妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人はお金持ちそうな女性の依頼人だった・・・
「この間ウチの主人と山でキャンプした帰り、別荘に良さそうな建物を見かけまして・・・なんとしても手に入れたいのに持ち主の方がなかなか譲ってくれないんです・・・」
シディ(香水の匂いが凄いな・・・)
「その持ち主を説得して欲しいってことですね。」
ヒサが確認を取るけど・・・
「この場所めちゃくちゃ遠いじゃん・・・山奥だし疲れそうだ・・・」
「カゲチヨ、体力増強に山登りはうってつけですよ。」
フィーアはポジティブだな・・・
「わかりました!私たちで話に行きます。」
カンナがそう言って俺たちは依頼を引き受けた。
そうしてたどり着いたのはコンクリートの建物だった・・・
「凄い家だな。」
シディの言う通りでけぇな・・・
「いかにもセレブが気に入りそうだぜ。」
「インターホン押すね。」
ヒサがインターホンを鳴らすが・・・
「どちら様ですかな?」
「お話したいことがありまして・・・」
フィーアがそういうと中の人物は入れてくれた・・・
「中も広いね・・・」
カンナの言う通りだがこんなあっさり入れるなんて怪しいな・・・
俺がそう思っていると・・・
「このにおいどこかで・・・」
シディが気になることを言ったので聞こうとしたら部屋のモニターが写り・・・
「助けて!」
あの依頼人と旦那と思われる男性が捕まっていた!
「何あれ!?」
「どうやらまたはめられたようですね・・・」
ヒサとフィーアが言う。
「そうだ!匂いは依頼人の香水だったんだ!」
シディが叫ぶ。
「ようこそ諸君、彼女には君たちをおびき寄せる餌になってもらったのだよ。」
おそらく首謀者のであろう奴の声がスピーカーから聞こえる。
「おそらく旦那さんを人質に俺たちに嘘の依頼をさせたってわけか・・・」
俺が推理する。
「くっくっく・・・察しがいいな。」
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
当たりかよ・・・
「さて諸君に来てもらったのはほかでもない。とあるゲームに参加してもらいたくてね。」
「参加しなかったら夫婦の命はなさそうですね・・・」
フィーアの言う通りだな・・・
俺たちは指定された部屋に入った。
sideヒサメ
入って目についたのは部屋に形が五角形になっていること。そしてその頂点にに鎖があることだった・・・
「血の匂いがするな・・・」
シディの言う通り血の跡もあるし多分何回も使われてるってことだよね・・・
「それぞれ五角形の頂点に行き足に鎖を繋ぎたまえ。」
私たちは言われた通りにする。
「で、俺らをこの部屋につなぎとめてどうするつもりだよ?」
カゲが質問すると・・・
「その部屋には30分後に致死性の毒ガスが流れ出す。吸えば一分で死亡する強力なものだ。そこでだ。その毒ガスを吸わないですむ方法を用意した。」
「もしかしてテーブルにあるガスマスク?確かに高性能そうだけど一つしかないよ?」
カンナちゃんが言う。
「その通り無事出られるのは装着した一人だけだ。君たち五人にはこのガスマスクをめぐるデスゲームをしてもらいたい。」
悪趣味すぎるよ・・・
「どうするカゲチヨこの鎖やドアを破壊すれば出られるが・・・」
シディの腕力ならいけるけど・・・
「監視カメラもついてるしスピーカーもあるからバレるよねー。」
カンナちゃんが言う通りだ・・・
「その通り壊したらあの夫婦の命はないぞ?」
「今の声量でも聞き取れるってことはかなりの品ですね・・・」
フィーアちゃんの言う通り会話は全部聞かれてると思った方がよさそう・・・
「中央にあるアイテムは好きに使ってくれていい。自分以外の四人を殺すもよし!自ら犠牲になるもよし!さぁ、ゲームスタートだ!」
ご丁寧に武器だけでなく毒薬もおいてるのはそういうことね・・・
「マスクは一つ・・・どうしたら三人でここから出られるのかな?」
私たちは話し合うことにした。
sideカゲチヨ
俺たちは最悪ドアも鎖も破壊すればいいが・・・あの四人は依頼人見捨てるのに反対するだろうし・・・
つっても毒薬で死んだふりしてもガスマスクは一つだから三人が犠牲になるな・・・
「まぁ、最悪シディさんが生き残れば香水の匂いで救えますし私が毒を吸います。」
「ダメだ。そんなこと許さないぞ。数分あればどうにかなるのだが・・・」
「フィーアとシディの言う通りその数分をどうやって作るかだな・・・」
俺は考えこんで上を見る・・・ん?何だあの穴・・・そうだ。
「仕方ねぇか・・・」
「カゲ?」
「どうせこのままだと全滅だ。悪いな四人とも俺はここで死ぬつもりはねぇ・・・」
さてここからは俺たちの絆の試される作戦になるな!
sideフィーア
突然カゲチヨがそういうと
血液の刃で攻撃してくる!
「敵の思い通りになるつもりですか?カゲチヨらしくないですね?」
私は聞く。
「うるせぇな・・・喋ってる余裕があんのか?」
なっ!いつの間に鎌を・・・
「つっ・・・!」
「やばっ!」
「っ!?」
「なにこれ・・・」
鎌に当たった瞬間私たちは膝を着きます・・・
「やられましたね・・・傷口から感染させるなんてね・・・」
カンナちゃんの言う通りなかなか策士なのを忘れてましたよ・・・
「お前ら本気で来いよ・・・そうしねぇとあの世行きだぜ?」
カゲチヨが上を指さす・・・
なるほど・・・そういうことですか。
皆も意図に気づいたようですね・・・
私は鎖で拘束されてるなかでスピードと柔軟性で血液の弾丸を回避します。
「わかりました・・・私も自分のエゴを通しましょう・・・」
私は槍を拾ってそう言います。
「こっちも本気で行くぞ!」
「カゲがその気なら・・・」
「アーシの実力見せてあげる!」
そう言って私たちは戦いましたが・・・
「やっぱりウイルスできつくなってますね・・・」
「ちっくしょー・・・序盤で結構やられたからね・・・」
「はぁはぁ・・・」
「くっ・・・」
私たち四人は追い詰められて・・・
「じゃあな・・・ヒサ、シディ、カンナ、フィーア。」
剣で一突きにされた・・・
side主犯
「おめでとうガスマスクをつけたまえ。」
心臓を貫かれてこの毒ガス・・・仲間は完全に死んだな・・・
私は約束通り鎖を外す。
「私にとってデスゲームでこの瞬間を見るのが快感なのだよ。」
「くそがあああ!」
カゲチヨという男が血液操作でカメラを壊した・・・
「捕まえますか?」
部下は言ってくるが・・・
「見逃してやれ・・・」
無力な男のただの虚勢なのだから・・・さて・・・私は死体を見るため喚気を部下に指示したのだが・・・・
「これはどういうことだ!?死体がないではないか?」
死んだふりなわけない!逃れられるわけが・・・
「マスター!天井の穴が氷で!?」
あのヒサメとか言う女の仕業か・・・!血液で指示まで出しおって・・・
しかしあの出血量で死なないはずが・・・
そう思っていると・・・
「あの獣耳の男に夫婦を奪還されました!」
最初に言ってた嗅覚か・・・!
私は追う指示を出そうとしたが・・・
「悪いけどシディは追わせないよ?」
「部屋に丁度いいものがあったからこれでやっつけちゃおう!」
「見せてあげましょう…阿鼻叫喚の地獄絵図を・・・」
「怖すぎだろ・・・」
残りの四人がこの部屋に突入してきた!
noside
「まずはこれでもくらえ!」
部屋に突入したヒサメが黒い靄のようなものを操作して主犯や部下にぶつける。
「いきなり目くらましか!?」
「ひるむな!殺せ!」
部下たちは刃物を持って突っ込もうとするが・・・
「今から魔の剣法の返り撃ちにしてあげる・・・」
ヒサメはそう言って部屋にあった剣を振る・・・
「か、躱せって!あぎょ!」
「無理だ!追尾してきて・・・ごぶっ!?」
部下たちはよけようとするがヒサメの剣の太刀筋は変幻自在に曲がり相手に確実にヒットして切っていく。
「次はアーシ!この熱々の銛で繰り出されるレーザービームを食らえー!」
先端を火で熱くして赤くなった銛をカンナは主犯に向けて投げつける!
「ぐああああ!熱い!痛い!」
主犯は腹に突き刺さった銛の痛さと熱さに絶叫する。
「遅すぎですよ。ボウガンで狙い撃ちです!」
「あぎょ!?」
「ぶはっ!?」
フィーアは麒麟の素早さと部屋にあったボウガンを使って手下たちを狙い撃ちにした・・・
そしてヒサメとフィーアが部下を全滅させたころには主犯の男は息も絶え絶えになっていた・・・
「お、お前たち・・・どうやってあの部屋を・・・?」
男はそう聞くが・・・
「さぁな?あの世で反省しながら考えな?」
「ごぉぉ・・・」
カゲチヨに血液の縄で首を絞められて男は殺された・・・
sideカゲチヨ
俺たちはなんとかカレコレ屋に戻ってきた。
「はぁ~俺ほとんど出番なかったな・・・」
俺が愚痴ると・・・
「そんなことないよ。カゲチヨの機転で脱出できたんだし。」
カンナがそう言った。
「あの・・・助けてくれてありがとうございました。」
依頼人がお礼を言う。
「その香水の匂いはわかりやすかったからな。助かったぞ。」
「そういえばカゲ結構血液使ったけど大丈夫?」
ヒサが心配してくれた・・・
「すげー貧血気味だな・・・刺した風に見せんのも楽じゃねぇな・・・」
「死体見てた人も騙せたんですからカゲチヨ演出の才能あるんじゃないですか?」
伊達に動画で編集してないからな!!
「てかお前らのその傷・・・悪かったな。」
「別に気にしなくていいよ。浅めにしてくれてたのわかってるし。」
カンナ・・・ありがとな。
「それにしてもヒサメの粛清の時のあの太刀筋はどうやったんだ?」
シディの言う通り俺も気になってたんだよな・・・
「最初にまいたのは砂鉄で、剣に磁力を付与しておいただけだよ。それで剣がアイツらの体に追尾して当たったんだ。」
やっぱヒサって器用だよな・・・
「それにしてもカゲチヨかっこよかったですよ?あの世行きだぜ?とか。」
あー!!!
「芝居打つのが得意なのは知ってたけど・・・」
「なかなかリアルでしたよ。」
「かっこよかったが・・・?」
「そうそう、胸張ってよ。」
四人とももう言うなー!!
今回登場したヒサメの技は流浪に剣心の人誅編に登場した乙和の毘沙門剣をモデルにしてます。