モブ男さんの言う通りだけど・・・
「私は死亡フラグですからね。死から目をそらしません。」
やっぱりフラグちゃんは立派だな・・・
「見てみて!ホルモン食べたくならない!?」
「よく言えますね・・・」
「カンナ・・・」
内臓見て興奮してるカンナちゃんとはえらい違いだよ・・・
フィーアちゃんとシディもご苦労様・・・
sideモブ男
そうして数日後には俺は熟練の技を手にした!
「あたたたたたた!!!」
俺が屠畜した肉は瞬く間に内臓を抜かれた肉となる・・・
「モブ男すげぇ・・・」
カゲチヨ!見たか!
「もうすっかり一人前ですね!」
「職人ですね!」
ヒサメちゃんやフラグちゃんにも見直されて結構いいかも・・・
「俺は牛と向き合っていくぞ!」
「立派ですね・・・」
フィーアちゃん・・・涙を流してくれるなんて・・・
「今日は奢ろうじゃないか!モブ男!」
「やったー!じゃあA5ランクで!」
「やっぱりクズです!」
そういうなよフラグちゃん!美味しいものの方が良いだろ!職員さんにもそう言ってもらったので早速厨房に向かおうとしたら・・・
「モブ男危ない!」
え?シディの声で振り向くと牛がこちらに突進してきた!
ドゴッ!
そうして目が覚めると・・・
「もー--・・・・」
なんと牛の鳴き声で喋る俺がいたのだ・・・
「大丈夫かよモブ男!」
「なんか牛の鳴き声で鳴いてるけど・・・」
「物まねですか?」
「良かった!元気そうだな!」
カゲチヨにヒサメちゃん!フィーアちゃんにシディ!俺はこっちだよ!
「ダメだ・・・入れ替わってるから気づいてもらえない・・・(牛語)」
「じゃあ、この牛屠畜するねー。」
カンナちゃん!?ちょま・・・
ドン!
モブ男DEAD END!