妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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当たったら死ぬドッチボール

sideカゲチヨ

今日の依頼人は銀髪の少女だった。

 

「実は友達と山奥を探検してたら大きい建物があって・・・そこに友達が入ったきり戻ってこないんです。」

 

「物騒だな。中で監禁でもされてるんじゃねーか?」

 

俺が言うと。

 

「早くいかないとまずいな・・・」

 

「罪深い奴らめ・・・必ず助け出します!」

 

シディがそう言い、フィーアも燃えていた・・・お前も子供監禁とかしてなかったか?

 

「でも何で警察じゃなくてアーシたちに?」

 

カンナが聞くと・・・

 

「えっと、お母さんたちに知られたくなくて。」

 

まぁ、無理強いしてもしょうがねぇか・・・

 

「それじゃあ案内してくれる?」

 

ヒサがそう言って依頼人に案内してもらい俺たちは建物の中に来たんだが・・・

 

「暗くて何も見えない・・・」

 

「おーい!誰かいないのか?」

 

ヒサの言う通り中は明かりがついていないのか真っ暗だしシディが声をあげるが返事もないな・・・

その時明かりが点いた。

 

「これってなんかのコート?」

 

「体育館みたいに広いですね・・・」

 

カンナとフィーアの言う通り中は何か白いテープのようなものでコートのように区切られており体育館のような部屋だった・・・

 

「ドッチボールのコートだよ。」

 

そう言って出てきたのは四人の子供たちだった・・・

 

「僕たちと勝負しようよー!」

 

子供の一人がそう言ってくる。

 

「この子の友達がここに迷い込んだんだけど何か知ってる?」

 

ヒサが聞くが・・・

 

「知らなーい。」

 

「とにかく、ドッチボール対決。勝ったら出してあげる。」

 

「確かに扉があかなくなってますね・・・・」

 

フィーアが言う。

 

「マジかよ?」

 

子供たちはルールを説明した。どうやら当たったら外野に行って内野には戻れないどちらかの内野がゼロになったら負けのようだ。暴力も禁止のようだ。

 

そうして試合が始まったのだが・・・

 

「こっちから行くよー!」

 

そう言って投げた球は凄い早かった!

 

「ぐうっ!」

 

依頼人の少女に当たったと同時に壁にめり込んで倒れてしまった・・・

 

「嘘でしょ・・・心臓、止まってる。」

 

ヒサが言ったことで俺たちはこのゲームの恐ろしさを理解した・・・

 

sideフィーア

 

さて、戦略を練らないといけないと・・・

 

「普通の生物じゃないみたいですしね・・・」

 

私たちは女の子を端に移動させながら話し合います。

 

「ヒサとフィーアは高速移動ができるからなんとか逃げてくれ。俺達で当てるしかねぇ。」

 

「そうだね。まぁ、実際キャッチ力も半端じゃないだろうしシディが頼りになっちゃいそうだけど。」

 

「うぬ、油断できない相手になりそうだ。」

 

こうして作戦を決めた私たちは勝負を再開しました。

 

「今度はこっちボールだよね。」

 

「ふっ!」

 

シディさんが投げますが・・・

 

「お兄さん弱ーい!」

 

「お返し!」

 

「ぐはっ!」

 

あっさり受け止められてカゲチヨにボールが当たってしまいます!

 

「カゲ!大丈夫!?」

 

「あー・・・一回死にかけたわ・・・」

 

ヒサメちゃんが心配しますが再生能力でなんとか無事でしたね・・・

 

「確実に仕留めたと思ったのに・・・」

 

無垢な顔してなかなかやりますね・・・

 

「はぁっ!」

 

シディさんが手加減を抜いた球は子供の一人に命中!

 

「チェー・・・アウトか・・・」

 

「今度はこっちの番だよ!」

 

「えいっ!」

 

まぁ必然的に私たちを狙ってきますよね・・・

 

「ねぇ、暴力じゃなきゃいいんだよね?」

 

カンナちゃんはなんと水でボールを受け止めて・・・

 

「ボール発射!」

 

水流の勢いをつけて球を発射した!

 

「うわあぁぁ!?」

 

「お姉さんずるいよ!?」

 

「アーシはルールに従っただけだよ?」

 

カンナちゃんえぐすぎますね・・・

 

「まぁ、そういうことならこっちもなんとかなりますね。」

 

「くそー!」

 

私に向かってボールを投げてきます。この速さはキャッチは不可能でも・・・

 

「とりゃあぁ!」

 

蹴り返すことはできます!

 

「うわぁあ!?」

 

「ちっ、避けられましたか・・・」

 

もっとコントロールをつけないといけませんね・・・

 

「いや、蹴り返しちゃダメでしょ!?」

 

ヒサメちゃんは言いますが・・・

 

「大丈夫だよ。この子たちは足を使っちゃダメだって一言も言ってないから。」

 

カンナちゃんの言う通りですよ。

 

「いや、普通言われなくても分かるんじゃ!?」

 

子供たちが言います。

 

「わかりました・・・足は使いません・・・」

 

「何で不満気なの・・・?」

 

「この二人ヤバすぎるよ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

そこから先はもうメチャクチャだった・・・

 

「カゲチヨ!血液で加速させて投げて!」

 

「やってやらぁぁ!!」

 

カンナに指示されて俺は血液のバットを使ってボールを撃ったり・・・

 

「それっ!」

 

「な、なんかレーザーみたいに・・・うわあぁぁ!?」

 

ヒサが磁力を使ってレールガンのように投げた球が光の速さで子供たちを追い詰めたり・・・

 

「たぁっ!」

 

シディの炎を纏ったボールで子供たちは追い詰められていった・・・

 

「この人たち・・・特にオレンジ髪のおねーさんがヤバいよ・・・」

 

「子供だからって手加減しないで顔面とか狙ってくるしえぐすぎるよ・・・」

 

「降参させてくれぇ!?」

 

ついに子供たちから降参の声が上がった・・・

 

「やったね!皆!アーシたち勝ったよ!」

 

まぁ、勝ったには勝ったけどよ・・・

 

「ルールの穴を突いた超喧嘩的な勝ち方だよね・・・私も人のこと言えないけど。」

 

ヒサの言う通りやっぱりカンナはえぐすぎるぜ・・・

 

「まさかこんな方法で勝つなんて・・・」

 

その声は依頼人のものだった!

 

「確かに心臓は止まってたのに・・・」

 

ヒサが驚く。

 

「私は一分間だけ心臓を止めることが出来ます。処理する機会を狙ってたんですけど・・・」

 

依頼人は訳を話し始める。

依頼人を含めた子供たちは人工生命体で研究所の番犬をしていたが研究所が分解されたため廃棄されたのが依頼人だけエラーが出ていたのだが・・・

 

「カンナさんの無茶苦茶な戦い方でこの子たちにもエラーが起きて全員が感情と思考を持ったようです。」

 

「アーシの戦い方ってそんなに衝撃的?」

 

自覚ないのが一番恐ろしいな・・・

 

「でもどうしましょう・・・私たちには居場所なんて・・・」

 

依頼人は困ってたがそこは心配いらないと思うぜ?

 

sideヒサメ

 

数日後依頼人の女の子から小包が届いた。

 

「皆お父さんの森で木材なんかの重いものを運ぶのに大活躍してるみたい!」

 

「戦闘でも投擲がえぐいって皆驚いてたよ!」

 

私とカンナちゃんはカゲに報告する。

 

「うむ、皆良かったな。」

 

「今回ばかりはカンナのサイコパスが役にたったな。」

 

シディとカゲが笑ってそういう。

 

「えー!?それって褒めてるの?」

 

「褒めてますよ。」

 

カンナちゃんが頬を膨らませる中フィーアちゃんはそう言って笑った。

とにかく皆居場所が出来て良かった!

 

 

 

 

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