妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
side?
「はぁ・・・はぁ・・・」
私は走っていたこの子を守るために・・・そして見つけた。あの何でも屋を。
「ごめんね。必ず迎えに来るから・・・」
そうして私は夜闇をまた駆け出した・・・
sideカゲチヨ
「ちょっとちょっと・・・アイドルグループI・CYU(いちゅう)のボーカルが出来ちゃった結婚だって。」
いや、カンナ朝から新聞読んでるのは良いんだけどよ・・・
「腐ってるな・・・」
「ホント世のなか腐ってますよ。どいつもこいつもやれ出来ちゃっただの不倫だの物事の筋道が揺らいでる気がします。古き良き日本の美徳が台無しですよ。」
いやフィーア、そうじゃなくてこの白飯・・・
「明らかに白カビ生えてるんだけど・・・これ誰が買ってきたんだよ。」
「カゲ。確かにカビの生えた考えかもしれないけど人間って自分を律する精神がなくなったら終わりだと思うんだよね。」
「うむ、人が交わるのは当然のことだがせめて相手や身近な人と相談することが大事だな。」
いやヒサ、シディ。聞いてる?
「これ賞味期限切れてないか?」
「確かに!女の子たちも賞味期限とか気にしすぎなんだよ!自分を安く売りすぎだと思うよね?」
「いい加減にしろよカンナ。腐ってんだよ俺の飯が誰だ?出したの?」
「「「ホント腐ってるよね~」」」
「女性陣聞いて、それとも頭も腐ってるの?」
結局俺は自分で飯を交換して外に出た・・・
「アイツ等最近俺がリーダーってこと忘れてないか?確かに拾われたのは俺が最後だけどさ・・・一回大乱闘でもするか?」
いや、やられるのがおちだな・・・
俺がそんな感じでリサイクルショップの前を通りすぎようとすると・・・
「ばぶ~ばぶ~。」
・・・赤ん坊?まさかな・・・
「ばぶ~ばぶ~。」
紙が入ってる。
「貴方の子供です。責任とって育ててください。私はもう疲れました。」
・・・ないな。これはない。
「ばぶ~ばぶ~」
ないないない!これはないって!
「朝から何なんだ!お前はぁ!」
オーナーのドロップキックを食らっちまった・・・
そしてみんながリサイクルショップに召集された・・・
「腐ってますね。」
「腐ってる。」
「まぁ、そうだな。」
ヨ―メイもカンナもオーナーもなんだよ!その目は!?
「身に覚えがないって言ってるだろ!?」
「いい加減な男とは思ってたけどまさかやることやっといて責任を取らない男とは思いませんでしたよ・・・!拾ってきたのはやましいことがあるからじゃないですか?」
フィーア!?チゲーよ!?放っておけないだろ!
「でもカゲが女の人と付き合うとかできそうにないけど・・・」
ヒサ!ナイスアシスト!
「だがこの子供カゲチヨにそっくりではないか?目つきの悪さや髪型とか・・・」
おーい、シディさん?
「俺は腐り目の伝承者か?俺なら子供にこんな重荷は背負わせねーよ。遺伝子捻じ曲げてでもピュアな目をした子供に育てるね。」
「大声ださないでください!影楽が起きちゃいますよ!」
ねぇ!?フィーア、その落語家みたいな名前やめてくれない!?
「大方何でも屋って聞いて勘違いした誰かが置いていったんだよ。親を探さねぇと・・・」
「腐り目が責任逃れしようとしてますよ~あきらめの悪いパパでちゅね~カゲトキ。」
カンナまで!?俺ってそんな意思の弱い男に思われてるの?誘われれば誰とでもやると思われてるの!?
「うっ・・・うっ・・・」
やべぇ・・・ぐずりだした・・・
「多分お腹がすいたんだろうな。幼児化のときのミルクがまだあったはずだ。取ってこよう。」
シディの言う通りカレコレ屋では幼児化が多すぎて必需品だもんな・・・主にフィーアの癖やシディのドジのせいだけど・・・(カゲチヨのたくらみも含まれている)
「私今なら出そうな気がします!」
フィーア!?何母性に目覚めてるんだ!お前そのショタコン直さないとヤバいぞ!
結局シディがミルクを頼んだおかげでなんとかなったが・・・
「さてふざけるのはこれくらいにしてこれからのカゲマサのことについて話さないとな。」
オーナーふざけてないなら俺にちなんだ名前は辞めてもらえませんか?
「確かにカゲナリちゃんのことはどうしますか?」
ヨ―メイまで!?あーもう!
「俺がヤヨイたちに情報と捜索のことを話してくるよ!」
俺は赤ん坊を連れて出て行った!アイツ等はともかくヒサに勘違いされるのは嫌だ!絶対に見つけ出す!
sideカンナ
あそこまでマジになるなんて・・・
「やっぱりヒサメちゃんのこと好きなんだね~!」
「ちょ・・・。」
ヒサメちゃんは疑ってないのに健気だね!
「さてアーシたちも・・・」
そうしてアーシたちが捜索しようとした時だった・・・
「あのう・・・すいませんちょっとお伺いしたいことがあるんですが・・・」
ある老人が尋ねてきた・・・
sideカゲチヨ
「え?捨て子?」
俺はお菓子を買ってるヤヨイに話しかけた。
「あぁ、情報収集と同時にこの子の写真を雑誌に乗せて親を探してくれよ。」
「分かりましたけど・・・ホントにあなたの子供じゃないんですよね?特にこの腐った目とか瓜二つですよ。」
だから違うって・・・最近の子供はゲームやりすぎでこんな目なんじゃねーの?
「何て言いつつカゲチヨもヒサメちゃん以外の女性とついに話せるようになったんじゃないんですか?このこの!」
「ヤヨイ。カゲチヨはこっちだわざとやってない?」
こうしてなんとか捜査の協力は取り付けたが・・・
「なぁ、ハツキ、ミナヅキなんで俺の周りは人の話を聞かない奴が多いんだと思う?」
俺は二人に相談した・・・
「それは貴方も人の話を聞かないことが多いからじゃないですか?」
「ん・・・」
なるほどな・・・
sideヒサメ
「悪いが知らないな。こんな娘。」
オーナーは写真の女性にそう答えた。
「そうですか・・・顔の広い貴方なら何かわかると思ったのですが・・・あ、すみません橋田嘉兵衛と申します。この町でも店を開かせてもらってます。」
え!?あの大財閥の?
「その女性がどうかしたのか?」
シディが聞く。
「実は・・・先日だった一人の孫がさらわれてしまいまして・・・」
「誘拐ですか?」
フィーアちゃんも聞く。
「ええ・・・まだ歩くのもおぼつかいないのでおそらく。心当たりを当たってみたところその娘が・・・」
「人はみためじゃわからないって言うけどね・・・」
カンナちゃんが写真を覗きこむ。
「警察には相談しないんですか?」
ヨ―メイちゃんが聞くけど・・・
「込み入った事情がありまして・・・ですのでどうか見かけたら連絡を・・・孫の写真もありますので。」
怪しいと思ったその時だった!
「すいませーん。いないんですか?」
リサイクルショップの方に行こうとする人がいた。
「こっちだ。どうかしたのか?」
オーナーに呼ばれて振り向いたその女性は写真の人だった・・・
sideカゲチヨ
「あー・・・なんか自信無くなってきたな・・・お前ホントに息子じゃないよな?」
「ばぶん。」
「お父さんって呼んでみ?」
「ばぶ~。」
そうして裏路地を歩いていると・・・
「お前・・・止まれ。」
おいおい・・・お父さん多すぎねぇか?