妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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鷹の爪団のものを参考にしました。


カンナの旅

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋の掃除をしたんだが・・・

 

「邪魔するぞ。」

 

ゼクスがやってきた。

 

「おぉ、ゼクスか。何かようか?」

 

シディが聞く。

 

「カンナに用があったのだが・・・留守か。」

 

「あぁ、カンナちゃんなら・・・」

 

ヒサがそう言おうとすると・・・

 

「速達ですよー!」

 

宅配の人がやってきた。

 

「またですか・・・」

 

フィーアがうんざりした顔をするが当然だ・・・

 

「カンナの奴出かけてるのか?」

 

ゼクスが聞く。

 

「あぁ、実は・・・自分探しの旅に出てて・・・」

 

俺は答える。

 

「本当にどういうことだ!?」

 

ー回想・数日前掃除が始まった直後ー

 

「カゲチヨ、アーシは自分が本気で分からなくなったの・・・」

 

「それよりも掃除手伝ってくれ・・・」

 

俺は深刻そうにいうカンナに言う。

 

「自分でも気づかないうちに人を傷つけたり・・・困らせたり・・・ヒサメちゃんとカゲチヨのいちゃいちゃを覗き見したり・・・」

 

「あれはホントにびっくりするからやめてよ・・・」

 

ヒサが言う。

 

「もしかしたら本当はアーシはカンナじゃないのかもしれない!」

 

「妙な言い訳はいいですから掃除が二番目に上手いあなたがやらなくちゃ何も始まらないんですよ。」

 

一番掃除の上手いフィーアが言う。

 

「アーシが好きな物も本当は辛い中華料理じゃなくて薄味のフレンチなのかもしれない・・・違いない!フレンチ最高!」

 

「うぬ・・・確かに自分が分からなくなるのはわかるが・・・」

 

シディ・・・これは掃除したくないときの言い訳だ・・・

 

「今一度自分が何者か見つめなおしてくるね!」

 

「「「ちょっと!!?」」」

 

俺とヒサ、フィーアはいきなりの事に困惑する。

 

「うぬ、早めに帰ってくるんだぞ。」

 

シディは呑気か!?

 

ー回想終了ー

 

sideヒサメ

 

「完全に掃除したくないだけの言い訳じゃないのか?」

 

ゼクス君の言う通り私たちもそう思ったんだけど・・・

 

「こうして手紙も送られてくるし宛先も遠くだから本当に旅してるんだよ・・・」

 

「アイツ女子力高いからキャンプとかもできそうだしな・・・」

 

私とカゲは言う。

 

「で、今度はどこから来たんだ?」

 

シディが聞く。

 

「じゃあ読みますね・・・前略、中略、後略、終わり!」

 

「略しすぎだろ!?」

 

フィーアが読んだ内容にゼクス君が突っ込む。

 

「いえ、まだ続きがありますね・・・あ、全部略しちゃだめだったね!てへぺろ。」

 

なんかムカつくな・・・

 

ー手紙ー

sideカンナ

 

皆さん、いかがお過ごしですか?またゼクス君とカゲチヨが喧嘩していないと良いのですが・・・

 

まぁ、堅苦しいのはこれくらいにしてアーシは今大分県にいます。おおいたって言うから誰もが激痛でおお、痛っ!ってなってるのかと思ったらいうほど痛がってなくてびっくりしました!

あ!飛行機雲だ!

 

sideフィーア

 

「俺達そんな年中喧嘩してねぇよ!」

 

「というか何なんだこの手紙は・・・」

 

カゲチヨとゼクスも呆れてますね・・・

 

「だがカンナは大分まで行っていたとはな。楽しそうでよかった。」

 

シディさん・・・器がデカいですね・・・

 

「速達ですよー!」

 

また来たんですか!?

 

「次は私が読むね・・・ハロー!ヒサメちゃん!また食べ過ぎでお腹壊してないって・・・余計なお世話だよ!!」

 

ヒサメちゃんが内容に怒ります・・・

 

「全くなんで関係のないことを書くんですか・・・」

 

「もう・・・読んでいくね・・・」

 

ヒサメちゃんが読みすすめます。

 

sideカンナ

アーシは今オランダに来ています。オランダっていうから誰もいない国なのかと思ったら結構人でにぎわっていてびっくりしました。風車も綺麗だし肉料理のヘハクスバレンも美味しいよ!後略!

 

sideカゲチヨ

 

「自分探しと言いつつ観光してるなアイツ・・・」

 

「うう・・・美味しそう・・・」

 

ゼクスの言う通りだな・・・それにヒサ、よだれが滝のように出てるぞ・・・

 

「手紙もオランダの場所になってるし凄いなアイツ・・・」

 

カンナの旅行スキルに俺は唖然としてしまう・・・

 

「速達ですよー!」

 

また来た・・・

 

「今度もまた観光の話なのか・・・?」

 

俺は読んでみた・・・

 

sideカンナ

月日は百代の行きかう年もまた旅人なり。松尾芭蕉は素晴らしいし今ならその気持ちもわかります。

 

自分探しもだいぶ進んでいます。昨日は右手が右腕の先についてることを知りました。

それで嬉しくなって左手で撫でたら

 

「気安く触るんじゃないわよ!」

 

と右手に怒られました。

 

今日は背中の存在を右足と語り合ったの、背中が存在することは理屈ではわかるんだけど一度も見ていないものを存在すると言えるのかと悩みは尽きないかな。

 

あ!ハダカデバネズミだ!

 

sideゼクス

 

「すごい一人芝居うまいなアイツ・・・」

 

僕は素直に驚く・・・

 

「それに急に哲学的なこと考えてるし・・・」

 

「うむ。じっくり考えてるようでよかった。」

 

シディは相変わらずだしヒサメも驚いてるようだ・・・

 

「また速達ですよー!」

 

何でそんな立て続けで送るんだ・・・?

 

俺は読んでみたがそれは驚愕の内容だった・・・

 

sideカンナ

 

あ、アーシはどうやら道に迷ったいなの・・・インドに行こうと思ったら見渡す限り氷の世界・・・雪女もいないしここは本格的な寒冷地だとわかったの・・・

さっきから某企画のペンギンさんの親せきと思われるペンギンがアーシに魚を食べろと進めてくる・・・

 

 

寒い・・・眠い・・・炎も間に合わない・・・

 

寒い・・・ね、ね・・・後略!

 

sideヒサメ

 

「カンナちゃーん!」

 

私は思わず叫んでしまう!

 

「明らかに南極だろそれ!?」

 

「まずいな救出に向かわないと・・・」

 

カゲチヨとシディが言うと

 

「速達がまとめて届きましたよー!」

 

「まとめて届きすぎですよ!」

 

フィーアちゃんが量に驚いてたけどカンナちゃん無事だったんだ!

 

sideカンナ

 

いやー・・・あの寒かったところ埼玉県だったみたい。

 

さーて、アーシはいまどこにいるでしょうか。

 

sideカゲチヨ

 

「絶対埼玉じゃないだろ!?」

 

俺は突っ込む。

 

「でも手紙に書いてある場所カレコレ屋の近くにそっくりですね・・・」

 

フィーアの言う通りだ・・・

 

「この手紙・・・背後にいるって・・・・」

 

 

どこだ!どこにいるんだ!?

 

「アンタたちの後ろだー!」

 

「「「ぎゃあぁぁぁぁ!??」」」

 

俺とヒサ、フィーアは気絶してしまった・・・

 

sideカンナ

 

「あれ?ゼクス君とシディは驚かないんだ。」

 

「あぁ、カンナおかえり。」

 

「お前にはいつも驚かされてるからな。」

 

ちぇー!

 

「それよりも三人とも気絶したんだし掃除しっかりやれよ。」

 

「えー!ゼクス君も手伝ってよ!」

 

「全く・・・せっかく遊びに誘おうと思ったのに・・・」

 

「やった!早く終わらせちゃおう!」

 

ドッキリも成功したしやったね!

 

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