妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は、
「隣の家がゴミ屋敷で掃除をするように何度も言ってるんですが聞き入れてもらえないんです。どうにか説得してもらえないでしょうか。」
「えっ、ゴミ屋敷・・・」
「説得でいいんですか?」
ヒサが困惑するのをよそに俺は無理やりの掃除でないことの確認をとった。
「はい、結局掃除をするのかはその人の意思なので・・・」
どうやら依頼人は穏便に済ませたいらしい。
「それに下手に掃除して物騒なものが出ても困りますし・・・」
「物騒な物って・・・」
ヒサは怖がってるが確かにゴミで埋もれていれば何かを隠しているかわからないし、そこに付け込んだ
他人の捨てたごみの中にも危険なものがある可能性がある。
依頼人が積極的になれないのも当然だ。
「わかりました。」
こうして俺たちは依頼人に住所をきいて向かうのだった。
sideカンナ
そのゴミ屋敷についたんだけど・・・
「臭い・・・」
「強烈な臭いだな。」
「外までゴミがあふれかえってますね。」
アーシやフィーアちゃんだけでなくシディも驚いていた。
「ほんとに人が住んでるの・・・?」
ヒサメちゃんも思っているが依頼人も見ているしとりあえず行ってみないと・・・
カゲチヨが先頭をきり、ごみをかき分けインターホンを鳴らした。
すると、
「はい、どうぞ・・・」
ドアが開いて黒髪で長髪の女性が生気のない目でこちらをみてきたので
肝の据わったシディとフィーアちゃん以外、ビビりなヒサメちゃんはもちろんカゲチヨや
アーシもビビってしまった。
「なんの御用ですか・・・?」
女性は目や雰囲気同様生気のない声で応対した。
「このおうちについて聞きたくて。」
ヒサメちゃんがそういうといきなり顔を近づけて、
「どうぞ・・・」
中に入れてくれた。いちいち不気味だしこの人・・・
家の中は外以上の臭気と汚さだった。
「うっ!スゲー臭いだな。」
カゲチヨもいうが確かにひどい・・・
「確かに並みの人は耐えられないでしょうね。」
「シディ!大丈夫!?」
「・・・問題ない」
確かに狼男のDNAを持つシディにとっては地獄ね・・・
こうしてアーシたちのゴミ屋敷の探索と女性への説得が始まった。
sideフィーア
こうして廊下を五人で歩いてたのですが何故か黒い液体が流れていました。
リビングに案内されたのですが
「一面ゴミだらけっすね・・・」
カゲチヨの言う通り足の踏み場もないほどだった。
「捨てられないんです。どうしても・・・」
女性にもわけがあるようですがちゃんと説得しないと依頼人はよくても他の人とトラブルになるかもしれません。
そう考えていると
「きゃっ!」
ヒサメちゃんが悲鳴を上げたので視線の先を見るとなんと包丁が何本もゴミ袋を
突き破ってでているという光景でした。
そのとき、
「あの・・・すみませんきたなくて。」
女性が謝ってきましたがどうにも怪しいですね・・・
カゲチヨもそう思ったらしく。
「この家おかしくね?」
依頼人に聞こえないようにはなしかけた。
「確かに包丁も普通じゃないし、あの人も様子が変だし!」
「何か事情がありそうだな。」
ヒサメちゃんとシディも賛成し改めて説得することのなったのですが・・・
「こんな様子じゃ住みにくいですよね。少しは掃除したほうがいいんじゃ・・・」
「うるさい!何も知らないくせに説教するな!」
いきなりすごい剣幕で怒鳴り始めました。
ヒサメちゃんもおびえてしまいますが。
「近所の人も迷惑してるんですからしょうがないんじゃないですか?」
カゲチヨもいったことで落ち着きを取り戻した。
しかしなぜ片付けられないかシディさんが聞いても教えてくれず
私たちはゴミを整理することにした。
sideヒサメ
私たちはゴミ袋を開けていたのだが・・・
「消臭剤が沢山・・・」
「こんなになにに使うんだ?」
「匂いも取れてないですしね。」
「こりゃ相当なものが隠れてそうだな。」
どうやらカゲは何かに気づいたようだった。
「古いごみの上に新しいごみが積み重なってんだろ?下の方のゴミは圧縮されて固まってるけどさらに下になんか埋まってる。」
そういってゴミの山の下を引っ張ると女の人には必要ないはずの男性用のスーツがでてきた。すると女性が叫びながら向かってきた!
すると女性はカゲからスーツを奪い取り抱きしめはじめた。
カゲはさらに推測を語っていくスーツが入ってた袋の中身には、
ネクタイ、大きい革靴、電気シェーバーが入っていたが、
男の写真はなかった、そして大量の消臭剤つまりそれって・・・
そしてカゲが全部話すように説得すると
「実は私婚約者を事故でなくしてしまってあの人のことを思い出したくなくて香水の匂いや写真は消したんですけどでも持ち物だけは捨てられなくて・・・間違ってるてわかって
ても何をしたらいいかわからなくて・・・」
するとカゲは、
「まずは自分を大事にすることから始めればいいんじゃないんですかね?」
と励ましたので
「掃除するにはまず髪もまとめなくちゃ!」
ゴムをわたして片付けを始めた。
そして片付けが終わった後一緒に依頼完了とお礼をいいに行ったのだが
依頼人は、どうやらいつも暗い女性を心配して私たちに依頼したようだった。
けど何とか打ち解けられそうで良かった。
「もうあの人は一歩を踏み出したしゴミ屋敷になることはねーな。」
カゲはいうがしかし女性を励ました一言は・・・
「カゲもちゃんと自分を大事にしてよね!」
「はぁ!?」
「そうだね~いつも精神的につらい依頼、アーシたちに頼らないもん、ちゃんと相談してからでもいいんじゃない?」
「うむ、カゲチヨも辛いことはいつでも俺たちに話してくれ。」
「クズってこと言い訳にしないでくださいね。」
「おいっ!今は俺のこと関係ないだろ!?」
カゲが困惑して切れるのをよそに私たちは笑ったのだった。
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