妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺は目を覚ますと町中にいた・・・
「カゲも起きたんだ!」
「何でこんなところに・・・」
「アーシもわからないよ・・・」
「厄介ですね・・・」
どうなってんだよ・・・全く・・・その時だった!
ズガ―ン!
突然巨大な音がした!
「何だ!?」
「見てあれ!」
カンナの指さす方向を見ると巨大化したカブトムシが建物にタックルして破壊していた!
「おお!カッコいいな!」
シディ!そんなこと言ってる場合じゃねーぞ!
「カブトムシは自分の体重の20倍もの重さのものを運べるからな・・・人間サイズなら一トンは簡単に持ち上げられるな・・・」
俺は逃げながら解説する。
「重機と変わらないじゃん!?」
ヒサの言う通りだったが建物に夢中のうちになんとか逃げることができた・・・
「どうやら異宙の技術の研究をしていた研究所で巨大化の装置が暴発して虫に当たったみたいですね・・・」
フィーアがニュースを見ながら言った。
「このビジュアルはちょっと怖いかも・・・」
ヒサの言う通りだな・・・
「うぬ?だが虫型の異宙の住人もいるし大したことではないさ。」
シディはすげぇな・・・
車もおそわれているので俺たちは徒歩で移動していたのだが・・・
「助けてくださーい!!」
ヨ―メイがデカい蚊に襲われていたのだ!
「ヨ―メイちゃん!?」
ヒサが驚く。
「良いですね・・・ちょっと吸われてシディさんにほだされた熱も吸ってもらってください。」
「そんな~!?」
フィーアナチュラルにヒデぇ!?
「だったらカゲチヨが血液操作で血を蚊にあげればいいじゃないですか。」
そりゃそうかもしれないけどな・・・
sideカンナ
「フィーアちゃんそんなこと言ってる場合じゃないよ!!」
アーシはフィーアちゃんに人間サイズになった蚊の恐ろしさを説明する。
「人間サイズになった蚊は一回で0,6リットルの血を吸うの!」
「つまり貧血になるってこと?」
ヒサメちゃんが言うけどそういう次元じゃないよ!
「一般的な人間の血の量なら三回吸われたらあの世行きだよ。カゲチヨもそこまで血をあげたら貧血になって使い物にならなくなるよ。」
「ヨ―メイ待ってろ!」
シディがすぐにコンビニに入って・・・
「はぁっ!」
炎と一緒に何かを蚊にぶつけた!
ぶううううん・・・
蚊が逃げて行った・・・
「シディさん・・・助かりました・・・」
「でも何で逃げてったんだ・・・?」
カゲチヨが聞く。
「蚊は酢と柑橘の匂いが苦手なことを思い出してな。」
シディ、流石!
「でもヨ―メイちゃん・・・お酢くさい・・・!」
ヒサメちゃんの言う通りだね・・・
「あまり嗅がないでください~!」
sideフィーア
そうして私たちは避難所に向かって逃げていると・・・
「あそこにカマキリがいるよ・・・」
カンナちゃんの言う通り巨大化したカマキリが陣取っていました・・・
「鎌で切られたらひとたまりもなさそうです!」
ヨ―メイは怯えた顔になりますが・・・
「いや、カマキリの恐ろしいところは鎌で相手を捕まえて押さえつけて生きたまま食い殺すんだ。しかも口が小さくて食べるのに時間がかかるから苦痛が長くなるし気が散りやすい性格で暴れれば押さえつけるのに必死なって食べるのをやめるし別のものに気が移ったら途中でほっぽり出す奴だ・・・」
なんかそういう自然と拷問する姿勢は誰かさんに似てますね・・・
私たちはカンナちゃんを一斉に見ます・・・
「なんでアーシを見るの!?アーシは集中力の塊だよ!?」
「いや、興味あるもの多すぎていつも気が移りやすいじゃん・・・」
「一番の武器をエグイ使い方するものカンナさんらしいですよね・・・」
カンナちゃんの反論をカゲチヨとヨ―メイがバッサリ切り捨てる。
「皆!こっちに来てるぞ!」
シディさんの言う通り万事急須ですかね・・・私たちがそう思った瞬間カマキリに巨大な黒い物体がぶつかった!
「今のうちに・・・」
私たちは逃げようとしましたが・・・
「「「「きゃあああああ!?」」」」」
私たち女性陣はいっせいに悲鳴をあげました・・・・なぜかって?巨大なゴキブリの群れがいたからですよ!
sideヒサメ
「一応聞くけどゴキブリって人を襲うっけ・・・?」
気絶しそうになりながらも私はカゲに聞く。
「雑食だしあり得るんじゃねぇか?それにゴキブリって舐めて食べ物がジェル状になったところを食べるし・・・」
終わった・・・私たちは絶望に打ちひしがれた時・・・だった!
ズガンっ!
「おお!」
「すごいです!」
「何あれ!?」
「蜘蛛?」
「足が長いですし・・・アシダカグモ?」
私たちが驚いてる間にも蜘蛛はゴキブリたちを撃退していく!
そして・・・
「俺たちは襲わずに立ち去っちまったな・・・」
カゲの言う通り益虫の性質はそのままらしく私たちは襲わずに立ち去ってしまった・・・
そして涙で前が見えなくなったときだった・・・
sideカゲチヨ
あれ・・・?
「ここってカレコレ屋?」
巨大化した昆虫は?
「カゲも見たの?あの夢?」
ヒサ・・・そうだ。内職で花束をつくる依頼が終わって手伝ってくれたヨ―メイと一緒に寝ちまったんだ・・・
「皆一緒に同じ夢を見るなんて面白いよね!」
昆虫の巨大化は異宙に転移したいまならありえそうで怖い夢だったな・・・
そう思っていると・・・
「ぬ?アシダカグモがいるぞ?」
シディの言う通り夢の中では助けてくれたよな・・・
「見てみると可愛い見た目ですね・・・」
「まぁ、助けてくれましたし、じっと見ても罰はあたりませんよね・・・」
ヨ―メイとフィーアが可愛がり始めた・・・
「虫って身近なところで役に立ってるんだね!」
そうだな・・・これからは大切にしていかないとな・・・