妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
「えー今日はアイドルグループの皆さんに一日警察署長をお願いしたいのですが・・・何故か知らない人たちが来ています。」
会見を始めた警察の人がそういう。まぁいきなり警察の格好をした俺たちが来たらそりゃそうなるよな・・・
「あー・・・俺たちは何でも屋でやる予定だったアイドルとは知り合いなんです・・・」
俺は必死に言い訳する。
「何故いらっしゃらないんですか?」
「えーと・・・今作曲の打ち合わせなんかで手が離せないらしくて・・・」
「そうそう!インスピレーションが湧いてきたって!」
ヒサとカンナが記者の質問に答える。
「大丈夫だろうか?」
「あんなアホな理由でとは言えませんし仕方ないですよ。」
シディとフィーアの言う通りだしまさかあんな形で依頼が来るとは思わなかったぜ・・・
ー回想ー
「一日警察署長をやって欲しい!?」
俺たちはカレコレ屋で依頼内容を聞いてしょうげきが走る。
「何で貴方たちはできないんですか?」
フィーアが聞くと
「その日仲間たちと一緒にエステの予約してたんすよ。」
何でそれで俺たちに押し付けるんだよ!?
「一度でもいいから警察の仕事をやってみたかったんだよね・・・」
カンナ!?やる気かよ!
「じゃあお願いします!」
ー回想終了ー
結局カンナが引き受けちまったからやることになったけど・・・
「一日警察署長ってなにするんすか?」
俺は警察の人に聞く。
「あぁ、市民に防犯を呼びかけるパレードとか指名手配写真を張ったりするんですよ。」
「悪人捕まえたりするんじゃないんですね。」
「えー!署内の悪化した人間関係を改善できると思ってたのにー!」
ヒサの言う通り割と広報面での活動なんだな・・・それとカンナお前マニアックな仕事を期待してたんだな・・・
俺がそんなことを思っていると
「む?あれは手配書にのっている人じゃないか?」
シディが指さす方向には確かに写真にのっている男の姿があった!
「待ちなさい!」
フィーアが声を掛ける。
「あ!アイツは現金輸送車襲撃事件を起こした山本!」
警察官がそういうと山本は駆け出した!
「待て!」
ヒサたち四人が一斉に駆け出した!もう俺たちの仕事の範疇超えてるぞ!?
sideカンナ
「くっ!どこいったの!」
アーシは犯人を見失ってしまい顔を顰める。
「すみません・・・私のスピードはあの人込みでは十分に発揮できなくて・・・」
まぁ、そうだよね・・・
「申し訳ありません!見失いました!」
新人の刑事がアーシたちに謝る。
「そんなことよりできることをして!マスコミにもう中継されてるよ!」
「いつの間に!?」
カゲチヨが言うけどああいう仕事はスピードも命になってくるからね・・・
「全署員に半径五キロを封鎖するように伝えてください!アリの子一匹逃がしちゃだめですよ!」
「はい!」
ヒサメちゃんも警察官に指示を出す。
「お前らノリノリ過ぎないか・・・?」
カゲチヨが言うけど何言ってるの?
「アーシたちは警察署長だよ!」
sideフィーア
私たちは付近を捜索しようとしたんですけど・・・
「何だと!今なんて言ったんですか!」
「甘ちゃんだから甘ちゃんだって言ったんだよ!」
さっきの新人の刑事とベテランっぽそうな刑事が言い争ってました・・・
「どうしたんだ?」
シディが聞く。
「古川さんが・・・僕のこと甘ちゃんだって!」
「ガッツだけで犯人が捕まえられると思ってる・・・刑事ってのはそんなに甘くないんですよ!」
「それは腰が重くて動けない古川さんの言い訳なんじゃないですか!?」
「何だと!」
「そこまでにしてください!」
私は言い争う二人を止めます。
「大分人間関係が悪化してるみたいですね・・・」
「そうなんですよ・・・」
私は他の警察官と話します。
すると・・・
「山本が二丁目のマンションに現れました!」
報告を聞いて私たちが駆け付けると・・・
「道子・・・金ができた。これでお前の夢を叶えてくれ。」
「あんたぁ・・・これ悪いことして手に入れたんじゃ・・・」
なるほど恋人のためですか・・・でも!
「山本!観念してください!」
捕まえるのが警察の仕事です!
「やろう!」
「飯田!一人で行くんじゃねぇ!」
さっきの新人が突っ込んでしまった!
「古さん、俺に考えがあるんすけど・・・」
カゲチヨが作戦を思い付いたみたいですね・・・」
noside
「どこいった!」
飯田は屋上に追い詰めたが・・・
「ぐわっ!」
山本に後ろから殴られて人質にされてしまった・・・
「バカな刑事だぜ・・・」
sideシディ
山本は飯田さんを人質にしている・・・
「これ以上罪を重ねないでください!」
ヒサメが訴えかけるが・・・
「黙れ!こいつを道連れに飛び降りてやるからな!」
「うぅう・・・俺がバカだった・・・」
カゲチヨの作戦が上手くいけばいいが・・・
「古さん!お願いします!」
カゲチヨは古川さんに合図を送ると古川さんは道子さんを連れて来た。
「道子さんがお前に話があるってよ・・・!」
「あんたぁ・・・もうこれ以上皆さんに迷惑をかけるのは辞めて・・・お願いよ・・・」
「道子・・・俺達にはもう未来はねぇ・・・」
「あるわよ!アンタには未来があるわよ・・・!親子三人で支え合っていくという未来が・・・」
「三人だと!?」
そう道子さんのお腹には命が宿っているのをカゲチヨは悟り古川さんに指示を出していたのだ・・・
「今なら素敵なバックもつけますよ!」
カンナがバックを出しながら説得する。
「くそ・・・そんなバックで動物園とか行きたいぜ・・・」
「刑事さん・・・すんませんでした。」
こうして山本は無事逮捕されて古川さんと飯田さんの関係も改善された・・・
その後も俺たちは俺の鼻やカンナの推理力、フィーア瞬足などで重宝されてしばらく警察署長になってしまった・・・
「マジかよ・・・」
「まぁまぁ、カゲもかっこよかったし当然じゃない?」
「ヒサも氷の拘束で活躍したよな?」
「あぁ、かっこよかったぞカゲチヨ。」
「いいとこかっさらわれたよねー。」
「山本の逮捕はカゲチヨさんの手柄なんですから。」
皆でそういうとカゲチヨは照れてしまうのだった・・・