妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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妖精王とヒューマンバグ大学のキャラの自警団の活躍話です。
ホームレス回の奴を改造しました。


セー横の闇

side妖精王

俺の情報網の中にはホームレスの人たちの情報がある。とくにセーホービルという建物の横にある広場は中高生のたまり場になっており歓楽街ということで治安も悪いがその分裏の情報も出回りやすい。ホームレスたちに炊き出しや安全を確保する代わりにこちらは情報を得る・・・こうしたギブアンドテイクの理論で回していたのだが今回はそんな話をしていこうと思う。俺がセー横キッズのリーダーのパウロとの定期連絡で変装してセー横に来ていたのだが・・・

 

「クリスさん!実は仲間から報告があってメガネが最近やってきたユイって女の子をさらったっていう報告があったんです!」

 

「何だと?」

 

俺は驚いた。セー横界隈で悪名を轟かせている男の仇名だ。ここの女子は家庭や居場所がない子たちばかりだ、家がないとパパ活をやっている子なんかもいる。

奴はそこに付け込んで睡眠薬をもり無理やりホテルに連れ込んじまう野郎だ・・・!

 

「わかった、パウロ、お前は他の子の安全確認頼むわ。」

 

「あ、メガネはいつも同じホテル使うみたいなんで場所スマホで送ります!」

 

恩に着る!

俺はすぐに高砂(たかさご)と守若、南雲を呼び出した。

 

「安全を守ると言っておいてこれ以上好き勝手されたらウチの名折れだ・・・確実に倒すぞ。」

 

「まだ若い女子を騙す野郎はこの世で最も不要な物体なので・・・足と一緒に目も切り裂きます。」

 

「はーい、こそこそしてる出目金男は三枚におろしまーす。」

 

「イラつくわ。ぶっ飛ばしちゃう・・・」

 

三人とも気合十分だね。

俺は三人を引き連れて廊下を進んでいると・・・

 

「来たぞ!アイツ等倒せばメガネの男から報酬がもらえるぞ!」

 

「三人の男に・・・なんじゃあのおかまは!?」

 

やれやれ・・・三下の半グレか・・・高砂の見た目に驚いてるけど・・・

 

「アンタたち紳士じゃないわ。血を全部ひねり出してあげる。」

 

グシャ!

 

「ぎゃあああ!?」

 

高砂は素早くダガーナイフを半グレにぶっ刺し倒しまくる。

 

「お前ら足いらねぇだろ?雑草がりじゃあ!」

 

「オープン・ザ・外道の腹ぁ!!」

 

「ぎゅおおおお!?」

 

俺が手を出すまでもなく南雲は山鎌で相手の足を次々と斬りまくり、守若は腹や背中を裂きまくる。

すると足音が聞こえたと思ったら鞭を持った牛の異宙人がやってきた。

 

「おいおい、やられてんじゃねぇか!使えねぇな!」

 

あれは・・・ロシアの殺人鞭クヌートか・・・軟鉄が仕込まれてて厄介だが・・・

 

「お前、そんなに強いのにあのリーマンの犬で恥ずかしくないの?」

 

「えっ!?早・・・!」

 

間合いに入られたら手も足も出ないだろ・・・

 

「せっかくだから大技いきまーす!」

 

俺はそいつの腕を掴んで・・・

 

「一本背負いいいい!とりゃ。」

 

ズガン!!

 

「ぐおおおおお!!」

 

折角だから柔道技で決めておいた。

 

「あの威力・・・背骨が折れてるわね・・・」

 

「流石俺たちの大将!えぐすぎるねぇ!」

 

「外道の骨はまずいし当然だよね。」

 

高砂、南雲やめろよ。照れるだろ?

守若はなんの話だ?

 

そうして部屋に突入してリーマンを確保した俺たちは無事ユイちゃんを保護した。

 

「すみません・・・優しかったのでつい・・・」

 

睡眠薬の効果が無くなって起きたユイちゃんはそう言っていたが・・・

 

「本当にそれだけだったのかしら?」

 

「え?」

 

細かいところに気づける高砂がそういう。

 

「取りあえず、パウロを通して親にも連絡付けてるからそこで話してくれるか?」

 

俺は取りあえず、この後のことを言う。

 

「大丈夫だぜ!妖精王の森で二番目にフェミニストな俺がついてるからな!あ、もちろん一番は旦那です。」

 

南雲・・・お世辞はいいから。

 

「ねぇ、このメガネ刺身にしてもいい?」

 

守若・・・まだ待ってろ・・・

そうして俺たちは母親を出迎えた。

 

「今回は本当にありがとうございます・・・ユイ・・・なんでこんなガラの悪いところに・・・」

 

「まぁまぁ、奥さん。今回はセー横キッズの皆さんも情報提供してくれたおかげでユイさんを助けられたんです。あんまり悪い面だけしか見ちゃダメですよ?」

 

南雲がスマートに返す。

 

「ちゃんと言えそう?」

 

「はい・・・実はあの人死んだお父さんに似てて・・・ご飯食べるだけって言ってたからつい・・・」

 

「ユイ・・・」

 

どうやら父親が死んで再婚してたみたいだけど再婚相手の父親と上手く言ってなかったみたいだ・・・

 

そうして父親とテレビ電話していたのだが・・・

何故かその特徴的な眉の傷に俺たちは違和感を覚えた・・・

パウロが聞く。

 

「ユイ、お前の父親背中に三日月型の痣がないか?」

 

「え?・・・そういえば。」

 

マジか・・・その特徴はこの町でメガネと同等に悪名が広まっている男のものだったからだ。

 

「仇名ま三日月・・・この界隈の女子中高生を狙う奴だな・・・」

 

俺が真実を言う。

 

「そんな・・・」

 

「おそらく心配というのも自分のテリトリーだから気にしてたのかもね・・・」

 

高砂が冷静に分析する。

 

「・・・わかった。お母さんに私から話してみる。逃げてばっかりじゃだめだと思うし・・・」

 

いい眼になったじゃん・・・

 

「何かあったら逃げてきなよ。」

 

守若も気にかけてるみたいだな。

 

そうしてユイちゃんは帰って一旦この事件は幕を閉じた・・・

当然あのメガネの男を生きて返すなんてことはしない・・・

 

「外道さん。電動釘打ちで固定した後腹開きね・・・?」

 

「刺身にしてあげる・・・」

 

「やめてえええ!?」

 

釘で穴だらけにされた後最後は守若に腹を開かれて死んだ・・・

それにしてもユイちゃんは強くなったな・・・

 

「だからこそ三日月が牙をむいたときは俺達で守らねぇとな・・・」

 

それがあの子にできる最低限のことだ。

 

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