妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヨ―メイ
「後は頼んだぞ、ヨ―メイ。」
そう言ってオーナーは私に店を任せて出ていきました・・・私は品物の出し入れ作業です・・・
「はぁ~労働つらい・・・」
そう言いながら品物を手に取るとそれは気味の悪い人形で
そこには説明が書かれていました・・・
「呪いの人形?どんな相手でも体の一部があれば復讐、制裁思うがまま!」
これは・・・役にたちそうですね。
私はさっそくカレコレ屋に行き・・・
「買い取り希望の商品は検品しないとですよね~」
私はカゲチヨさんにこっそり近づき
プチっ!
「いってえぇぇぇ!?待てヨ―メイ!」
「お邪魔しましたー!」
私は颯爽と立ち去り・・・
「ふふふ・・・行きますよぉ~・・・そりゃ!」
外で思いっきり髪を入れた人形に向かってハンマーを振り下ろしました!
すると・・・
「うっ!胸が・・・」
胸に痛みを感じたと同時に私の意識は闇に落ち・・・
(声が出せない??それに動けない・・・)
「カー!カー!」
ぎゃあああ!?カラス!つつかないでください!
まさに人形のようになってます・・・
「ねーなにあれ人形?」
「でか。等身大の人形とか需要ないでしょ。」
「女に縁のないオタクがべたべたしてんじゃない?」
完全にラブドールと思われてます・・・
やばいです・・・朝まで放置されてしまいます・・・
sideヒサメ
私たちはカンナちゃん以外全員カレコレ屋にいたんだけど・・・
「すまん、ヨ―メイ来てないか?」
オーナーが尋ねてきてヨ―メイちゃんのことを聞いてきた。
「今日は見てないな。」
シディが答える。
「まーた無断欠勤かよ。社会不適合者だな~。」
「どうせまたサボりじゃないですか?」
「カゲは嬉しそうに言うな。フィーアちゃんは・・・ないとは言えないか。」
私は二人に注意する。
「無断欠勤ならまあいいんだが・・・」
「良いんですね・・・」
「可哀そう・・・」
オーナーのコメントにフィーアちゃんと私は苦笑いする・・・
「買い取り依頼のあった呪いの人形もないというのが気になってな。」
何!?その怖そうな商品!
「憎い相手の髪や爪なんかを人形に埋め込んで儀式を行う。すると、相手に呪いが降りかかり人形と同じ苦痛を与える。信頼できる筋から買ったから効果は間違いない。」
「まさか、いくら何でもヨ―メイちゃんが使うわけ・・・」
オーナーの言うことを私は否定しようとしたけど・・・
「昨日の夜、ヨ―メイに髪抜かれたんだけど・・・」
「決まりだな。」
「呆れてものも言えませんね。」
「ヨ―メイちゃん・・・」
カゲの言葉にオーナーとフィーアちゃん、私は言う・・・
「だがカゲチヨは呪われてるようには見えないぞ?」
「確かに異常はないぜ?」
シディとカゲが首を傾げる。
「呪い返しかもしれん、正しい条件が満たされなかったとき呪いは術者本人に返って体の自由、次に五感を失う。そして本物の人形となって次の形代となってしまうんだ。」
「人を呪わば穴二つですね・・・」
オーナーの言葉にフィーアちゃんも言う・・・
「助けるためには呪いに使った人形を完全に破壊するしかない。」
「うむ、すぐに行こう。」
「だが買い取り希望した人間がそう簡単に許してくれるかどうか・・・」
どういうこと?
「実は買い取り希望した人はカンナなんだ・・・」
それはヤバいね・・・
ー回想ー
「オーナー!買い取り希望した人形貰いにきましたー!」
「あぁ、確かこの棚に・・・む?ないな?」
「え?」
「すまん・・・どうやら盗まれたみたいだ・・・ヨ―メイもいないしもしかしたら」
「そんな・・・ヨ―メイめ・・・見つけたら八つ裂きにしてやる・・・」
「おい!どこに行くんだ!?」
ー回想終了ー
「アイツ、相当イラついてたから呪い返しのことも聞いてないし人形なんて見つけたら速攻で壊してしまうかもしれないぞ。それがヨ―メイの姿形をしてたらなおさら・・・」
「「「「早く見つけよう・・・」」」」
自業自得とか言ってられないよ・・・
sideヨ―メイ
うぅ・・・幸いお腹もすかないし寒さも感じないけどもしかしたらずっとこのままかも誰も気づかないんじゃ・・・
「可哀そうに・・・こんなに汚れて。もう大丈夫だよ。僕の家に・・・」
ぎゃー!何かリーマンぽい人に攫われそうですー!!
「ちょーっと待った!」
か、カンナさん!?
「捨ててあるものを拾うのは犯罪ですよ!」
「そ、そんなつもりじゃ!」
「そんなつもりなくても犯罪は犯罪!どっかいって!」
「うぅ・・・」
助かりました・・・
「いやー呪いの人形がまさかこんなところに落ちてたなんて・・・ん?ヨ―メイに似た人形?丁度いいや・・・」
え!?拾うのは犯罪って言ってませんでしたっけ!?どこに連れて行くんですかー!?
sideシディ
俺たちは捜索してしばらくたったころ等身大の女の子の人形が捨てられてると話を聞きやってきたのだが・・・
「やっぱりいませんね・・・」
フィーアの言う通りだが・・・
「ヨ―メイの匂いは残っている確かにいたことは確かだ。」
俺は狼男の鼻を使って答える。
「ん?あのリーマン何探してるんだ?」
スーツを着た男がうろうろしていたのだ。
「どうかしたんですか?」
俺は男に声を掛ける。
「あぁ・・・実は僕昨日ここに落ちてた人形を拾おうとしてたんです。」
やっぱりヨ―メイはここにいたんだ!
「もしかして貴方の部屋に!?」
ヒサメも聞くが・・・
「いえ、僕が欲望に負けて可愛い服とか小物をつけようとしたらオレンジの髪をした角の生えた女の子に注意されてしまって・・・でも諦められなくて拾いにきたんですけどやっぱりあの子が交番に届けたのかなって・・・」
まずい・・・すでにカンナの手に渡っていたのか!
「やっぱり着れないのに集めてたからバチが当たったんですかね・・・」
「そんなことは無いと思うぞ?」
俺は男にそういう。
「そうだな、趣味なんて人それぞれだし。」
カゲチヨもそう言ってくれる。
「今度服選び手伝ってくれますか?こっちのフィーアちゃんの服選び壊滅的なんで・・・」
「余計なお世話ですよ!・・・でもお願いします。」
ヒサメとフィーアもそう言ってくれる。
「皆さん・・・。」
「自分の好きな物を身につけるのはおかしなことじゃないということだ。」
そうして俺たちは笑顔で男と別れた。
「シディ!匂いは追える!?」
ヒサメが走りながら言う。
「あぁ!いつもカンナが使う倉庫だ!」
「早くいかないとマジでヤバいな・・・」
間に合ってくれ!
sideヨ―メイ
「ヨ―メイのアホ!商品勝手に使うな!」
ドコっ!
ぐへえええ!?特殊警棒が腹にヒットします!痛みはないにしても衝撃で体は動きますしボロボロにはなりますよ!
「大体手錠の件反省してないのかー!」
ズガンっ!
のおおおお!頭は!頭はダメですうううう!
「ありゃりゃ・・・結構ボロボロになっちゃった。もう壊れちゃうかな?」
ひいいい・・・
「最後は盛大に吹き飛んじゃえ!」
カンナさんは警棒をフルスイングします!もうだめですううう!
「カンナ!落ち着け!」
シディさん!
「あれ?シディどうしたの?こんなとこまで。」
「あった!呪いの人形です!」
「ごめん!カンナちゃん!」
ヒサメさんが机の上にあった人形を氷で破壊してくれました!
「おい!ヨ―メイ大丈夫か!」
カゲチヨさん・・・!
「うええええ!怖かったですよー!!」
私は大泣きしてしまいました・・・
「ん?何がどうなってるの?」
カンナさんの呆けた声が響きました・・・
sideカンナ
「痛みが後で返る感じじゃなくて良かったね!」
「はい・・・まさか呪い返しがあるなんて・・・」
ヒサメちゃんとヨ―メイが話す。
「危ないところだったが壊される前で良かった。」
「人騒がせなんですよあなたは。」
「うぅ・・・」
シディとフィーアちゃんにも言われる。
「しかし何でカゲチヨを呪おうと思ったんだ?」
「クズだしほぼ不死身だから良いと思って・・・」
「おい!?」
オーナーの質問にヨ―メイがそう答えカゲチヨが怒る。
「原因はそれだな。元の持ち主に確認したんだが必要なのは体の一部とその相手を憎む強い気持ちだそうだ。」
ふ~ん・・・少なくともカゲチヨとヨ―メイの仲は問題なさそうだね・・・
「私カンナさんの拷問で生まれ変わりました・・・もうオカルトには首を突っ込みません!・・・多分。」
ねぇ、ちょっと語尾に聞き捨てならないことがあったんだけど・・・?
「それにアーシ許したなんて言ってないよ?人形弁償してもらうからね?」
「そ、そんな!拷問してたことでお相子に・・・」
「それに無断欠勤のペナルティーもあるからな。タダ働きだ。」
「人形としていきたかったです・・・」
「やれやれですね・・・」
フィーアちゃんの言う通りだよ全く・・・