妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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カレコレ屋のtiktok始動

sideカゲチヨ

今日の依頼人は有名な女性tiktokerだった・・・

 

「お前は動画の人気者なのか?」

 

シディが聞くと

 

「人気者?そうかなー?フォロワーは100万人いるね。」

 

100万人!?

 

「凄すぎでしょ・・・」

 

カンナの言う通りYOUTUBEでもなかなかいくかわからない数字だな・・・

 

「それで依頼はなんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「撮影を住み込みで手伝って欲しいんだよ。三日くらい。」

 

「住み込みのアシスタントですか?」

 

ヒサが聞く。

 

「うん、いつもは撮影アシスタントしてくれる子がいるんだけど休暇になっちゃって・・・」

 

それでか・・・

 

「ならヒサたちの誰かが行く感じで・・・」

 

「そのイケメン君がいいなー。」

 

俺が提案しようとすると依頼人はそう言った・・・俺のことをそう言ってくれる女子は初めてだ!もしかして・・・

 

「シディのことに決まってるでしょ。」

 

ヒサ!?ナチュラルに心読まないで!?

 

「・・・・・」

 

ヤバい・・・フィーアが無言で威圧してる・・・

 

「あー!でもシディ機械に疎いと思うからアーシも行った方がいいかも!」

 

「そ、そうなの?ならケモミミ君と一緒に行ってもらおうかな?」

 

カンナがフォローし依頼人も空気を察したのかカンナの提案に乗っかる。

 

「シディだ。俺は構わないが・・・」

 

こうして二人が依頼に行くことになった。

 

sideカンナ

そうしてアーシたちは依頼人の家にやってきたけど・・・

 

「すごい立派な家・・・」

 

「うぬ、俺と年齢は変わらないだろうに・・・」

 

アーシとシディは家の大きさに圧倒されてしまう・・・

 

「TikTok自体はお金にならないけどフォロワーが多いと企業案件とか増えるからねー。」

 

やっぱりそこはYOUTUBEと同じなんだ・・・

 

「二人はTikTokのことどのくらい知ってるの?」

 

「アーシは暇な時間に見る程度だけど・・・」

 

シディは・・・

 

「・・・すまない、あまり良い印象はないな・・・」

 

きっとあの迷惑系の女の子のこと(「女子高生と釣り合い」より)を思い出してたよね・・・

 

「いいよ、一部で嫌われてることなんて知ってるし。でも意外と楽しいかもよ?」

 

そうしてアーシたちは撮影を開始した。

 

「これは踊ってみたという奴か?」

 

「うーん、ちょっと違うかも。音楽と踊りに合わせて自己紹介とかあるあるとかを紹介していく動画なんだよ。」

 

音楽とかノリノリだしアーシもやってみたいかも!

 

「この世界には色々な人間がいるからな。そういった人たちのことを知れるのは面白いな。」

 

シディ・・・スケールがデカくなってるよ・・・

そして次の撮影はメイク動画だった!

 

「やっぱり短い時間でオシャレのことを知れるのは便利だよね!フィーアちゃんにも見せたいよ!」

 

「あぁ、ヒサメも好きそうだしな。」

 

次は変顔の動画だったんだけど・・・・

 

「この顔はどう?」

 

「可愛いと思うぞ?」

 

「じゃあこれは?」

 

「可愛いと思うぞ?」

 

「それじゃ意味ないんだけど・・・」

 

「だが嘘はつけんな・・・」

 

シディ・・・相変わらず罪深いね・・・

 

「なんかフィーアちゃんが威圧してきた理由が分かったよ・・・」

 

「ホントにすみません・・・」

 

アーシは二人(シディとフィーア)の分を謝っておいた・・・

でもいいこと聞いちゃった!

 

「帰ったらカゲチヨに教えてあげようよ!シディ!」

 

「そうだな。カゲチヨも好きそうだ。」

 

楽しみだなー!

 

sideフィーア

依頼から帰ってきたシディさんとカンナちゃんが私たちを呼び出しました・・・

 

「シディから呼びかけるなんて珍しいね。」

 

「カンナは何を提案するんだ・・・?」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨも不思議がっています。

 

「うむ、提案なんだがTikTokを始めるのはどうだろう?」

 

「そうそう!アーシたちでノリのいい音楽作ったり、役に立ちそうな動画作りたいんだ!」

 

二人から出た提案は意外なものでした・・・

 

「シディさんが言い出すなんて意外ですね・・・?あの時のことは吹っ切れたんですか?」

 

私は聞きます。

 

「いや、そういうわけではないがあの依頼で視野が広がってな。やはり皆を楽しませたり役に立つ動画があることも学んだんだ。」

 

「それにあの依頼人は楽しそうにやってたからさ!カレコレ屋も広まるしいいと思わない?」

 

まぁ、そうですね・・・

 

「私は普通に見てますし賛成ですよ。」

 

「私もこっそり見てたんだよね。」

 

けど・・・

 

「俺は反対だぜ。」

 

カゲチヨ・・・

 

「正直、俺はTikTokにはあんま良い印象がない。著作権を守らなかったり迷惑行為をする奴もいる。それに俺あのノリ苦手なんだよ・・・なんつーかな・・・・俺は好きじゃないんだ・・・」

 

「最初の奴はYOUTUBEにも言えますし、後半はなんかフワッとしてますね・・・」

 

私は言います。

 

「うっ、うっせー!それに今のカレコレ屋を見てくれてる人の中にはTikTokが苦手な人もいるんだしやらなくていいだろ?」

 

まぁ、一理ありますけど・・・

 

「二人がやりたいって言ってるのにそんな頭ごなしに・・・」

 

ヒサメちゃんが反論しますが・・・

 

「いや、いいんだ。一人でも嫌だと思ってるならやらない方が良い。そうだろ、カンナ?」

 

シディさんがそういったとき・・・

 

「ううっ・・・いいもん!アーシとシディ二人でTikTok始めるから!バズってカレコレ屋宣伝させて欲しいって言っても遅いんだからー!」

 

「なっ!?カンナ!?」

 

なんとカンナちゃんが涙目になってシディさんを連れて行ってしまいました・・・

なんかすごいことになってきました・・・

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・TikTokか・・・

 

「落ち込むくらいなら話せばいいのに。」

 

うっ!!

 

「カンナちゃんが拷問もせずにシディさんを連れて泣いて出ていくなんて相当ですよ。カンナちゃんもカレコレ屋のこと考えてくれてたんですよ。」

 

そりゃフィーアの言う通り、シディとカンナは金銭管理とか料理とかでカレコレ屋に貢献してるしとさらに貢献したいって思ってるのはわかってるんだよ・・・

 

そうしてしばらくしてから俺は不器用に動画を撮ってる二人を呼んだ。

 

「・・・話って何?」

 

カンナは目をはらしながら言う。

 

「TikTokの事なんだけど・・・」

 

「おぉ、カンナ、話を聞こう。」

 

「うん・・・」

 

シディがとりなしてくれたので話を続ける。

 

「俺あれからTikTokの勉強してみたんだ。それで思った、やっぱり俺はTikTokに上がってる動画が苦手だ。それは変わんなかった。」

 

「そうか・・・」

 

シディが残念そうな顔をするけど俺は続けて言う。

 

「でも関係ねぇよな!自分の好きな動画がないなら自分で作ればいいんだもんな。自分の面白いことをやるのが大事なんだ。場所を選んで否定するのはもったいないよな。」

 

「カゲチヨー!!ありがとう!!実は全然音楽とか思いつかなくて相談相手が欲しかったのー!!」

 

カンナ・・・そんなに泣くなよ・・・

 

「ううっ・・・ちーんっ!!」

 

ぎゃー!!服で鼻かまれた!!?

 

「うむ、カゲチヨなら乗ってくれると思っていた。カゲチヨは臆病ではないからな。」

 

シディ!褒めてくれて嬉しいけどこれには怯えるから早くカンナを引き離してくれー!!

 

こうして俺たちはTikTokをやることになった・・・

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