妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
ハッカーもオリジナルの名前を出します。
sideシディ
俺たちはカレコレ屋でニュースを見ていた。
「昨夜大手プロバイダーに大規模なハッキングがありました。これにより特定の顧客の個人情報が一部の政治家に無断で提供されていたことが分かりました。警察によると犯人は世界的なハッカー集団とみています・・・」
「はぁ~売るクズに買うクズ。世の中クズばっかだな。」
「全くですね。イタチごっこじゃないですか?」
ニュースを見てカゲチヨとフィーアがそういう。
「確かに彼らは罰を受けるべきだが・・・その悪事を暴いたハッカーとやらも犯罪者なのだろう?」
俺は皆に聞く。
「まぁ、そうなっちゃうね。」
「でもハッカーの中には警察や政府、企業のためにハッキングから情報を守るホワイトハッカーもいるからあながち全員を悪と片付けることはできないけどね。」
ヒサメとカンナがそういう。
「・・・そうだな。犯罪は良くないがその技術を世の中に役立てている人たちもいるんだな。」
「あ、シディ。そろそろバイトの時間だよ。」
そうだったな。
「今日はクリスが見学しに来るんだ。」
「お父さんが!?」
「あぁ、何でもデリバリーサービスについて学びたいらしい。」
「あの森、神樹を中心に森が広がってて中心付近に町がある感じになってるから届けやすそうだけど広いからな・・・そういうサービスも取り入れねーといけないのか。」
カゲチヨの言う通りだ。俺は早速クリスと合流し配達先に向かった。
sideクリス
俺とシディは届け先の家に向かいインターホンを鳴らした。
「頼まれた料理を持ってきた。」
シディがインターホンにそういうと
「すまん、今手が塞がってて動けんわ。中に置いといてくれ。」
女性と思われる声が聞こえた。
「じゃあおいていこうかって・・・うわ・・・」
「これは・・・」
ゴミ袋が散乱してて置けないな・・・俺たちは住人がいると思われる部屋に入った・・・
「すまん、誰かいるか?」
カタカタカタ・・・
「集中してるみたいだな・・・」
ここはこの部屋の隅に・・・
「おい!」
「うひゃあぁぃ!?」
そうだった・・・シディには空気読むとかできなかったな・・・
俺は突然パソコンに向かう金髪の女性に間近から声を掛けるシディを見て思った・・・
「なんやねんお前ら!」
「俺はシディだ。」
「クリスですよ。」
「名前聞いてんちゃうわボケ!何勝手にここまで入って来てんねん!」
いや・・・
「料理を置ける場所がなかったからもう直接受け取ってもらうしかないってことになって。」
「あー・・・」
「廊下は物置ではないぞ。少しは部屋を掃除した方が良い。」
「やかましいわ!料理置いてとっとと帰れや!」
そう言って女性は料理にがっつき始める。
そして翌日。
「すみませーん!担当地区変えられなかったので来ました。」
俺は丁寧に説明する。
「丁寧に説明してきたな!?そこの白髪!」
だってごねるじゃん・・・
「毎日こんな食事なのか?」
シディが女性に聞く。
「なんや・・・悪いか。」
「そうだな、栄養が偏るのは問題だ。もっと野菜を取った方が良い。」
「アンタはウチの親か!」
これぞオカン度マックスのシディだな・・・
「もしかして一人暮らしなの?こんなデカいマンションってことは成人してる?」
俺は聞く、
「ガンガン聞いてくるな・・・あいにく一人暮らしや、成人しとるわ!」
「!?成人していたのか。中学生かと思っていたぞ。」
シディがそういう。
「素直か!?背が低いからって安直に判断しすぎやろ!?」
「すまん、お詫びに料理は俺が作ろう、それに掃除も協力するから一緒にやろう。」
「聞けやボケ!」
そうして俺たちと女性・・・伯子(はくこ)との奇妙な生活が始まった。
「おい・・・リンゴのウサギってウチは子供じゃないって言っとるやろ!?しかも妙にリアルやな!」
シディは手先器用だからね・・・
「おーい。このゴミ袋は捨てていいよね。」
「お前もナチュラルに掃除してるな・・・ええよ。」
こうして伯子はシディの料理を美味しそうにがっついて食べていた。
「ん?このパソコンなんだ?」
俺は別の部屋でパソコンを見つけた。
「それはプログラミングや。ちょっと喧嘩吹っ掛けてきた連中がいてな。全自動でコテンパンや!」
そりゃ凄い・・・
かちっ・・・
「「・・・・・・」」
ヤバい・・・シディと一緒に歩いてたからコンセント抜けた・・・
「ごめん抜けちゃった・・・プログラミングって言ってたしハッカーなんだよねアンタ・・・」
俺は伯子に言う。
「何やっとるんや!?パソコン乗っ取られてしまうやろ!ってなんで知っとるんや!?」
「いやプログラミングで喧嘩っていったらハッカーしか思いつかなかったから・・・」
「ハッカー?まさかニュースで大きな会社を攻撃したハッカーというのは・・・」
「なんや・・・そっちの兄ちゃんは抜けてるとこもあるけどニュースは見とるんやな。」
シディがそういうと伯子は答える。どうやら所属していたグループが小金稼ぎをしていたのをとがめたら恨まれて攻撃されていたらしい・・・
「悪いんだけどもしかしたらお前を狙ってる奴らが来るかもしれないから俺たちは迎撃するよ。」
「うむ、俺たちがまいた種だからな。その代わり詳しい話を聞かせてくれ。」
「ええで、うちも逃げるのは性に合わんからな。」
こうしてマンションの玄関で向かい打つことになった。
「ハッカーのコードをうっかり抜いちゃうなんてウチのボスもドジっ子だったんだねぇ。」
「まぁ、そういうところが人たらしっぽくてかわいいんだけどな。」
伊武も仙石もうっさいなぁ・・・
「すまん、俺達のミスで自警団の貴方たちの迷惑をかけてしまって・・・」
シディが二人に謝る。
「気にするな。お互いに美顔なんだから小金を狙ってくる奴らは全員倒しちまえばいいのさ。」
「シディくんの素直なところ羨ましいねぇ。心配はいらないよ。」
三人ともすぐに仲良くなったよ・・・
そして情報を掴んだ奴らが現れた!
「ここにいるハッカーを捕まえれば懸賞金がもらえるぞ!」
「部屋はどこだぁ!」
じゃあやるか!
「アホども。口ぼーと開けんな。舌をカットだ。」
ズバンっ!
「さらにセンスのあるアッパーで意識途切れな!」
「ぐぼおお!?」
仙石のメリケンナイフでチンピラは舌を切られ強烈なアッパーで倒れ伏した。
「らぁ!」
仲間と思われる一人がシディに殴りかかるが・・・
「ふっ!」
「嘘ッ!?」
「すまんが寝ていてくれ。」
「ぎょふっ!?」
シディのホルスの炎を纏った拳は鉄パイプを折り敵を吹き飛ばした。
「全く情報を売って差し向ける奴も動かされているお前たちも全く羨ましくない・・・」
「何言ってんだテメェ!」
敵はナイフで襲い掛かってきたが・・・
「生きる資格などない。派手に吹き飛んでくれ。」
ドカンっ!!
「がばあああ!?」
伊武の鉄棒のフルスイングはチンピラの顔面を確実にとらえ粉々に打ち砕いた!
「テメェは何ボーと見てるんだよ!」
当然俺にも敵は襲い掛かってくるが・・・
「ごぼへ!?」
増殖(インクリース)で腹をズタボロにしてやった・・・
こうして俺たちの殲滅劇は幕を閉じた。
俺とシディが伯子の部屋に戻ると・・・
「監視カメラでこっそりみてたけどアンタ妖精王やったんやな・・・しかし敵を一瞬で蹴散らしたのには驚いたわ。」
作業を終わらせた伯子がいた。
「・・・話の続きを聞かせてくれないか?」
「いいで。」
「なぜこんなことをしてるんだ?」
「隠された不正を暴くためや、不平等で理不尽な悪事はいつだって影に潜んどる。こっちも暗いところにはいらな引っ張り出せん。」
「・・・俺の仲間も同じことを言っていたな。」
カゲチヨのことだね・・・
「さて!二人とも主義のぶつけ合いはそこまでにして伯子はこれから行く当てあるの?」
「いや・・・ないけど・・・」
「なら雇用契約だ。安全な住処を用意するよ。その代わりちょっと潜入して欲しいサイトとプログラミングを頼みたいんだけどいい?」
「そんなら良いけど・・・」
「クリス・・・」
「心配すんなよシディ。危ないことからは守るからさ。」
「なめんな。修羅場はくぐり抜けとるから心配無用やで!」
そうして伯子は森の住人となった・・・
名前の由来HACKINGのHACK(ハック)から