妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
カレコレ屋で俺たちは依頼を待っていたのだが・・・
ピンポーン・・・
「お届け物でーす。」
声とともに荷物が運ばれてきた。
「あれ?誰か頼んだ?」
ヒサメが言うと
「実はタブーにヤルミナティーで遠出する間拷問器具のメンテナンスを頼まれちゃってさ。」
カンナがそう言った!
「なんつー物騒な依頼受けてんだ!?」
「うむ・・・タブーの依頼なら受けるが俺達は拷問器具の手入れなどわからないぞ・・・」
俺とシディはそういうが荷物はドンドン運ばれてくる。
「これってギロチンですよね・・・」
フィーアの言う通りすごい血だらけだな・・・
「なんかマリーアントワネットを処刑したギロチンでまだまだ切れるらしいよ?」
なんつー代物だよ・・・
「うぬ?この先端が梨のような道具はどう使うんだ?」
シディが持ってきて言う。
「それは苦悩の梨っていって先端を開いて口や肛門をボロボロにするんだけど開いた形が花が開いたみたいになるんだよ?」
「ひいいぃ・・・!」
ヒサは口や尻を押さえて戦慄する・・・
「しかもアイアンメイデンまであるじゃねぇか・・・」
何度カンナの持ってるものに入れられて苦しんだことか・・・
「そういえばアイアンメイデンってなんで女の顔なんですか?」
フィーアがそういう。
「この顔は聖母マリアをイメージしているらしいよ。なかなか美人だと思わない?」
カンナがそういうがそうか・・・?
「や~んもう照れちゃう。」
ん?
「ヒサ?なんか言ったか?」
「私は何も言ってないよ?」
え?
「使い方はどうするんだ?」
シディが聞く・・・点検の上で使い方を聞くのは重要だからな・・・
「観音開きになってるんだけど中も扉の内側も大量の針があって閉じ込めた人間の全身に突き刺さるの!」
テンション高いなカンナ・・・
その瞬間!
バンッ!
「いてえええ!!」
アイアンメイデンが勝手に動き出して俺を閉じ込めた!
「誰が動かしてんだよ!?」
「誰も動かしてないぞ!?」
「なんか意思を持ってるような・・・」
俺が聞くとシディとフィーアがそう答える!
「あ~もう我慢できない!!」
「喋った!?」
ヒサの言う通り喋って動き出した!
「早く出してくれー!!」
sideフィーア
「ふぅ・・・」
凄い力でしたね・・・
「うぐぐ・・・なんとか心臓と脳をやられずに済んだぜ・・・」
まさに奇跡ですね・・・
「しかし一体誰なんだ?君は?」
シディが尋ねる。
「アタシはアイアンメイデンのアイちゃんでーす!よろしくね!」
アイちゃん・・・なんか可愛い名前ですね・・・
「それで何でアイアンメイデンが意思を持ってんだよ・・・」
再生が終わったカゲチヨが聞く。
「う~ん・・・意思を持ってるんじゃなくて魂がこのアイアンメイデンに乗り移ったって感じかな?」
「生前は誰だったんですか?」
私は聞きます。
「私の生前の名前はバートリ・エルジェーベト!!」
「誰なの?その人?」
ヒサメちゃんが聞きます。
「バートリ・エルジェーベトって言ったらこのアイアンメイデンの作った人だよ!」
カンナちゃんがキラキラした目で見る。
「あら?この子も私のことを知ってるのね。」
「バートリ・エルジェーベトは16世紀から17世紀の初めに生きたハンガリー王国の貴族の女性でかなりの美少女だったらしいよ?」
「その通り!」
「まぁ、財産保有のための近親婚のせいで彼女は頭痛が酷くて女性の悲鳴を聞かないとその頭痛は収まらなかったらしいよ。」
「ヤバすぎるだろ・・・」
カゲチヨの言う通り悲鳴を聞いて治療ってなんですか・・・
「生前はホントに酷かったけどこの身体のおかげで今は頭痛はしないのよ。」
ある意味良かったですね・・・
「でもこのアイアンメイデンを作ったのはまた別の恐ろしい理由があるからなんだよ・・・」
「どんな理由なんだ?」
シディさんがカンナちゃんに聞く。
「ある日使用人の一人はエルジェーベトの髪をとかしてたんだけど緊張して櫛に髪が絡まってそのまま抜いてしまったの。激怒したエルジェーベトは髪留めで胸を突き刺して心臓を抉ったんだけどその時の返り血がかかった手をぬぐうと金色に輝いたらしいの。」
「そんなことで胸突き刺すとかヤバすぎだろ!?」
カゲチヨが引きながら言います・・・
「その時私は思ったの・・・処女の血を浴びると美しくなれるってね❤。」
「そうして村中の処女を集めたエルジェーベトはその血液を針の部分に管のついたアイアンメイデンで搾り取って浴槽に入れて美を磨いたみたいだね。」
「そうそう!処女の血風呂は最高だったわ~!」
「血の風呂ということはかなりの人数を殺したはずだぞ・・・」
シディさんの言う通り一人二人じゃ風呂なんてできないですからね・・・
「記述では650人を殺害したみたいだね・・・」
カンナちゃん以上にヤバいじゃないですか・・・
「それで最後は脱走した少女によって光の届かない城に幽閉されたみたいだね。彼女の過ごしたチェイテ城は今も残ってるよ。」
「そうして私は死んだ・・・と思ったんだけどアイアンメイデンの乗り移ったの!」
「それでタブーに買われてここにいるってことか・・・」
カゲチヨが説明してくれました・・・
「でもあなたすぐに再生するのね。ご主人様から聞いた通りだったわ・・・」
カゲチヨの再生能力にアイちゃんも驚いてるみたいですね・・・
「そうそう・・・だから点検するから大人しく・・・」
「それって無限に血を絞れるってことじゃない~!血を絞らせて~!」
マジですか!
「ぎゃぁぁぁ!皆助けてくれー!」
「カゲチヨ、ヒサメちゃん以外で初めてモテてるね!」
「全く嬉しくねー!!」
カンナちゃん・・・
「みなさ~んどうしたんです・・・ってなんでカゲチヨさんがアイアンメイデンの餌食に!?っていうかアイアンメイデンが動いてる!?」
ヨ―メイ!逃げてください!
「そうだ!処女の血と童貞の血をブレンドさせたらどうなるのかしら・・・」
「だ、ダメですよ!私みたいな血をブレンドしたらまずくなりますよ!?」
ヨ―メイは卑屈に躱そうとするけど・・・
「試してみなくちゃわからないわ!待て待てー!」
「「ぎゃあああああ!!?」」
「あ、アイちゃん。今度悪人たちの血を搾るのに、協力してくれない?」
「了解!」
「どんな約束取り付けてるの・・・」
ヒサメちゃんの言う通り厄介過ぎるコンビですね・・・
結局ヨ―メイとカゲチヨは追いかけ回されることになったのでした・・・