妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヨ―メイ
私は今日も店番です・・・
「あーなんの努力もしないで野球の二刀流の選手として成功したいです・・・」
そんなことを呟いていると・・・
「・・・」
あ、あれは万引き・・・少年が商品を盗んでいました・・・どうしましょう・・・
注意するべきなんでしょうけどめんどくさいことなったら嫌です・・・時給変わらないですし・・・そんなことを思っていると・・・
「うっ!」
眼があってしまいました・・・はっきりこっちを見てますよ・・・
ふてぶてしいにもほどがありますよ!?
こ、これは戦略撤退です・・・最近の子供は危ないですし・・・そんなことを考えていると・・・
「おい、その商品ちゃんと会計するのか?」
「えっ!?」
子供がお店を立ち去ろうとしたときにいたのはクリスさんでした!
「ん・・・この商品はレジ打ちされてない・・・ヨ―メイそうだよね。」
ミナヅキさんまで・・・
「その商品返してもらおうか?ここには危ないものもあるんだからな・・・」
「わ、わかったよ・・・!」
「あと警察に・・・」
「っ・・・!」
ミナヅキさんがそういうと子供は逃げてしまいました・・・
「ヨ―メイ・・・・お前気づいてたんなら止めろよ・・・店員のアルバイト契約したなら当然だぞ?」
「ん・・・だらしない・・・オーナーに用事があってきた私たちがいなかったらどうなっていたか・・・」
「さ、最近の子供は危ないんですよ?私みたいなパンピーが注意したらボコボコにされますよ!」
クリス・ミナヅキ(最近人刺したのに何言ってんだこいつ・・・)
何ですか!?その目はぁ!?
sideカゲチヨ
今日の依頼はコンビニ店長の女性だった・・・
「最近万引きの被害が増えてまして・・・今回カレコレ屋さんになんとかしてもらえないかと・・・」
なるほどな・・・
「最近減ってきたって聞いたけどな。」
俺は呟く。
「被害件数は少しづつ減ってるけど検挙されただけでも件数は八万くらいで認知は十万を超えるらしいよ。」
ヒサが言う。
「まだ多く発生してるんだな。」
シディの言う通り決して少なくない数字だ。
「それにレジ袋有料化でレジ袋使う人が減ってからマイバックに入れる万引きとかもあって見分けがつきにくくなってるしね・・・」
カンナの言う通りそれもあるな・・・
「はい、カンナさんとシディさんの言う通り思うように減らせていなくて・・・」
依頼人も苦い顔をする。
「けど万引きはお店を潰すことにもつながるし防止した方が良いですね。」
フィーアの言う通りだな。
「そもそも万引きって名前が犯罪のイメージを薄くしてるって話もあるよな。」
俺も言う。こうして対策を考えることにした。
sideカンナ
「そもそも今の犯罪の年齢層から考えるのが効率的だね。」
アーシは考えを言う。
「最近は高齢者が多いですね。人口が増えているのもありますが、生活が苦しいと感じる高齢者が増加してるんです。」
依頼人が言う。
「そりゃしんどいな・・・」
カゲチヨが深刻そうにつぶやく・・・
「それでも万引きは許されない行為だけどね・・・」
ヒサメちゃんの言う通りだね。
「認知能力の低下で万引きが犯罪だという意識が希薄になっているとも言われています。」
「孤独な老人も話題になってて補う方法もありますけどまだ広まっていないのが現状ですしね・・・」
フィーアちゃんの言う通りなんだよね・・・
「犯行手口についても考えよう。」
話題も暗くなってきたのでアーシはそろそろ話を進める。
「多いのはどんなものですか?」
ヒサメちゃんが依頼人に聞く。
「一人の場合は店員の眼が届きにくい場所で、ポケットや鞄の中に入れて持ち出すケースですね。」
まぁ、メジャーどころだよね・・・
「他にもトイレで隠すこともあります。」
「だからトイレでは店員に一声かけるのか。」
シディの言う通りそれでも見逃してしまうのが現状だよね。
「あとは商品を持って堂々と出ていくケースもありました。」
「やっぱカンナの言った通りレジ袋が使われにくくなった今だからはやるケースだよな。」
カゲチヨの言う通り意外性を突いてくるのもあるんだよね・・・
「複数犯でも実行犯の行動を隠したり囮で店員に話しかけてる間に出ていくなんてものもありました・・・」
依頼人の話はかなりのものだった・・・
そうしてアーシたちは対策のために店に行くことにした。
sideヨ―メイ
仕事が終わって帰ろうとしたんですけど・・・
「・・・」
あの子・・・!!万引きしようとした子供?
「おい、」
ひいいい!?
「ちょっと来いよ。」
「あれー、もしかしてヨ―メイに脅しでもかけるの?」
「!?お前は・・・」
「ん・・・私もいる。」
クリスさんにミナヅキさん!?
「犯人は現場や目撃者の元に来ると思ってね。ヨ―メイのことをつけてたんだ。」
「ん・・・電話はヨ―メイに預けるから話して。」
「わかったよ・・・」
何で私に電話預けたら安心になるんですか!?信頼があるのかないのかわかりません!?
「・・・その紫の髪の女に聞きたいんだけどなんで見逃したんだよ?」
それは・・・
「私には関係ないので・・・」
「お前店員だろ?」
「全くその通り。」
「ん・・・今度は私の特訓でも受けてみる?」
クリスさんとミナヅキさんは黙っててくださいよ!?
「自給は変わらないですし・・・」
「最低だな。」
むっ・・・
「犯罪者には言われたくないです。」
「子供だから捕まんねーんだよ。」
卑怯ですね・・・
「でも罪悪感は残るだろ?」
「えっ・・・」
クリスさん何を・・・
「そうして店の事考えてるのが証拠だ・・・お前・・・なに隠してんだよ・・・」
「・・・お前には関係ないだろ。」
そう言って男の子は去っていきました・・・
「クリスさん・・・何か気づいたんですか?」
ミナヅキさんが言います。
「別に顔が隠してるような感じだったから心読まなくても分かった。」
そう言ってクリスさんが男の子を追いかけていったので私たちもついていきます。
sideヒサメ
依頼人の店についた私たちは早速対策を始めた。
「これはなんだ?」
シディが白い装置を設置しながら言う。
「これは防犯ゲートって言って専用タグのついた購入前の商品がゲートを通るとセンサーが反応して音と光を出すんだ。」
「それは凄いな。」
シディは驚いてるけど・・・
「今回はお金がないからダミーだけどこれも抑止力にはなるんだ。」
私がシディに言った。
「防犯カメラも設置場所に死角が無いように~・・・」
カンナちゃんがご機嫌な様子で付けて直していく・・・
「カンナちゃん凄いね・・・」
「人の多いところや少ないところを完璧にわかってるな・・・」
犯罪者視点になってるのがカンナちゃんらしいけど・・・
「挨拶は大きな声でした方が良いんですよ。相手もビビってやりにくくなるでしょうし。」
フィーアちゃんの言う通りなんだけど・・・
「フィーアさんは大声すぎそうですね・・・」
依頼人さんの言う通りお客さんから耳がつぶれて万引きどころじゃなさそう・・・
「あとは明るい接客が効果的っすよね。」
カゲはそういうけど・・・
「君は・・・暗そうなのにね。」
「それ関係あります!?」
依頼人さんの言う通りカゲが言うと説得力がない気がする・・・
「あとは張り紙も犯罪の詳細や通報することの意思を表すことが重要ですよ。」
私は言う。
「なるほど・・・具体的な方が良いですよね。」
そうして私たちは対策をした後・・・
「今日から一か月は自分たちが万引きGメンをします。」
「ありがとうございます。」
カゲの言う通り対策がきっちりと機能しているのかの確認も含めてGメンを行う。
「万引きGメンとはなんだ?」
シディが聞く。
「万引きGメンっていうのはね・・・店で行う私服警備員のことだよ!犯人に声を掛けたり犯人を引き渡したりするの。」
カンナちゃんがシディに教える。
踏みとどまってくれるのが一番なんだけどね・・・
sideシディ
そうして俺たちは万引きGメンをしていたのだが・・・
「お会計してないよね?」
ヒサメが早速万引き犯を捕まえた・・・
「こんな子供とは・・・」
依頼人がため息をつく・・・
「防犯カメラを見たところ数件やっているみたいです。」
ヒサメが報告する。
「親御さんとはとは私が話します。」
「じゃあ俺らは店の中にいますね。」
カゲチヨの言う通り俺たちが店で業務を続けていると父親が来て・・・
「不出来な息子が申し訳ありません。厳しく言っておきますので。」
そうして立ち去って行った・・・
sideクリス
俺たちは一連の騒ぎを見て二人の方を見たら・・・
「捕まりやがって・・・罰が必要だな・・・」
やっぱりかゴミが・・・
さて・・・ミナヅキとヨ―メイは連れてくとしてもう少し人手が欲しいな・・・
「うぬ?ヨ―メイにミナヅキにクリス、どうしたんだ。」
「し、し、シディさん!?」
ヨ―メイが突然のシディの登場に驚く。おお、丁度良かった。
「シディ、ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど・・・」
「ちょっと待ってくださいよ。やっぱり他の家の事情に首を出すもんじゃないと思うんですが・・・」
ヨ―メイ・・・
「だったら何でついてきたんだ?」
俺は聞く、
「そ、それは・・・」
「クリス、そんな厳しく言ったらダメだ。ヨ―メイは迷ってるんだ。それにどうでもいい顔ならこんな顔はしないと思うぞ。」
「ん・・・落ち着いて。」
おっと・・・俺としたことが、焦りすぎたか・・・
「悪かったな。」
「いえ、私も悪いですし。」
そうして俺たちはシディに事情を話し男の子の家に乗り込むと・・・
「全く・・・俺はお前を育てるためにお金を使ったんだよ・・・家計の足しになるように万引きするのは当たり前だろ・・・」
「は、はい・・・」
どんな脳みそしてたらそんな風になるんだ?
「おい、ゴミ野郎。」
「な・・・ぐええええ!?」
俺は素早く間合いに入って男に拳をねじ込んだ!
「こ、こんなことしていいと・・・」
「あぁ、さっきの会話ならもうビデオで撮ってるし、なぁヨ―メイ?」
「は、はい!」(クリスさん、ぶちぎれてる・・・)
「シディ、ミナヅキ、子供の保護頼むわ。あと警察。」
「わかった。」
「ん・・・惨劇が始まる。」
「お前ら・・・」
男の子が不安な目を向けるけどお前は何も見なくていい・・・
「ひ、ひぃ!?」
「まぁ、証拠なんて無くてもお前をボコボコにしたことなんてもみ消せるんだけどギャースカ言われるのも錫なんでね。なんせ今日の俺は機嫌が悪い・・・」
「や、やめて・・・ゆるし・・・」
「顔面整形でも治らなくらい悲惨な顔にしてやるよ。」
「あぁぁぁ!?」
sideヨ―メイ
「ま、まだ顔が変形してる音が聞こえますよ・・・」
「うぬ・・・警察を呼んだから手加減してるとは思うが・・・」
「まさに魔王・・・」
子供を傷つけた父親に対してブチ切れたクリスさんがこんなに怖いとは・・・
「これで良かったんですかね?子供にとっては親から引き離した悪者ですよ?」
「そんなことないよ・・・殺されるところだったし。ありがとう・・・」
それならいいですけど・・・
「ん・・・ごちゃごちゃ考えずに救えるものもあるということ。」
ミナヅキさんってクールそうに見えて結構シディさんっぽいですよね・・・
ま、そういう風に考えておいた方が良いですね・・・
グシャ!ガスっ!ゴキっ!
でなければこの音を聞いてられそうにないですね・・・