妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼は・・・
「惚れ薬の実験台になって欲しい?」
ヒサが確認する。
「はい、私は薬師でヤクナというのですが。試験的に作ったこの惚れ薬にちゃんと効果があるか確かめて頂きたく・・・」
「だが何故こんなものを?」
シディが聞く。
「そ、それは・・・お慕い申している方がいまして・・・」
「わかる!わかりますよ!ヤクナさん!」
フィーアが言う。
「その人のことが好きすぎる!でも振り向いてもらえるか不安で眠れない日々を過ごすのは不安ですよね!任せてください!カレコレ屋が効果から薬をその人に盛るところまでサポートいたします!」
何勝手なこと言ってんだよ!?
「安全性がとれてないのにそんな事言ったらダメだろ!」
俺はフィーアに注意する!
「カゲも失礼だよ・・・」
ヒサが注意する。
「いえ・・・私みたいなのが持ってくる薬なんて疑われて当然ですから・・・」
「カゲチヨ!ヤクナさんに失礼ですよ!恋する乙女に悪い人はいません!」
フィーア・・・すっかり惚れ薬の方に意識を持っていかれてる・・・
「・・・俺は正直薬で人の気持ちを変えるのには賛成できないな・・・」
「だって・・・こんな私じゃ振り向いてもらえるわけないです!だからできることを全部やらないといけないんです。」
「その女の言う通りじゃ。」
シディの意見にヤクナさんとボティスが反論する。
「つがいを得るために全力を出すのは当然の行動じゃ。その女は容姿でも愛嬌でもなく薬作りにたけていた。だから能力を使って得るのは自然の摂理だと思うがのう?」
「ボティス!ついに私の思想に同意してくれるんですね!」
「別に貴様の思考に同意したわけではないわ!」
こうしてフィーアのプッシュによって俺たちは依頼を受けることになった・・・
「結局薬はどう使うの?」
カンナが聞く。
「意中の相手にかけた後自分を見させればいいらしいよ。」
ヒサが答える。
「効果は一滴で十分か・・・誰が使う?」
「俺がやる、相手は・・・」
「私がやります!私がやります!」
「すっごいテンション・・・」
シディが薬を使うと言った瞬間すげぇな・・・まぁ本人たちが乗り気ならいいだろ。
「じゃあ掛けるよーふん!あれ?開かない・・・きゃ!」
「おい、カレコレ屋少し良いか・・・うわっ!」
ゼクス!?何でお前まで・・・しかも薬掛かってんじゃねーか!?
「おい!ヒサ大丈夫か!?」
「ゼクス君無事?」
俺はヒサ、カンナはゼクスに駆け寄る。
「ごめんカゲ、こぼれちゃって・・・・」
「何なん・・・だ・・・」
「「あっ・・・・」」
「嘘でしょおおおお!?」」
フィーアの悲鳴がカレコレ屋に響いた・・・
sideカンナ
「カンナ・・・好きだ。」
「カゲー!名前読んで。」
くっつきすぎて熱い・・・
「何でこういう時に二人に掛かるんですか!」
「うぬ・・・かなりかかったから明日まで続くかもな・・・」
フィーアちゃんとシディが言う・・・マジですか・・・
「ヒサ・・・これでいいか?」
「ゼクス君・・・これでいい?」
アーシたちは取りあえず二人の要望通りにする。
「嬉しい・・・」
「ありがとう・・・」
二人とも可愛い・・・
「くっつきすぎだろ・・・お前たちそれでいいのか?」
「私は別にいいよ。」
「僕もだ。」
「カゲチヨ・・・抵抗はダメ・・・受け入れるの・・・」」
無我の境地にたどり着きそう・・・
「シディさん!解毒薬とか新しい惚れ薬とか入ってませんか!?」
「すまんがその薬しか入ってないな・・・依頼人が訪れるのも数日後だ・・・」
フィーアちゃんの質問にシディが返す・・・
「「終わった・・・」」
そうして薬の効果が切れるまで学校での生活が始まった・・・
「ねぇ、ゼクス君・・・」
「ヒサ・・・」
「「何?」」
「もうちょっと離れてくれません?」
カゲチヨが言う・・・自由時間で本読めるはずなのに全く集中できない・・・
「授業終わったら離れるよ。」
「俺は隣のクラスだからな。離れるのが寂しいから少しでもそばにいたいんだ。」
ぐっ!イケメンなのにその子供っぽさ・・・ずる過ぎだよ・・・
「ワタシだって自分の席離れたら寂しいから充電したいんだもん。」
「ごふっ!」
こうしてアーシたちは授業が始まるまでキモ4の視線を受けながら授業を受けました・・・
「ミキたちにも冷やかされるし散々だね・・・」
「あぁ・・・」
精神が摩耗する・・・
sideカゲチヨ
やっと昼休みだぜ・・・
「今日ばかりは一緒に食べない・・・」
「あぁ・・・」
俺たちは弁当を食べようとすると・・・
「一緒にご飯食べよう!」
「今日は僕も料理を作ってみたから感想を聞かせてくれ!」
遅かった・・・しかもゼクスも女子力高いな!?
「でもヒサはいつも昼はミキやノリコ、フィーアと食べてるじゃん。今日もそうした方が・・・」
「それにゼクス君も同じクラスとの交流も必要じゃない?」
俺たちは躱そうとするけど・・・
「ミキとノリコかOK出したよ?」
「フィーアはなぜか負のオーラを出しまくってたぞ?」
アイツ等・・・!
「もしかして二人ともお互いの事好きなの?」
「え?」
ヒサの言うことに俺たちは唖然とする・・・
「いやいや!それはないって!」
「だから泣きそうな顔しないでよ!?」
俺たちは否定する!だってこいつら泣きそうなんだぞ!?
そうして・・・
「えへへ!嬉しいね!」
「あぁ、まるでダブルデートだな!」
((もうどうにでもなれ・・・))
俺たちは恥ずかしすぎて嗜好が麻痺しかけている・・・
sideカンナ
「カゲチヨ、どうしてこの学校は話を聞かない生徒ばっかりなんだろう?」
「そりゃ簡単さ、俺らも人の話を聞かないからだろ?」
「「因果応報だなぁ・・・」」
アーシたちは机に突っ伏してうなだれる・・・
「ミキとノリコは話聞かないしひそひそ噂されるし限界だ・・・」
「帰りも相手すると考えるとオカルト雑誌も読めないよ・・・」
そうしてアーシたちが愚痴っていると・・・
「カゲチヨ!カンナちゃん!ヒーちゃんたちが倒れて保健室運ばれたって!」
「恋の病ですから急いでください!」
ミキとフィーアちゃんが知らせに来た・・・フィーアちゃん・・・なんで恋の病で倒れるって知ってんの・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ぐっ・・・」
マジで辛そうだな・・・
「カゲがそばにいないと思ったら苦しくなって・・・」
「俺も寂しいと思ったら頭が痛みだしてな・・・」
ヤバすぎじゃない?恋の病・・・というかあの薬・・・
「まぁ、もう授業もないししばらくいるくらいならね・・・」
「ああ、そうだな・・・」
アーシたちがそういうと・・・
「じゃあ抱きしめて。」
「すまん、僕も耐えられない・・・照明してくれないか?」
ははは・・・
「カゲチヨ・・・この薬はメンヘラ化する可能性がある・・・効果が強くなるのを遅らせるにはもはや相手の言う通りにしないといけないんだよ・・・」
「不安が薬に影響を与えるって負のループじゃねーか・・・」
そうだから腹を決めて!
「これでいい・・・?」
「大丈夫だぞ・・・ヒサ・・・」
アーシたちは顔が沸騰しそうになりながらも二人を抱きしめた・・・
「ありがと・・・う?」
「あぁ、癒され・・・る・・・」
あれ?様子が・・・
「確か・・・あの薬で・・・・いやあぁああぁ!?」
「すまん・・・僕は・・・カンナを・・・すまん、布団で丸くなってもいいか・・・」
効果が切れたんだ!
「二人とも落ち着いてくれ!」
「このままじゃ保健室が大荒れになるね・・・」
こうして惚れ薬の治験は幕を閉じた・・・
sideカゲチヨ
そうして数日後
「っという効果が治験によって実証されましたね。」
俺とカンナは報告した。
「う・・・ぅ・・・記憶から消したい・・・」
「殺してくれ・・・」
「ひゃはは!ヒサ子とゼク男の黒歴史になったようで大変愉快じゃったな!」
ボティスが相変わらずだとなんか安心するな・・・
「ちゃんと作れてるみたいで良かったです!これであの人の隣に・・・!」
「任せてください!私のスピードで一瞬にして薬を掛けて見せます!」
ヤクナさんとフィーアがそういうと。
「・・・本当にそれでいいのか?」
「また他人の気持ちをないがしろにするのは良くないって言いたいんですか?」
「シディさん・・・流石に今回はヤクナさんの気持ちも私にはわかりますよ。」
「違う、ヤクネの気持ちは蔑ろにされているんだ。」
「「?」」
二人は首を傾げる。
「ヒサメやゼクスに薬の効果が出てきた間の話をしていたカゲチヨとカンナはうれしそうだったか?」
「それは二人がチェリーボーイ&ガールだからじゃないですか?」
「「酷い!?」」
「だがヤクネやフィーアもきっと嬉しいとは思えないと俺は思う。」
「薬で好きになってもらってもお前が愛したその人は別人になってしまっているんだ。」
シディ・・・流石だな。
「「・・・!!」」
「でも・・・こんな私じゃ・・・」
「じゃあ、相談してください。困ってる人がいたら助けるのがカレコレ屋ですから。」
「そうだな、僕も聞いてしまったし力になるぞ?」
ヤクナさんにヒサとゼクスが言った・・・こうしてシディが料理を教えたりカンナが裁縫を教えることになったのだった。
sideクリス
「裁縫に料理・・・結構楽しかったですね。」
「ねぇ、ヤクナってあなたですよね。」
「ハイ・・・貴方は妖精王様・・・?」
俺を知ってるんだ。まぁ、薬師だしね。
「あの人のハートを射止める手伝いをしてあげる。妖精王の森の技術班という優良企業にスカウトするよ。」
「ホントですか!やった!よろしくお願いします!」
まぁ、優良企業の女性は魅力値アップだしね。
そうしてヤクナは努力して意中の人と結ばれてるのであった。