妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちはとある依頼で寺に来ていた・・・
「あー・・・嫌だ。暑いのに蜂の駆除って・・・こんな分厚い武装してるから汗でべとべとだよ。」
俺は愚痴を漏らす・・・そう、依頼とは蜂の駆除で俺たちは今防護服を着ているのだ・・・
「しょうがないでしょカゲ。殺されるのと暑いのどっちがいいの?」
「そうだよ、いくら不死身でも毒で苦しみたくないでしょ?」
ヒサとカンナの言う通り特訓でもう体験してるけど・・・まぁそうだよな。
「相手はスズメバチだからな。俺も森にいたころはよく遭遇していた。」
シディはその時はホルスの炎で撃退したらしい。
「スズメバチは舐めてると痛い目に逢いますからね。なんせ花粉を運ぶだけでなくてミツバチの巣を襲って子供を作ったり巣を二、三匹で壊滅させたりもしますからね。」
フィーアも怖いこと言わないでくれよ!
「アーシの肌が真っ赤にはれ上がっちゃうよ!もうここは酒とそばを買って引っ越し祝いに行った方が良いんじゃない?」
カンナの言う通りだぜ!
「もう!二人とも相手はたかが蜂だよ!」
「そうですよ。防護服で針は届かないんですからちゃんとこなしてください。」
ヒサもフィーアも度胸あるな・・・
「あ、カレコレ屋さんこっちですこっち。」
依頼人の和尚に巣に案内してもらったんだが・・・
「デカすぎない・・・?」
カンナの言う通りそのデカさはもはや寺と同じくらいのデカさだった・・・
「何じゃありゃ!ほとんどエイリアンの巣じゃんか!何で気づかないんだよ!」
俺は和尚に突っ込む!
「いや、昨日までは何もなかったんですけど一夜にしてあちこちにできてまして・・・多分スズメバチですよ。」
絶対違うだろ・・・
「一夜にしてこんなデカいの作るなんて女王バチどんだけスパルタなんですか。」
「おそらく地球の蜂ではなく外来種、異宙産の蜂か蜂型の異宙人の仕業だな・・・」
フィーアとシディが分析する。
「自分達和尚何で殺生をするのはちょっと・・・ってことでカレコレ屋さんをおよびしたんですよ。」
「人間は死んでいいのか?食い殺されていいのか?」
俺は和尚の依頼理由に戦慄する・・・
「このままだと近隣に迷惑もかかるしお願いします。私たちも応援や祈りをささげるんで。」
「南無妙法蓮華教・・・南無妙・・・」
「念仏は辞めてくれませんか。縁起悪いし不謹慎ですから。」
フィーアの言う通りだ!
「どうするカゲ?虚偽の依頼だけど和尚さんたち困ってるよ?それに本当に近隣に迷惑かけるかもしれないし・・・」
ヒサ・・・そうは言ってもなぁ・・・
「俺達小型の蜂の装備しか整えてないんだぞ。防護服なんて意味なし。刺されたらおしまいだぞ。」
「だがこのままでは和尚さんたちはどうなるんだ?」
「シディ坊主と蜂って相性がいいんだよ?」
そうそう、カンナの言う通りここは帰って・・・
「ま、ここは行動しなくちゃ始まりませんしね!」
ドゴオオオオオン!
フィーアが思いっきり巣を蹴っ飛ばして巣を地上に落としてしまった・・・
sideフィーア
「ふむ、蜂からの行動はありませんね・・・あれ?皆どうしたんですか?」
何でか皆死んだふりをしています・・・
「ま、マジで誰もいないのかよ・・・」
「もしかして誰かの悪戯とか?」
カゲチヨとカンナちゃんが言います。
「なら急いで燃やしちゃおうか!」
カンナちゃんが火をつけようとしましたが・・・
「何してるの嬢ちゃん。」
「・・・いや、その・・・」
「誰もいないと思ったので・・・」
やっぱり蜂がいたんですね。
私たちは巣の中に案内されました。
「蜂蜜美味しいですね。」
「良く味わえるね・・・」
ヒサメちゃんが言うけどこういう時こそ落ち着かないといけませんよ。
「改めてどうもロイヤルゼリー星の若頭ハッチいいます。」
「どうすんじゃボケ!針を詰めるどころじゃすまさへんぞ!」
ハッチさんの舎弟が言いますが・・・
「針は元からないです・・・」
カゲチヨが答えます。
「すまん、地球では蜂の巣は見つけ次第駆除という決まりになっているんだ。おそらく文化の違いで起こってしまったことだと思うんだ。」
シディさんが華麗に交渉してくれました!
フィーア以外の全員(全面的にフィーアちゃんが悪いけど・・・)
「言いたいことはありますがまぁ、ワシらは巣のことで怒ってるんじゃないんですわ。さっきの地震でなぁ・・・」
そう言って舎弟がふすまを開けると・・・
「うちらの女王蜂天に召されてしまったんじゃ。タンスからPS3落ちてきてな・・・」
ゲーム機に頭をぶつけた女王バチらしきおばあさんがいました・・・
「どうしてくれるんじゃぁぁ!女王がいなくなることは星の崩壊と一緒じゃ!」
「もう!喧嘩したらダメですよ。ここは蜂蜜飲んで落ち着きましょう。」
(だからお前のせいだって!)
sideカゲチヨ
「どうするのカゲ・・・星の命運背負っちゃったよ私たち・・・」
まさか蜂型の異宙人がいるとは・・・だが作戦ならある。
「蜂の巣はまだたくさんあるだから他の巣の女王に蜂蜜を持って交渉に行く。」
「なるほど・・・それなら行けるかもね!」
カンナもそう思うだろ?
「じゃあ早速行きましょう!すみませーん。ロイヤルゼリー星の使いです。」
いやフィーアは待て!
「元はお前のせいでこうなってるんだから蜂蜜でも飲んで待ってろ!」
俺は木の上にある巣を上る。
「また誰も出てこないけど今度はインターホンをちゃんと押して・・・」
ボキっ!グシャ!
あ・・・そしてまた巣の中に連れてこられて・・・
「うちらの女王蜂どうしてくれるんですか?」
また女王蜂を潰しちまった・・・
sideヒサメ
「もう!カゲもフィーアちゃんも何してるの!巣はもうあそこしか・・・」
私は二人を叱りながら蜂の巣に向かっていたんだけど・・・
「きゃ!」
転んでしまってうっかりためてた電気が放電されて・・・
バリバリ!ドガシャン!
「ヒサメ・・・」
シディ言わないで・・・私のせいってわかってるから。
「でも見て!まだ息がある!」
カンナちゃんの言う通り女王蜂は生きていた!
「そうか!最新式のゲームは小型化が進んでるから軽傷で済んだんだ!」
カゲの言う通りだけどWiiってまだ古いよね・・・・
けれど・・・
「皆危ない!」
シディが女王蜂を抱えてよける!
私たちも避けたとき次々と針が打ち込まれた!
「まさか敵対してるロイヤルプリン星と出会うとはな!」
さっきのハッチさんたちがそこにはいたの!
「もしかして敵同士だったとか?」
カンナちゃんの言う通りどっちも地球侵略しに来てたんだ・・・
「ふふふ・・・考えてることは地球を手に入れてやるということで一致してるようだな・・・」
次はカゲがつぶした星の蜂たちも出てきた!
「「「抗争じゃあぁぁ!!」」」
こうして三つの星の抗争が始まりそして無数の命が散っていった・・・
「蜂の巣を駆除するつもりだったのにどうしてこんなことに・・・」
カンナちゃんが言うけど・・・
「今回は地球侵略を阻止できたが俺たちは命に支えられることで生きられることを知ったな・・・」
シディの言う通りだね・・・
「和尚にお経でも頼むか・・・」
こうして依頼は終結したが気分は晴れないなかった・・・
「ウチの働き蜂知ってる?」
「さあ、それよりもゲームしに行こう。」
二つの星の女王生きてた・・・