妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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コミカライズ版の三話が元ネタです。
https://www.corocoro.jp/episode/3270296674429804872


ひったくり犯を捕まえろ!

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋でのんびりしていた・・・

 

「あれ?シディは?」

 

ヒサが聞く。

 

「いつものバイトだろー。」

 

「すっかり様になったよね。フリーデリバリー!」

 

俺とカンナは答える。

 

「フィーアちゃんも手伝いでついていってるしね・・・っていうか三輪車で届けるのが様になっていいのかな・・・?」

 

まぁ、アイツ等なら何があっても大丈夫だろ。

 

sideシディ

 

俺は注文を次々と済ませていった。

 

「あ、シディさん偶然ですね。配達手伝ってもいいですか?」

 

フィーアも偶に手伝いに来てくれるしな。

 

「あぁ、次の配達先は鳥型の異宙人の巣だから木を登ることになるが大丈夫か?」

 

「はい!」

 

俺たちは木に登ってピザを異宙人の親子に届けた。

 

「シディ、それにフィーアちゃんもいつも助かるわ。おかげでヒナたちも巣立ちそうよ。」

 

母親がそう言ってくれた。

 

「確かもうすぐでしたよね!」

 

「それは良かった!」

 

巣立ちは鳥にとっては一世一代のことだからな。

俺たちはそう言って次の届け先に向かった。

 

sideフィーア

 

次の配達先はシングルマザーで子供が一人いるのですがその子供の食事を届けることです。

 

「待たせたなソウマ!」

 

シディさんが食事をソウマくんに渡します。

 

「毎度毎度ご苦労様シディもフィーアも。」

 

「ソウマのお母さんに頼まれているからな!」

 

「元気でしたか?」

 

私たちは挨拶します。

 

「そういえばユニフォームがありますけど何か試合ですか?」

 

私はユニフォームを見て言います。

 

「サッカーの試合がね。母さんこんなの用意しちゃってさ。」

 

そう言ってソウマは机の上のお守りを見ます・・・

 

「どうせ応援も来れないくせに。」

 

ポイっ

 

ソウマくんはお守りを捨ててしまいました!

 

「な、何をしているソウマ!!」

 

シディさんは慌ててゴミ箱から拾います。

 

「いらねーもん、普段何もしないくせにこんなんでいい親ぶらないで欲しい。」

 

ホントにませてますね・・・でも

 

「ソウマ・・・しかしこれは母親の気持ちのこもった大切なものだ!鞄につけておくからな!」

 

「やめろー!」

 

オカンなシディさんは絶対そうしますよ・・・

 

「ソウマくん、諦めてください。シディさんはああいう人なんです。」

 

「全く、フィーアも止めてよ・・・いくら好きでもさ・・・」

 

そ、それは関係ないですよ!私もお守りは大事にした方が良いと思ってるんです!!

 

「そういえば二人の親ってどんな人なの?」

 

うーん・・・

 

「俺は母親とは小さいころ別れたきりだ、思い出はあまりない。」

 

「私も本当の親は知らないんですよね・・・」

 

「そうなんだ・・・。」

 

でも心配ないですよ!

 

「妖精のお父さんもいたので心配はいりませんでしたけどね。」

 

「俺もゴブリンの家族がいたし寂しくなかったぞ。」

 

「ゴブリン!?妖精!?」

 

私たちは自分たちの親についての話で盛り上がった後

 

「俺は練習だから。」

 

「俺たちも配達に戻る。」

 

「また会いましょう!」

 

なんだかんだお守りはそのままつけていくソウマくんと私たちは別れようとしたんですけど・・・

 

ブロロ・・・バッ!

 

「えっ!」

 

何とバイクに乗った二人の男たちがソウマ君の鞄をひったくったのです!

 

「俺の鞄!!」

 

「なるほど、荷物を運ぶサービスがあるのだな。」

 

シディさん!確かにありますけどあれは違います!

 

「違う!!ひったくり!盗み!!」

 

ソウマくんが説明してくれます!

 

「それはいかん!取り返してくる!」

 

「すぐに追いつきますよ!」

 

「三輪車と走って追い付けるの!?」

 

まぁ見ててください!

 

sideシディ

 

まずはフィーアが先行して

 

「返してもらいましょうか?」

 

「ええええ!?何で走ってバイクに追い付いてんだよ!?」

 

ひったくりの一人が言う。

 

「私は麒麟とヴァルキリーのDNAがあるんです。」

 

ドカっ!

 

「ふぎゅっ!?」

 

フィーアはノーヘルで後ろに座っていた男を蹴り飛ばして捕まえた!

 

「く、くそ・・・って後ろの男は三輪車でバイクに追い付いてるぞ!?」

 

「マジかよ!?」

 

ひったくりの男たちは言うが当然だ!

 

「こっちはタイヤが三つあるからな!バイクより早い!」

 

「いかれてやがる・・・」

 

運転手はそう言って何故かバイクの方向を変えた・・・

 

パパーっ!!

 

しまった!トラックが!

 

sideフィーア

 

「シディさん!大丈夫ですか!」

 

私は男を警察に引き渡した後シディさんがトラックにぶつかったのを見て私は駆け寄ります!

 

ムク・・・

 

「バイクは・・・見失ったか・・・」

 

「救急車は・・・後にしますか?」

 

私はわかってはいますが聞きます。

 

「心配してくれたのにすまないな。」

 

「いえ、でも包帯だけ超特急で任せてもらいます!」

 

そうして私は男の匂いを追うシディさんを見送ってソウマ君の安全を確認しに行きます・・・

 

sideシディ

 

俺はホルスの炎を纏いながら三輪車が壊れない程度のフルスピードでこいだ!

 

「見つけたぞ!」

 

そして運転手の男を見つけた!

 

「炎だと!?どうなってんだよ!?」

 

「俺の体には狼男と太陽神ホルスのDNAが宿ってる。太陽神の炎と狼男の嗅覚がある限り逃しはしない。」

 

そうして俺はバイクを追い抜く!

 

「鞄を返せ!」

 

「くっ!」

 

しかし速度を出しすぎたのかバイクは高速道路をはみ出して落ちてしまった・・・

 

「うわあぁ!?」

 

マズイ・・・そう思った時だった。

 

「あれ?シディじゃん。」

 

「おお!ヒナたち!巣立ち出来たのだな!」

 

俺は配達先のヒナたちが飛んでいる姿に感動する。

 

「お兄さん僕たちとピザパーティしようよ。」

 

「うわあぁあ!?」

 

そうして荷物は無事に帰ってきて

 

「シディさん!取り返したんですね!」

 

フィーアがソウマを抱えてやってきた。

 

「シディ!ボロボロじゃん!」

 

「うぬ、だがお守りは無事だ。」

 

「何で二人ともそこまで・・・お守りだって埋め合わせだろ・・・。」

 

いや・・・

 

「そんなはずはない。誰よりソウマが信じてあげなくてどうする。もしそう思うなら一緒にいるのだから話せばいい。」

 

「そうですよ。こうして私たちにも相談しても良いですしね。」

 

「・・・よし、じゃあ二人とも行くよ。」

 

「「??」」

 

sideフィーア

 

私たちが来た場所は・・・

 

「ソウマ!?シディにフィーアちゃんも!どうしたのその怪我!」

 

ソウマくんのお母さんが働いている病院でした・・・

 

「私は怪我してないんですけど・・・」

 

「走ってる奴蹴ったんだから検査してもらえ。」

 

「すまぬ、ソウマのお母さん。」

 

「ちょっと!あとで説明しなさいよ~!!」

 

ホントにすみません・・・

 

sideヒサメ

ー数日後ー

 

私たちはシディとフィーアちゃんの依頼でソウマくんの試合を見に行くことになった。

 

「なんで俺達まで・・・」

 

「皆で応援しようよ。」

 

「たまにはサッカー観戦も悪くないよね。」

 

カゲとカンナちゃんも見てくれるみたいで良かった!

 

「ん?あれってソウマくんのお母さん?」

 

カンナちゃんが観戦席の方を指さす。

 

「本当ですね。依頼しなくても良かったみたいです。」

 

「あぁ、必要なかったな。」

 

「でもせっかく来たし見て行こうよ!」

 

カンナちゃんの言う通りだよ!

 

「まぁ、ここからでも見れるしな・・・」

 

カゲもそう言ってくれたので私たちはソウマくんの試合を見るのでした!

 

 

 

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