妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
うっ、ここは・・・
「あっ、目が覚めた?」
ん?ヒサ、なんだそのファンタジーっぽい恰好・・・
「よしよ~しいい子だからね~」
何すんだ!?
「にゃ~にゃ!?」
ネコみたいな話し方に猫耳・・・完全に猫になってる!?
しかもここどこだ!?
「暴れないで!変な猫召喚しちゃった・・・」
召喚?って体が引き寄せられて・・・
「あはは!くすぐったいよー!」
何やってんだ俺―!!
元に戻してくれヒサ!
「そうか、楽しいかー!」
ダメだ・・・伝わってない・・・
ネコの発音しかできないみたいだな・・・
「私の名前はヒサメ、この世界でサモニャーをしているの。サモニャーは召喚した猫と一緒に戦う職業なんだよ!」
確かに恰好も違うし俺のことも分かってないしそういう世界なのか?
「君のことは黒いから・・・カゲ!決定ね!」
名づけは100点かよ!
グゥ~
「お腹なっちゃった・・・」
食いしん坊は相変わらずか・・・
「そうだ!カンナちゃんも招待して食事しよう!」
カンナもいるのか!?そんなことを思いながらファームという農園で食材を取った。
「おーい!ヒサメちゃん!」
「あ!カンナちゃんも猫を連れて来たんだ!」
えぇ!?俺はカンナの猫を見て驚愕した!
「何で貴方も猫になってるんですか・・・」
ネコ化したフィーアがカンナに連れられていたのだ・・・
「何でお前も猫になってんだよ!」
「気が付いたらいつの間にかなってたんですよ。それよりもカゲチヨだってヒサメちゃんの使い魔になれてまんざらでもないんじゃないですか?」
「そんなこと・・・」
俺は反論しようとするが・・・
「はーい、トウモロコシ!茹でてあるから食べられるよね!」
「「がつがつ!」」
ヒサの出してきたトウモロコシで言い合いを中断されてしまった・・・
「凄いがっつくね。」
カンナに見られてる・・・恥ずかしい。
「美味しかったね!」
「うん、でも猫たちが汚れちゃってるね。川で汚れを落とそうよ!」
「「にゃぁ!?」」
二人の言葉で俺たちは青ざめる。
「凄い嫌がってるけどしょうがない!二人まとめて入れてあげる!」
「「にゃあぁあ!?」」
結局カンナに川に入れられてバタつく羽目になった・・・
「すっかり綺麗になったね!」
ヒサ・・・確かにそうだけど精神的に摩耗してることに気づいてくれ・・・
「そうだ!一緒に遊ぼう!猫じゃらし―!」
ヒサ…流石にこのカゲチヨ様が流石に・・・
「にゃー!!」
「にゃにゃ!」
「オー!フィーアちゃんも反応してる!」
カンナの言う通り俺たちは一つの猫じゃらしに
反応しちまう・・・
「これは私のですよ!にゃー!!」
「ぎゃあぁぁ!?」
「二人とも喧嘩しちゃダメだよー!!」
猫じゃらし争奪で俺たちは争うことになってしまった・・・
「「にゃああ!」」
「どこまで喧嘩しに行くの!?」
そう喧嘩のし過ぎでどこまで行ってるかにも気づかずに・・・
sideフィーア
はぁ・・・ここがどこかも分からないし肉球を肉球で触っても満たされないし・・・
「猫化って不便ですね・・・」
「お前心も猫になってきてねぇか・・・?」
カゲチヨだって途中から猫になってましたよね?
「草もないし、ヒサメちゃんたちの所に戻・・・」
そう言おうとすると・・・
「この草はお前たちのものか?」
そう言ってきたのは眼帯をつけたワイルドなシディさんでした!
「お前たち・・・」
もしかして気づいて・・・
「俺と耳がお揃いだな!」
違うけどその通りですね!これぞまさにペアルックって感じですよね!
「絶対違うだろ!」
カゲチヨは何で私の心を読めるんですか?
「探していたのはこの草だな。仲良くしないとだめだぞ。俺の名前はシディだ。」
やっぱり初対面なんですね。
「ミャー・・・」
「グル・・・」
「ミャ―にグルかよろしくな。」
いや名前じゃないですよ!?
「はぁはぁ・・・置いてかないでよカゲ!」
「喧嘩しすぎでしょフィーアちゃん。」
ヒサメちゃんたちが追い付いてきました。
「そうか!お前たちの名前はカゲとフィーアというのか。」
「カゲの相手をしてくれてありがとうございます。」
「お礼にサモニャーとして依頼を受けますよ。」
ヒサメちゃんとカンナちゃんが言う。
「それなら・・・海底の秘宝を見つけて欲しい。」
なるほど・・・それを見つければ結婚資金に・・・
「やりましょう!カゲチヨ!」
「すげぇ乗り気だな・・・」
そうして私たちはお宝の眠る場所に向かいます!
sideカンナ
「皆!クジラに乗ってるよ!」
「確かにレアな経験だよね。」
まぁ、猫たちは水が怖くて怯えてるけどね・・・
「四人とも依頼を引き受けてくれてありがとう。」
「任せてよ!これも立派なサモニャーになるための修業!」
ヒサメちゃんの言う通りだし・・・
「海底の秘宝ってロマンがあるしね!」
アーシも笑顔になりながら言う。
「お宝の詳細はまだわかってないんだよね?」
アーシはシディに聞く。
「あぁ、クラーケンという海の魔物が守る海底神殿に隠されてるらしい。」
なるほど・・・それで誰も取れないってわけね・・・アーシが分析していると・・・
「四人とも!あの真下からまがまがしい気配を感じる。」
「確かに・・・」
「決戦だね!」
「「ふしゃー!!」」
猫たちも気合バッチリだね!そう思ったときには・・・
「ぐうあぁ!!」
クラーケンが触手を出してアーシたちを捕らえた!
「それっ!」
アーシたちは振りほどいて水面に出る!
「俺がひきつけるから四人はその隙をついて攻撃してくれ!」
シディは素早い動きで攪乱して拳を入れるけど・・・
「くっ!」
粘液で滑ってヒットしにくいみたい!
「ぐおおお!」
このままじゃいつか捕まる!
そう思ったときだった!
「にゃー!!」
「うにゃにゃ!」
カゲとフィーアちゃんが触手が絡まるように立ち回った!
「凄い!」
「残りの足は俺が食い止めるから四人とも今だ!」
シディが言うなら遠慮なく・・・!
「「おりゃー!!」」
「「にゃー!!」」
アーシは水の渦、ヒサメちゃんは雷を拳にまとわせてパンチをお見舞いした!
「ぐおおおぉ・・・」
よし!撃退できた!
そうしてクラーケンが撃退されると体が輝いて・・・
「神殿に転送された・・・」
「息もできるね!」
神殿の凄さにアーシとヒサメちゃんは言う。
「にゃ!にゃ!」
カゲが指さす方に宝箱があった!
「この中には何が・・・」
「いや開ける必要はないさ。」
どうしたの?シディ
「本当の秘宝は・・・ここにあった!戦いを通して芽生えた愛!それこそが本当の秘宝だ!結婚しよう!」
「にゃ!?」
「うにゃぁああぁ!?」
カゲが驚きフィーアちゃんは慟哭してる・・・
「この世界には結婚システムもあるからな!」
「ヒサメちゃん・・・流石に止めた方が良いんじゃ・・・」
アーシはヒサメちゃんにも仲裁の協力をお願いするけど・・・
「じゃあこの秘宝は私とカンナちゃんがもらうね~凄いよカンナちゃん!おっきいステーキだよ!」
カオスだ・・・
sideヒサメ
「おーい!ヒサ!カンナ!起きろー!」
「ステーキですよ!」
ん・・・?
「ステーキ!」
「んぐ・・・ぎゃあぁ!」
「ぎゃあぁ!?腕噛まれた!」
私はカゲの声で飛び起きカンナちゃんも寝起きが悪くカゲにかみつくけど起きた。
「本当に二人の言った通りだったな。」
シディが驚く。
「だから言ったろ?ヒサは食べ物で釣れば起きてカンナはヒサメの声で起きるって。」
「ん~よしよし~。」
私は寝ぼけてカゲの頭を撫でる・・・
「はぁあぁ!?ヒサ何やってるんだよ!」
「こっちもどうなってるんですか・・・?」
「ほらー!フィーアちゃん泣かないで・・・煮干しだよー・・・」
カンナちゃんはフィーアちゃんを慰めるために煮干し上げてる・・・
「ごめんごめん・・・ゲームみたいな変な夢見て。」
「結構カオスな夢だったんだよね・・・」
カンナちゃんもやっと意識がはっきりしたのかそういう。
「どんな夢ですか・・・」
「ゲームで寝落ちしたからじゃねーの?」
二人にそう言われてしまった・・・あはは・・・
そうしてゲームを紹介したんだけどシディがハマったみたいで・・・数日後には・・・
「この間のヒサたちと全く同じ状況・・・」
カゲの言う通りシディもゲームをしながら寝ていた・・・
「カオスな夢じゃなきゃいいけど・・・」
カンナちゃんの言う通りだね・・・