妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
https://www.youtube.com/watch?v=tBMrv5VtbOw&list=PLnq6Zem-vrQBPTVHNRlL54VeDpvJhAnje&index=7
side瓜生
俺の名前は瓜生龍臣。
「おっしゃあ!メロンパンが完璧すぎて才能が怖い!」
移動式パン屋の営む殺し屋だ。
異宙に転移した世でも日本は数年で治安は良くなった方だ。
だがこの世の中は単純に出来ておらず異宙人はもちろん外国人による犯罪は後を絶たない。
奴らはいざとなったら逃げればいいと考えているせいで犯罪に躊躇がない。
「外国人の君たちお楽しみはあの世でどうぞ。」
「ぎゃぴっ!?」
だが慎ましやかにしなければ俺のような怖い殺し屋が送りこまれる。他人の国を土足で踏み荒らす馬鹿ならなおさらだ。
感情を失った俺の人生に光明が差したのはカンナさんのメロンパンのおかげだ。
「うめええええ!!」
「すごい叫び声・・・」
(あ、殺し屋やめてメロンパンのチャンピオンになろう)
こうして俺は弟子入りして特訓を耐え抜いた。
「パンは生地が命だよ!丁寧に!」
「君たちは繊細に扱うよ!」
こうしてお墨付きをもらった俺は看板娘のカリンと一緒に店を営んでいる。
今回はまたレアなお客さんが来た。
「瓜生のメロンパンは美味しいな。」
「はい、優しさの味です。」
「ん・・・もう一個。」
「底なしの腹ですねミナヅキ・・・」
妖精王のクリスさんと記者のヤヨイちゃん、ミナヅキちゃんハツキだ。
俺たちがだべっていると・・・
「うぅ・・・」
「ベナシュさん!?どうしたんですか!」
「酷いけがですね・・・」
顔を腫らしてやってきたその人に俺とヤヨイちゃんは驚きの声をあげる。
何故ならその人は常連のネパール人ベナシュさんだったからだ。
ベナシュさんは甘党で街でカレー屋を営む明るい人でカンナさんも常連で俺ともメロンカレーパンを作ろうと誘ってきた仲だ。
「私たちに話してくれませんか?実はこう見えて記者なんですよ?」
ハツキがそういうとベナシュさんは話し始めた・・・
聞けばベナシュさんは質の悪い半グレに目をつけられていた・・・
「ネパール人の半グレか・・・」
「外国人の半グレは聞くけどネパール人の半グレは初めて・・・」
クリスさんもヤヨイちゃんもそういう。
奴らはもともと違法薬物や盗品の転売で稼いでいたが近頃日本のネパール人のコミュニティに手を出したベナシュさんはそれに反対したことで報復を受けてしまったらしい・・・
「警察に連絡は?」
カリンはパンを渡しながら警察に相談したか聞いたが
「ネパール人同士のもめごとは大事件にならないと動いてくれないよ。」
なるほど・・・ベナシュさんを取り巻く環境は思った以上に厄介なようだ。
助けてはやりたいが・・・
「同胞のことは私たちで解決するのが筋だね。」
「ベナシュさん・・・」
こちらの葛藤を察したのか去ってしまった・・・
sideクリス
それから数日後俺たちはまたメロンパンを食べていたのだが・・・
「あのジジイしつこかったな。」
「けどあそこまでボコボコにすれば大丈夫だろ。」
店の前を通ったネパール人の会話に俺は嫌な予感を覚えた・・・
「瓜生もしかして・・・」
「あぁ、死臭が漂ってやがる・・・」
「え!?」
「まさか・・・」
「ありえますね・・・」
俺が瓜生に尋ねると案の定の答えが出てヤヨイたち三人は驚く。
俺たちは後をつけていくと倉庫街にたどり着いた。
「ここがアジトってわけね。」
「嫌な予感が漂ってる・・・」
カリンとミナヅキの予想通りここで奴らは鬼畜の所業をしているのだろう・・・
「少し眠っていてね坊や。」
「くえ・・・」
護衛をカリンがクロロホルムで眠らせて俺たちが倉庫を覗くと・・・
「くそ!やっぱりか!」
俺はズタボロになってるベナシュさんに命の雫を垂らしながらそう言う。
「み・・・皆逃げて・・・」
ベナシュさんが俺たちの気を遣う言葉をかける。
そうしていると・・・
「何だぁ?これ見た奴は殺さないとな。」
「六人まとめて殺しちゃおう。」
ヘラヘラと笑いながら来たのはネパール人の集団だ・・・
「何でこんなことしたんですか?」
ハツキが冷静を装って聞く。
「おっさんが偽善者だからなぁ!俺らに金払わないから死んでもらおうと思って。」
やっぱりな・・・このゴミどもが・・・
「皆!お待たせ!」
カリンが護衛を処理してやってきた。
「カリンさんはベナシュさんを連れて先に言ってください。」
「私たちでやっつける。」
ヤヨイとミナヅキがそういう。
「おい女ぁ!こっちは数十人だぞ!」
「こいつら武器見えないの?」
半グレはそう言って笑うが・・・武器?人数?
「そんなの俺たちには無意味なんだよ。」
「その通りだ。」
「うげぇ!」
「ぎょあ!」
俺は増殖(インクリース)で瓜生は首をへし折って数人始末する。
「ヒュドラの毒で死んで・・・」
「ぐえええ!」
ミナヅキは刀に毒を付与して切り裂いたり弾丸によって一掃。
「式神で一気に消滅です。」
「ああぁあ!?」
ヤヨイは狐火を様々な獣に変化させて相手を燃やしつくす。
「吹き飛べ!」
「ぎゃあああ!?」
ハヅキは結界で奴らの攻撃を弾き返したり言霊で吹っ飛ばして戦闘不能にした。
そうして残りは後一人になった。
「か、勘弁してくれ!3000万あるんだ!」
それは何の金なんだ・・・!
そして瓜生が
「最速で地獄に叩き込んでやるから閻魔から人生学んでこい!」
「けえええ・・・」
瓜生が思いっきり地面にたたきつけて終わり・・・と思ったんだけど・・・
「ん・・・酸の匂い。」
「確かにだれかいるな・・・」
ミナヅキと俺は他にも誰かがいるのに気が付いた。
「あれ?もしかして君たち異宙の住人?」
そう言って出てきたのは金髪で黒い帽子をかぶったチャラそうな男だった。
「やっぱりお前か芦澤。」
そう言った瓜生は俺たちに男を説明する。
芦澤は瓜生の元後輩で液体を武器とする殺し屋だそうだ。
「瓜生さんを消しに来たってことですか・・・」
「その通りだよ!お嬢さん。」
ヤヨイが芦澤にそういうと答えてくれる。
「異宙の住人でもこれはきついよ!」
ドン!バシャ!
「銃から弾丸と酸が同時に出てる・・・厄介なもの作ったな。」
瓜生の言う通り普通なら厄介だけど。
「一応上位の技の持ち主だからね。俺達。」
「結界で防ぎます。」
「ん、氷の壁。」
俺たちは壁を張る技や結界術、花粉園を使いそれを防ぐ。
瓜生は・・・
「これは俺達の戦いだ。こいつらは巻き込まねぇよ!」
一人で弾丸の嵐を避け・・・
「おりゃあああ!」
「嘘でしょ・・・」
酸は落ちてたトタンを使い一気に吹き飛ばした!
「フィーアちゃんに教えたトタン拳法の凄さを見せてやる!」
瓜生はトタンを構えると・・・
「トタン大判手裏剣!」
「えぐ・・・!ぐおおおお!?」
芦澤何とか躱すがその影響で体勢がぶれ隙ができる!
「トタン加速脚!」
「トタン関係ねぇ!?」
そして一気に間合いを詰めて尖ったガラスを拾った!
「近寄るんじゃねぇ!」
「遅すぎそれじゃ当たらない。」
瓜生はナイフを躱して腹にガラスを突き刺した!
「さぁ、参ったしてウチのメロンパンを食え・・・」
「強いなぁ・・・でも一気にやらない時点でアンタ錆びてるよ・・・」
そういうと芦澤は酸の入った水風船で目くらましを放ってきた!
「ちいいい!」
「瓜生!こっちへ!」
俺はバリアに瓜生を入れた。
「やっぱ逃げの手だけは上手くなってたよ・・・」
「これが瓜生さんの所属してた殺し屋集団の一人ですか・・・」
瓜生がそう呟きヤヨイもその凄さに驚愕することになったが事件はこうして終幕を迎えた・・・
それからベナシュさんとはカレーを食べに行く約束をして俺たちは帰ってきたのだが・・・
「うまああああ!」
「凄い叫び声ですね・・・」
「この味の師匠のカンナ恐るべし・・・」
ハツキとミナヅキが驚く中芦澤は翌日何故かメロンパンを食べに来た。
「雇うの?」
「無理だからね?」
ミナヅキが聞いてカリンが呆れた表情をしたがこれでアイツの心が明るくなればそれでいいんじゃない?