妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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持ち物検査

sideヒサメ

私は今日も学校に登校したんだけど・・・

 

「まずいな・・・」

 

ノリコが困った顔をしていた。

 

「どうしたの?」

 

「弁当を忘れたんだ。早弁しようと思ってたのに。」

 

「じゃあお裾分けしようか?昨日シディが料理しすぎたって私とカゲにお弁当作ってくれたんだ。」

 

「いや甘やかしちゃダメですよ…」

 

私がノリコに提案するとフィーアちゃんがやってくる。

 

「そもそも早弁がいけないことですからね。」

 

「何でだよ。お腹すいて集中できないだろ。」

 

「そうだよ!フィーアちゃんの鬼!」

 

ノリコと私は抗議する。

 

「何で私は怒られてるんですか・・・」

 

「それよりもシディ君のお弁当見たい!」

 

そうして私の鞄の持ち物チェックが始まってしまった!

 

「ちょっと!ミキ・・・」

 

「教科書にノートに・・・来週の課題をもうやってある!?」

 

「ヒサは真面目だな・・・」

 

ミキとノリコが言うけど・・・

 

「やらないと逆に不安じゃないですか?」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「「真面目ちゃんズめ・・・」」

 

えー!?

 

「水筒にスマホに・・・あ!これミキがあげたハンドクリームじゃん!って封すら開いてない!?」

 

あー・・・

 

「忘れてた・・・」

 

「心配ありませんよ。私は貰ってすぐにヨ―メイにあげましたから。」

 

「酷い!?」

 

フィーアちゃん・・・相変わらず二人のことライバル視してるね・・・

 

「それよりも櫛を持ってるのは意外ですね。」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「髪の毛が角に絡まったり自分の静電気で広がりやすいから・・・」

 

「ならいいヘアセット法がありますよ。走ったときの風の力でセットする方法です。」

 

「フィーアにしかできないだろ・・・」

 

ノリコの言う通りだよ・・・

 

「他には~?」

 

「もうおしまい!他には何もないから!」

 

あれを見られるわけにはいかないよ!

そう考えていると・・・

 

「ぐぁ!いてて・・・」

 

突然カゲが転びながら現れたの!

 

「何してるの・・・?カゲ。」

 

「何もないところで転んだ・・・はず・・・!」

 

「あはは!相変わらず運動音痴だね~!」

 

カンナちゃんも現れた!

 

「うっせーよ!」

 

あーあ・・・荷物がでちゃってる・・・

 

「筆記用具にタオルにお弁当って少なすぎじゃないですか・・?」

 

「教科書と宿題は!?」

 

私とフィーアちゃんは問い詰める。

 

「まーまー見てみろ!昨日発売したばっかの新作ゲームだぜ!」

 

「おお!カゲチヨついに買ったんだな!昼休みにやろう!」

 

アサヲ君まで何言ってるの・・・

 

「それで?あれは上手くいったの?」

 

カンナちゃんの一言で私は顔が真っ赤になった!

 

「う、ううん・・・あとで自分で食べる・・・」

 

「そっか~!」

 

sideカゲチヨ

こうしてホームルームとなったのだが・・・

 

「皆さん!今日は鞄の抜き打ちチェックをします!」

 

風紀に厳しい女教師が鞄チェックをしに来たんだ!やべぇ・・・

 

「・・・」

 

ヒサの顔が妙に青ざめていた・・・あいつもヤバいものでも入ってるのか?

 

「まずはアサヲくん!」

 

そうしてチェックされて・・・

 

「これはなんですか?没収です。」

 

「バカな!?何でバレた!?」

 

「中じきがこんなに膨らんでいたら明らかに怪しいでしょ!」

 

アサヲー!

 

次はミキの番になったのだが・・・

 

「あ~なんか今日食べ過ぎちゃったな~!」

 

腹をパンパンに膨らましていた・・・

 

「なぜごまかせると思ったんですか?」

 

案の定腹に隠した化粧ポーチがバレた・・・

 

「そんな~!」

 

「次は僕だね~」

 

ルイはどんな持ち物を・・・

 

「香水に櫛に美容液と日焼け止め・・・何ですかこれは!」

 

先生が問い詰める。

 

「いつ女性が近づいてもいいように身だしなみには気を使っているのさ~。」

 

流石だぜ・・・だが没収されてしまった・・・

 

ノリコは・・・

 

「何ですか!このお菓子の量!体に悪いでしょ!」

 

ヒサから弁当忘れたって言ってたのに菓子は持ってきたのかよ!?

 

「それ皆に配るんです。」

 

「だとしてもこんなにいらないでしょ。」

 

ノリコもダメか・・・

 

「ナイフ!?」

 

チダイのは余裕でアウトだろ!

 

「我の家は由緒ある殺し屋一家である。当然のこと。」

 

確かにそうだけど・・・

 

「危害を加えるものは停学です。」

 

やっぱり・・・

 

「次は鞄が小さいですね・・・」

 

「別に変なものは持ってきてないんじゃい!」

 

「小さすぎてわからないし何を言ってるかわからない・・・OKです。」

 

マチャソの奴ずりぃなおい!

 

「次はカンナさんですね・・・教科書にノートに筆記用具に科学雑誌に歴史雑誌・・・オカルト以外にも興味があるんですね。」

 

「はい!最近は溶液の濃度や中世ヨーロッパに興味があって・・・」

 

「勉学に熱心で関心です!」

 

クラス全員驚愕していた・・・あのカンナが拷問器具や武器を持ってない・・・?

先生も意外な顔してたけどすぐに上機嫌の顔になって見逃してしまった・・・

 

(今日の特集は中世の魔女狩りや刑罰特集だから見逃されてよかった~)

 

そして次はフィーアの番になった・・・

 

「必要なものと・・・ジャージに縄跳び?」

 

「はい、先生縄跳びは全身運動をすることでランニング以上のカロリーを消費するし足を重点的に鍛えられるので体育祭の時にも必ず役に立ちます。持久力や肺機能、腰を鍛えるのにも効果的です。先生も一緒にやりませんか?」

 

「ぎ、行事で活躍しようとすることは良いことです!」

 

フィーアに言い負かされた・・・

 

「貴方たちは学校に何しに来てるんですか!次の生徒!」

 

ヒサの番か・・・

 

「は、はい・・・」

 

sideフィーア

 

まぁヒサメちゃんの荷物は見ましたが特に何も問題はなかったですよね・・・

 

「そうだ!彼女の鞄から没収の対象物が出てきたら今までの没収したものは廃棄します!」

 

全く・・・・厄介なことになりましたね・・・

 

「せんせーならフェアに出なかったら没収したもの返してください。」

 

「ちょっと!カゲ!?」

 

カゲチヨが上手く交渉してくれました。あとは確認するだけ・・・

 

「何ですか!カラフルな紙は!」

 

え!?

 

「スーパーのチラシ!?」

 

あー・・・そういえば貰ってましたね・・・

 

「学校の帰りにスーパーによって買おうと思ってて・・・」

 

「主婦かよ!?」

 

カゲチヨに突っ込まれますが・・・

 

「まぁ、これは・・・」

 

「せんせー!それ今度の家庭科で使う奴だと思いまーす。」

 

ミキが助け舟を出しました。

 

「今度家庭科で買い物して家計簿を作ってその後調理実習をやる授業があるんですよ。」

 

カンナちゃんも説明する。

 

「これはお弁当が二つ・・・これは・・・」

 

うっ・・・このにおいは・・・

 

sideカンナ

 

あちゃ~・・・

 

そうあれは昨日のこと、カゲチヨとアサヲたちが漫画のヒロインが手作りの弁当を持たせてくれるというシーンでカゲチヨが貰ってみたいと聞いたのでヒサメちゃんの弁当作りをアーシは手伝ったんだけど・・・

 

「ちょ・・・ヒサメちゃん氷で冷やしちゃダメだから!?」

 

「えっ?焼く音が大きくて聞こえない!」

 

「ああ!?どんどん黒く・・・」

 

そうして出来上がったのが・・・

 

「何ですかこの劇物は!?」

 

黒すぎる物体が出来上がったんだよね・・・

 

「ヘドロみたいなのが弁当なわけ・・・」

 

先生は言い切ろうとしたけど・・・

 

「・・・んぐ。まっずいな・・・これ。」

 

カゲチヨが男らしく食べた!

 

「カゲ!?」

 

「貴方何を・・・」

 

ヒサメちゃんも先生も度肝を抜かれるけど・・・

 

「食えたんで危険物じゃないですよね?不要物は無かったんですから良いですよね?」

 

「・・・彼女は良いでしょう。ですが他の人は不必要です!」

 

先生は約束を破ろうとするけど・・・

 

「そもそも必要か不必要って誰が決めるんっすか?ルイは首が日焼けしたんで日焼け止め持ってきてるんっすよ。」

 

「ひりひりして外歩くの地獄なんだよね~。」

 

「ノリピーのお菓子もボランティアで子供たちに配るようですよね?」

 

「家に余ってたんだよ。」

 

フィーアちゃんの手助けもあり徐々に劣勢にたつ先生。

 

「でもナイフはいらな・・・」

 

「ふん!」

 

チダイはナイフを取って振るった!

 

「危なかった・・・高熱を出す異宙の蚊だ。」

 

「あ、あぁ・・・」

 

こうして波乱に満ちた持ち物検査は終わった・・・

 

sideカゲチヨ

俺は口をつけたヒサの弁当を食べていた・・・

 

「家庭科の授業どうすんだよ・・・」

 

「じゃあ、味見してくれる?」

 

「お、おう・・・」

 

俺とヒサが話していると・・・

 

「相変わらず熱々だね~!」

 

「見せつけてくれますね。」

 

カンナとフィーアがやってきた。

 

「それにしてもカンナちゃんが没収物持ってきてなかったのは意外だよね。」

 

ヒサの言う通りだな。

 

「アーシのことなんだと思ってるの・・・まぁ学校にはそういうものはたくさんあるからわざわざ持ってくる必要ないし。」

 

自給自足かよ・・・

 

 

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