妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺はカンナと立ち読みしてたんだが・・・
「あのお客さん、買わないんだったら立ち読みは辞めてもらえませんか?」
怒られちまった・・・
「そんなの地球誕生の日数に比べたらアーシたちの立ち読みした時間なんて微々たるものだよ。」
「そんな壮大な歴史から比べられてもねー・・・」
そうだよな・・・
「なぁ、カンナお前何円持ってる?」
「十二円くらいしかないよ?」
「俺もそれくらいだな・・・二十四円で買える本なんてないだろうし・・・」
すると本棚から本が落ちてきた!
「これ!二十四円ってあるよ!」
ミラクルだな・・・
sideヒサメ
「で、この本を買ってきたんだ・・・」
「なんの本なんだ?」
私とシディは本を見ながら言う。
「えーと・・・この本は古代バビロニアの魔王、ボべブビバを召喚する方法が書かれている・・・取り扱いには気をつけなければならない。何故なら魔王は願いを叶えてくれるが非常に怒りっぽい・・・なんだか危険な本ですね。」
フィーアちゃんの言う通りだね・・・
「良いじゃねぇか!これを使えばトッププレデターの事がわかるかもしれねぇ!」
えぇ!!?やるの・・・?
私は不安を隠せなかった・・・
side魔王
ー魔界ー
「ボビバ様・・・思ったような連中の元に本が届いたようです。」
ふふふ・・・三千年ぶりに人間界に戻れるのか・・・
「よいか皆の者・・・人間界に戻ったら地上を火の海にしてやれ・・・」
「ははっ。」
sideカンナ
「えーと・・・まずは召喚のために魔方陣を描くんだよね・・・」
アーシは正円の後に文様を描く。
「よしっ!できた!」
「いやカンナちゃんそれトカゲの後ろ姿だよ!?」
あっ!昨日図鑑で見て印象に残ってたからつい・・・
「でもなんとなく魔方陣に見えなくもないな!」
シディ!ナイスフォロー!
side魔王
「いや見えないだろ!やだゾ、あんなところから出るの!」
「こらえてください魔王さま!」
sideフィーア
「もう魔方陣はおいておいて召喚のまえの触媒を採取しましょう。」
私は本を読み上げます。
「えーと・・・銀の剣に硫黄、サソリの尻尾にイボガエルのイボ、新月の日に集めた夜露と白い狼の鬣・・・こんなのどこにあるんですか!!?」
「ほとんど集めるのが不可能じゃねぇか!」
私とカゲチヨさんは叫びます。
「サトウのサソリの尻尾取ってきちゃだめかな?」
「さすがに怒るんじゃない?」
カンナちゃん・・・ヒサメちゃんの言う通りですね・・・
「俺の髪の毛はどうだろうか?一応狼男だし白髪だぞ。」
「なるほど!それならいいかも!」
ヒサメちゃんの言う通りそれらいいなら・・・
「カンナちゃん、拷問用の剣を用意してください。それなら何とかなるかもしれません。」
「残りの品はどうする?」
「もう夜露は黒い飲みもののコーラとサソリの針は爪楊枝、イボはサクランボの種で代用しましょう。」
side魔王
「良いわけないだろ!!?」
「なんで最後まで頑張れないんでしょうか・・・」
「取るのめんどくさそうな鬣とかは用意できてなんで新月の夜露は集めるのめんどくさがるんでしょうか・・・」
全くだ!!
sideカゲチヨ
そして呪文を唱えることになったんだが・・・
「誰が読むんだ?この呪文・・・」
「こういう中二っぽいせりふはカゲが読むのが一番様になってるよ!」
「確かに・・・シディさんは漢字読めないですし。読んだら先に願いを叶えて良いですから。」
ヒサもフィーアも逃げ道塞ぎやがって!やってやるよ!
「古の魔王の中の魔王、邪悪の中の邪悪ボべブビバよ。今こそ姿を現しその悪徳で地上を覆いたまえ・・・」
俺がそういうと魔方陣が光に包まれ魔王と思われるものが姿を現したんだが・・・
「これって尻か?」
「きゃあああ!!?何で!?」
ヒサが叫ぶのも無理はない・・・現れたのは巨大な尻だったんだから・・・
取りあえずボティスに調べてもらったら・・・
「誰じゃ!魔方陣を適当に描いたのは!それに触媒もこんなに適当じゃこうなって当然じゃ!とりあえずカゲ男!呪文を全部唱えろ!対象を全部出してやるんじゃ!」
確かにこれじゃあ魔王が不憫だな・・・俺は呪文を唱えようとしたが・・・
「すみませーん!遊びに来ました!」
ユカ!!?
「今日はお菓子を作ったので・・・って何ですかそれ!!?まさかUMA!?それとも侵略者ですか?どちらにしても汚いお尻を見せつけるなんて随分と変態のようですね・・・!」
やべぇ・・・俺たちのせいで魔王にあらぬ誤解がかかってる・・・
「一気に葬ります!」
霊槍ヴァルハラ第第十形態プラスカンナカムイの電撃
雷の茨園(サンダー・デスゾーン)
グサグサっ!バリバリっ!
「ぎゃあああ!?」
そんな悲鳴を最後に魔王は消滅した・・・
「ふぅ!お姉さまやカゲチヨさんとシディさんが無事で良かったです・・・」
あとでアイツの墓参りにいこうと誓った俺達であった・・・