妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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整形の闇

sideカゲチヨ

今日の依頼人は、子連れのリザードマンの女性だったのだが・・・

 

「どのようなご用件で。」

 

「・・・私、離婚したいと思ってるんです。」

 

いきなり重い話題だった。

 

「ええっ、そうなんですか!?」

 

当然ヒサは驚くが依頼人は話を続ける。

 

「それで、離婚できるような正当な理由を一緒に考えてほしくて・・・」

 

しかし理由を聞かなければ子連れなのに離婚の手伝いなどカレコレ屋のプライドとして

できない。

当然シディが理由を聞くとどうやら依頼人は整形しているらしく、そのことが夫にバレそうになっているのでバレてしまう前に、完全に嫌われる前に離れたいらしい。

 

「バレてるなんて気のせいかもしれませんよ?」

 

ヒサはいうが

 

「バレるに決まってます!昔の写真もあるんです。」

 

そう言って二枚の写真を見せてくれたのだが・・・

 

「えっと・・・」

 

「これ全く同じじゃない?」

 

「間違い探しか?」

 

ヒサもカンナもシディも違いが判らない。

強いて言うなら目が閉じてるか開いてるしかわからなかった。

 

「私、トサカにプロテーゼ入れてるんです。」

 

「へぇ・・・」

 

「大丈夫ですよ!全く違わないですし!」

 

「失礼なこと言わないでください!」

 

俺はぼやかしたのにカンナははっきり言ってしまった。

 

「ま、正直離婚は難しーっすね。整形程度じゃ認められる理由になりませんから。整形は

結婚前からですよね。」

 

俺は依頼人に難しさとごまかしてた期間をきく

 

「はい・・・」

 

「それなら離婚はしなくてもいいんじゃないか?」

 

「そうですね。もったいないですし後悔しないんですか?」

 

シディとフィーアも反対するが

 

「夫は嘘をつく人が一番嫌いなんです!今までだましてたことが知られたら幻滅されて

嫌われる!私は離婚よりそっちの方が耐えられないんです~!」

 

依頼人は泣きながら話した。ヒサがなんとか落ち着かせたがどうやら愛ゆえの行動ということは分かった。まぁ昔のことを知られたくない気持ちは俺も中二病時代があるからわかる。

 

「隠していたいなら無理に打ち明ける必要はない。」

 

「そうですね。私たちで整形がバレないように協力させてもらいます。」

 

「ようは、バレなきゃいいわけでしょ!それなら方法考えますよ!」

 

シディが提案し、フィーアとカンナも乗り気なのでその方向性で依頼人と話すことになった。」

 

sideフィーア

 

こうして整形をごまかすため詳しく聞くことにしたのですが・・・

 

「そもそもどうして整形がバレそうになったんだ?」

 

シディさんが原因を聞くと

 

「この子昔の私に似てトサカが小さいんです。私たちは二人ともトサカが大きいのに不思議だなって夫に言われて・・・」

 

まぁたしかに整形して変わっても子供は昔の姿から遺伝するのは当然ですからね

 

「この子のトサカが大きく成長すれば疑われずに済むのかなぁ?」

 

ヒサメちゃんが悩むとカゲチヨが

 

「大きくねぇ・・・そうだ!リザード女子に人気なトサカリフトアップマッサージだ!

YOUTUBEのおすすめ欄に出てきた。」

 

「おすすめ欄ってカゲチヨ普段どんな動画みてるの・・・?」

 

カンナちゃんがきくたしかにおすすめにのるってことは関連動画見てるってことだけど

 

「寝てるだけでイケメンになれる表情筋体操とか、動かなくてもいい筋トレ動画とか!」

 

「そんなのあるわけないでしょ。」

 

ヒサメちゃんに突っ込まれる。

 

「お兄ちゃんくすぐったい~もうやめてよ!」

 

子供にもくすぐったいので嫌がられている。そしてシディにも

 

「そもそもそういうマッサージは必ずしも効果があるわけじゃないんじゃないか?

それで済むなら依頼人も整形なんてしなかっただろう。」

 

的確な反論をもらう

 

「まぁ、たしかに。」

 

「大きくするならもっといい方法があるぞ。」

 

シディさんのいい方法嫌な予感しかしないそう思っていると

 

「よし!これでどんな大きさのトサカも自由に作れる!」

 

「スゲー!」

 

子供も喜んでいたがこれは明らかに土で作られていた。しかも大きく作るため大量に

使ったので歩くときふらふらして危なかった。

 

「どうすれば・・・」

 

「そうだ、臓器移植ならぬトサカ移植とかどうですか?」

 

カンナちゃんがいきなり物騒なことを言ってきた。

 

「実は知り合いに外科医と闇医者がいるんですけど・・・」

 

「ストップ、ストップ!?」

 

「子供に何させる気!?」

 

なんか物騒な知り合いの紹介があったので速攻で却下した。カンナちゃんって知り合い多いけど時々笑顔で物騒なこというんですよね・・・

 

「っていうか、子供のトサカはこれからの成長で大きくなる可能性も十分あるし

お母さんに変わってもらったほうがいいかも。」

 

ヒサメちゃんが発想の転換でいい案を思いついた。

 

「例えば、今から毎日少しずつ削って元の大きさに戻すとか!」

 

こっちも物騒でした。

 

「それに旦那さんだって気づくんじゃないか?配偶者の変化にも気づけないなんて野生

ではいきていけないしな。」

 

シディさん・・・そういう問題じゃないですよ。

 

「そもそもトサカの小さい醜いリザードマンなんてあの人は見向きもしてくれないわ!

あんな姿に戻るなんていや!」

 

「トサカの大きさはその人の良さには関係ないと思いますけど・・・」

 

「トサカのない人にはわからないんです!」

 

依頼人の出身ではトサカの大きさが魅力だったようで生まれつき小さかった依頼人は

いつもいじめの標的にされていたらしい。トサカが小さいくらいでいじめる人も悪かったですが昔からの価値観らしく変えられなかったそうだ。

だから依頼人はトサカを整形で大きくすることで性格や境遇を変えることができ、今の

イケメンな旦那さんとも結婚することができたらしい、昔の写真は隠したらしいが

しかし旦那さんは思い出の写真が見たいと言ってきているのもバレていると思っている

理由の一つらしい。

 

「しかし、過去は変えられないしな・・・・」

 

シディさんが核心をつくことをいってなやんでいましたが。

 

「いやっ!変えられる過去もある!」

 

カゲチヨが名案を思い付いたのかあ昔の写真を持ってくるように指示をだしました。

 

sideヒサメ

カゲのさくせんとは・・・

 

「この昔の写真を今の姿に寄せればいいってわけだ。」

 

ということでパソコンで加工しているんだけど

 

「おいっ!右目が消えてるぞ!」

 

「ヤベッ!ミスった!」

 

不器用なカゲに繊細な加工作業は難しかった。

 

「あー!もう!貸してこうゆうのはねちょっともっても気づかれないの!」

 

カンナちゃんが素早く加工したのだが・・・

 

「とりあえず、トサカのついでに目を大きくして顎も小さくしましたよ。」

 

どう見てもプリクラ風の写真加工だった。シディじゃないけどこれに気づかないようじゃ

まじで離婚を考えたほうがいいという変化だった。

 

「そこは気にしてないんですけど!?」

 

案の定突っ込み交じりに怒られてしまった。

そのほかにも突然大きくなった言い訳や事故ということにするのも思いついたが却下されてしまった。

 

「もう旦那さんに言っちゃえばいいんじゃないですか?旦那さんも許してくれるかも・・・」

 

カゲがデリカシーのないことを言ってしまった。

 

「あなたみたいなイケメンにはわからないわよ!」

 

依頼人は怒ってしまったがカゲは自分がイケメンといわれたことにたいして浮かれていた。なんでカゲってリザードマンにモテるんだろ・・・?SNS自慢の時も結婚されかけてたし、すると

 

「もういいわ!トサカすらない人たちに相談したのが間違いだった!離婚できないなら

私にできるのは一つしかない・・・」

 

そういって子供を連れて外に飛び出した。

私たちはすぐに後を追いかけた。

 

sideシディ

依頼人が向かった先は山奥の崖だった。

 

「ううっ・・・せめてこの子と一緒に・・・」

 

まさか飛び降りるつもりか!?

 

「ダメです!」

 

「だいぶ急展開だな・・・」

 

「なんかドラマみたい・・・」

 

カンナが悠長なことをいっているがそれどころではない!

 

「この世から消えてしまいたい!」

 

そう言って依頼人は飛び降りようとしたが

 

「早まるな!」

 

「そうですよ!」

 

俺が依頼人を引っ張りとめてヒサメも説得する。

 

「子供はあなたの事情とは関係ないんじゃないですか?」

 

フィーアも説得に協力してくれた。

 

「ママ・・・?」

 

子供の瞳をみて依頼人も気づいた目になった。

 

「そうですね。子供は関係ない・・・それでも私にとっては嫌われることは死ぬよりつらいんです。せめて・・・子供のことはよろしくお願いします。」

 

しまった!依頼人の意思の硬さをなめていた!この距離からじゃ俺もカゲチヨも間に合わない!

そのとき

 

「待て!」

 

もう一人のうでが伸びてきて依頼人の腕をつかんだ。

 

「あ、あなた!」

 

どうしてここに?

 

「君が最近悩んでいることは気づいていた。整形について何だろう?」

 

「やっぱり気づいてたのね・・・」

 

旦那さんは依頼人をひきあげた。

どうやら旦那さんは依頼人が朝から出かけて行ったのに気づいて心配して後をつけたらしい。

 

「確かに最初に惚れたのはトサカさ!けど一緒に過ごすにつれて僕は君の内面を愛するようになった!もう外見なんて関係ない!ずっとそばにいてくれ!」

 

「あなた、ううっ・・・」

 

こうして無事に夫婦の仲は深まったのだった。

 

「やれやれ、騒いでおいてオチはこれかよ。」

 

「でもカゲ嬉しそう。」

 

「依頼は無事に片付いたからな。」

 

「まぁなんだかんだ頑張ってからな。」

 

「優しいですからね。」

 

「ったくからかうなっての!」

 

こうして新たなことを学んだ俺たちなのであった。




次は完全オリジナル話をつくりたいです
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