妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
フィーアが切れるので注意を!
sideストーカー
今日は慣れてないのにおにぎりを配るボランティアをやっていたのだが
皆私を気持ち悪がって受け取ってくれなかった。
しかしそこで私は運命の出会いをすることになった。
「そのおにぎりは誰でももらえるのか?」
「あ・・はい向こうでもらえますよ。」
私が握ったおにぎりなんて気持ち悪いよね・・・
「そこにあるのではだめなのか?」
「でも、私の握ったおにぎりなので。」
「自分で握ったのか、形もきれいだし上手だ良ければそれをくれないか!」
そうして彼は私からおにぎりを受け取り
「うむ!美味いな。ありがとう」
その一言で私は彼のことが好きになった。
あの日から彼のことについて色々調べてシディという名前だということも
わかったし友達四人でカレコレ屋という何でも屋をやっていることとその友達の名前も
調べた。
フフフ・・・シディ様待っててください私の愛、届けに行きますから!
sideシディ
「最近誰かに名前を呼ばれる気がするんだが周りに誰もいないんだ・・・」
「そうなんだ・・・」
「なんじゃなんじゃ!もうぼけてきておるのか?」
「ボケ?漫才はしてないぞ?」
「シディそっちのボケじゃないし馬鹿にされてるんだよ・・・」
ヒサメが心配してくれボティスがからかってくるが意味が分からないでいるとカンナが補足してくれた。
「恐らく聞き間違いだと思うんだが・・・俺は耳が良いから他の音も拾ってしまうしな。」
「そっか、耳が良すぎるのも大変なんだね。」
「シディさんなにかあったらすぐ相談してくださいね。」
「ありがとう、フィーアは優しいな。」
「私は優しくないですよ。私は・・・」
「ん?私はなんだ?」
「いえ!なんでもありません。」
フィーアが心配してくれてお礼をいったのだが何か様子が変だった。
sideストーカー
「少し疲れているのかもしれないな・・・」
遠くて何を言ったのかは聞こえなかったけどシディ様が黄昏れてる!
その姿も素敵で最高!クラクラする!
こんな人気のないところにいらっしゃるなんてきっと私と二人きりになりたかったんだ!
そして私はシディ様にお声をかけた。
「シディ様、こんにちは!」
「こんにちは。」
シディ様が挨拶を返してくれた!私のこと覚えてくれてたんだ!!
そして私はシディ様に私が愛情をこめて作ったおにぎりを差し上げた。
「うむ!うまいな!」
またあの日のように私のおにぎりでほほ笑んでくれた。
あぁ~おにぎりになりたい!!
sideヒサメ
「あれっ、シディいつもより食べて無いね。」
今日はカンナちゃんが食事当番だったのだがシディがあまり食べてないような気がした。
「あぁ、おにぎりを公園でもらってな。」
「へぇ、いつも遊んでる子供たちがくれたの?」
「いや、たぶん初めて会った人からだな。」
「知らない人からもらったものを食べたの!?」
「ああ」
「ダメだよ!もしかしたら危険なものが入ってるかもしれないのに!」
「だが悪い人には見えなかったぞ。」
「人は見た目じゃ判断できねーよ」
「ていうか、シディのいいひとの基準って広いから心配だよ・・・」
カゲもカンナちゃんも注意する。
「とにかく知らない人からの食べ物は気軽に食べない方がいいよ。」
「わかった、気をつけよう。」
「・・・」
「フィーアちゃんどうかしたの?」
カンナちゃんが知らない人の話を聞いてから様子がへんなので声を掛ける。
「いえ!すみませんぼーとしてて・・・」
sideシディ
今日は子供たちと遊んでいたのだが子供たちが帰ると
「こんばんはシディ様、あのこれ・・・」
あの女の人が現れおにぎりを手渡してきた。
四人からの忠告を思い出すが・・・
この人は昨日もくれたしもう知らない人ではないから大丈夫だな!
そう思って受け取ったのだが・・・
このおにぎり汗のような匂いがする・・・
「シディ様」
「すまないが今日は友人と食事をとるので一個だけにしておく」
「そうですか・・・」
そういって女は去っていった。
sideストーカー
フフフ!
シディ様が食べてくれた!私の脇汗からとれた塩で作ったおにぎり!
愛情てんこ盛りなんだけどシディ様に伝わったかな?
「カレコレ屋の四人だよね・・友達って、そうだ!」
これならフフフフ!
sideカゲチヨ
今日もヒサ以外カレコレ屋に集合してたんだが・・・
「大丈夫かシディ?なんか顔色悪くね?」
そうシディがぐったりしているようすだったのだ。
「ああ、少し気持ちが悪い。」
「大丈夫ですか・・・?」
フィーアも心配した様子で背中をさすっている。
「何か変なもの食べた?」
カンナも心配して聞いていた。
「いやおにぎりを食べただけだ。」
「おにぎり?」
「あぁ昨日の人がまたくれてなもう知らない人じゃないし大丈夫だよな?」
「んなわけねーだろ!もしかしたら中になんかいれられたんじゃ・・・」
「ていうか、シディの知らない人の基準が低いことに衝撃受けたのはアーシだけ?」
カンナ!その話はあとだ!
sideヒサメ
カレコレ屋に向かっていると入り口前に太った女性が立っていた。
「あの、カレコレ屋に何か用ですか?」
「はい・・・」
そういったので案内すると
「シディ様!夕食を友人と一緒に食べると聞いたのでふるまえないかなと思いまして。」
「え?シディの知り合い?」
とっさに質問してカゲも
「えーと・・・あなたはシディとどういう関係ですか?」
と女性の関係を聞く
「私はシディ様の妻です!あ・・・未来の、ですけど。」
そう笑顔で語った。
「ちょっと待ってくれ未来の旦那とはどういうこと・・」
「シディ様!私頑張りますね。」
女性は全く話を聞かず準備に向かった
「これは面白いことになってきたのぉ!」
ボティスさんは面白がってるけどそんな場合じゃない!
「シディどういうことなの?」
「そんな話はしていないのだが・・・」
「ま、だと思ったけど。」
「それにあの人にはカレコレ屋のことや四人のこともいってないのだが・・」
「つまりあの人がシディさんのやさしさに付け込んで勝手に言ってるだけってことですね・・・」
振り向くとフィーアちゃんが殺気をだしてあの人のことをにらんでいた。
「お、落ち着けよフィーアとりあえず状況を整理しよう。」
カゲがいうとおり私たちは話し合う
「あの人もしかしてヤバい人なんじゃ・・・?」
「ちょっとどころじゃねーわ!!」
「そうです。狂人の類です。」
「フィーアは言いすぎだけど完全にストーカーだろ!」
「うーんでも俺におにぎりくれたしいいひとだと思うんだが・・・」
「えっ、それってあの人だったの!?」
「だから基準が低すぎだって・・・」
俺たちはさらに推理を進める
「体調不良の原因はどう考えてもあの人ですね。」
「そうじゃ、そうじゃ、きっと毒でも盛られたんじゃ。」
ボティスも同調する。
「とにかく、ああいうタイプにはしっかり言わないと通じねーぞ。」
「うん、一緒に行くからあの人の誤解を解こう!」
「わかった。」
「おお!修羅場じゃな!ここで包丁でも持ち出せばドラマチックになるんじゃがのぅ!」
ボティスの煽りを無視して私たちは台所に向かった。
sideカンナ
アーシたちが台所に向かうと・・・
「シディ様・・・」
なんとわきの下の汗から塩を取っているおぞましすぎる光景だった。
「うげーなんじゃこれは目が腐るわ!」
悪魔もいうんだから相当だよ・・・
当然カゲチヨは女性を問い詰める
「おい!何してんだよ!」
「ひっ!?何って料理ですけど・・・」
「これのどこが料理なんだよ!シディになんてもん食わせようとしてるんだ!」
「私はシディ様に愛情をこめた料理を味わってほしくて・・・」
「これのどこが愛情だ!」
まぁ狂気は沢山こもってるよね・・・
「カゲチヨ落ち着け!彼女はやり方を知らなかっただけで悪気は・・・」
シディがカゲチヨを止めようとしたら急に寒気がした。すると背後で
「なるほど・・・そうやってシディさんのやさしさを利用して・・・・」
さっきよりも数倍冷酷な目をしたフィーアちゃんがそこに立っていた。
「シディさんすみませんやっぱりわたし優しくありません・・・
シディさんが許せても私が許せませんから・・・」
「ひっ!?」
女性もおびえてしまっている。次の瞬間
スパっ!!
そんな鋭い音が聞こえたと思ったら
女の頬が鎌鼬に切られたようになっていて
うっすら血が滴り落ちていた。
フィーアちゃん本気で怒ってる
そして手刀を女性に近づけて、
「2度とカレコレ屋、ひいてはシディさんに近づかないで下さい・・・
さもないと・・・」
「す、すみませんでした〜!」
そう言って女性は逃げ帰っていった。
「シディさんすみません・・・シディさんは許そうとしてたのに。」
「あぁ、俺もやり方を間違えてしまうことがあるからな。ちゃんと教えることが大切だと思ったがフィーアが俺のためにあんなに怒ってくれるとは思わなかった。ありがとう。」
「本当なら警察に突き出してやりてーけど当事者はシディだ。本人が許してるならこれ以上はフィーアの脅しだけで十分だろ。」
「そうだね!」
「なんじゃ、つまらんのぉ。」
sideストーカー
うぅ・・・まさかあんなに怒られるとは思わなかった。
料理に汗を混ぜちゃいけなかったんだ・・・
もう!私のバカ!
でも私を友達から庇ってくれかけたしやっぱり私達は・・・
フフフ・・・
今度は血液を混ぜて作ろう!
汗じゃないからあの子も怒らないよね!