妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちは地衝祭とは別の夏祭りを楽しんでいた。
「綿あめにかき氷、焼きそば・・・楽しむぞー!」
「ヒサメちゃん・・・楽しむもの食べ物ばっかじゃん。」
「私は射的コーナーで荒稼ぎしてきます。」
お前ら楽しんでるのは良いけど童心に帰りすぎだろ・・・
俺は苦笑いでヒサたち三人を見る。
「うわーん!」
すると子供の泣き声が聞こえてきた!
俺たちが泣き声を聞いて駆けつけるとそこは金魚すくいの屋台だった。
「どうしたんだ?」
シディが店主に聞く。
「実は今朝金魚の養殖場から金魚が届く予定だったのですが逃走に失敗した銀行強盗が金魚の養殖場に立てこもって出荷できないんですよ。」
「何ですって!」
店主の説明にフィーアが驚愕する。
「このままじゃ子供たちが金魚を楽しめなくなってしまう・・・」
シディが浮かない顔をする・・・しょうがねぇな・・・
「俺達で金魚をすくいに行くか。」
「カゲ?金魚すくいは無理って・・・」
いやいや、ヒサそうじゃなくて・・・
「その養殖場から金魚を救いに行こうって言ってるんだよ。」
「なるほど!これがホントの金魚救いって奴だね!」
カンナ!?別にダジャレ言ったわけじゃねーよ!
「うむ!俺も賛成だ!俺たちは困ってる人を助ける何でも屋だからな!」
シディも賛成したので皆で金魚の養殖場に潜入した。
sideヒサメ
さて中に侵入したのはいいけど・・・
「これからどうするの?」
私はカンナちゃんに聞く。
「任せておいてよ。アーシはカレコレ屋の軍師だよ?ちゃんと緻密な作戦くらい用意してるよ。」
「流石だな!カンナ!」
シディの言う通りだね!
「まず第一目標は金魚の救出、なので強盗は避けてできるだけ隠密に行動しなければいけない。だからまずはこの調子で金魚のいる水槽に行きます。」
なるほど・・・確かに金魚さえ手に入れば後は警察に任せてもいいもんね。
「大きなバケツに子供たちの好きそうな金魚を思う存分入れます。」
「それでどうするんだよ?」
カゲが聞く。
「フィーアちゃんとシディがバケツを抱えて目を瞑ったままダッシュ!これで完璧だよ!」
「いやそれ完全にシディのパワーとフィーアちゃんのスピード任せの作戦じゃん!?」
どこが緻密!?
「うぬ・・・それに俺とフィーアのスピードのせいで金魚にストレスを与えたりバケツの水がこぼれたら大変だ・・・」
「残念ですけど却下ですね・・・」
シディとフィーアちゃんからも反論が上がったので却下となる。
「まぁ、アーシの水の操作でも行けるんだけどデカい水球があったら目立つからこの作戦にしたんだけどね。」
なるほど・・・
「まぁ、プランBもあるから聞いてよ。強盗と直接対決するの。」
「真正面からでも行けますけど時間がかかるかもしれませんよ?」
フィーアちゃんがもっともなことを言う。
「だからカゲチヨが囮になってその隙にヒサメちゃんが後ろから電撃を放って気絶させるなんてどう?」
「何で俺が囮なんだよ!?」
「だってカゲチヨなら銃もナイフも平気じゃん。」
カゲの再生力にかけた作戦じゃん・・・
私が呆れていると・・・
「動くんじゃねぇ!」
やばい・・・気づかれた・・・
「カンナちゃん・・・犯人が銃を突きつけた場合はどうするの?」
私はカンナちゃんに聞く。
「ヒサメちゃん!氷の障壁を出して!」
わかった!カンナちゃんの言われたとおり私は銃の射線を遮る形で氷の壁を出す!
「次はシディとフィーアちゃん!思いっきりやっちゃって!」
「ふっ!」
「とりゃ!」
「ぐへえええ!?」
シディの強烈な蹴りとフィーアちゃんの手刀で強盗達はノックアウトした!
「後はカゲチヨとアーシが血液と水で拘束すればOK!」
「なぁ、カンナ最初からこうしてればよかったんじゃ・・・」
カンナちゃんにカゲがそういうけど・・・
「だってカゲチヨは目立つの嫌いでしょ?それに勝手に忍び込んだのバレたら怒られるし。」
まぁそうだよね・・・こうして私たちは金魚を店に届けることに成功した!
「ありがとうございます!文字通り金魚すくいが救われましたよ!」
店主もそのギャグ使うんだ・・・
「俺に掛かればちょちょいのちょいだぜ!」
カゲはまた調子にのる・・・
「お礼に金魚すくいは丈夫な網でチャレンジするかい?」
「いえ・・・それは風情がないので遠慮します・・・」
フィーアちゃんの言う通りだね。
「それよりもみんなでたこ焼き食べよう!アーシ作戦考えてお腹すいちゃった!」
カンナちゃんはろくな作戦じゃなかった気がするけど最後で頑張ったしね・・・
「なら一度帰ってオーナーから着物を借りようじゃないか!」
シディの言う通りだね!お祭りを楽しまなきゃ!