妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちは今日もカレコレ屋にいたのだが・・・
ゴロゴロ・・・
「雷なってるね。雨でも降るのかな?」
ヒサの言う通りだな・・・
「傘もってきてないぞ・・・」
俺は焦ってしまう・・・
「私折りたたみ傘持ってるけど入ってく?」
それは・・・アイアイ・・・傘・・・!?
「ひ、ヒサがどうしてもって言うなら・・・」
「はいはい、ツンデレご苦労様。」
カンナ!軽い感じで受け流すなよ!?
「でもこの降りっぷりだと傘の意味なさそうですね。」
フィーアの言う通りかもな。
「ぬ?雷に交じって何か聞こえるな。」
「これは・・・雨じゃないな。雹か?」
シディが狼男の耳で聞こえたことを伝える。
「あ、竜巻注意報が出てる!」
ヒサもネットの天気予報を見て言った。
「竜巻とはなんだ?」
シディが聞く。
「竜巻って言うのは積乱雲に伴って発生する凄い渦巻だよ。」
カンナが言う。
「どういう感じの雲でしたっけ?」
フィーアが質問する。
「ラピュ〇に出てくる竜の巣みたいなやつだ!」
俺が説明する。
「おお、あの雲ならイメージしやすい。」
そうだろう!シディ!
「きっとあそこにラ〇ュタがあるんだ!」
「カゲ、怒られるよ。」
そういうわけで原理を説明すると・・・
「地面付近にできた弱い渦巻が積乱雲の上昇気流に引っ張られて上に引き延ばされることによって回転スピードが速く強くなるからだ。」
「竜巻とはカゲチヨみたいにたくましい奴だな。」
シディ・・・!
「そりゃ一万円生活で匂いだけでご飯食べたりする人にはそう言われますよ。」
フィーア黙ってて!
「ついでにアーシが補足すると遠雷も雹も竜巻の前兆なんだよ。草や土の匂いがするんだって。」
sideカンナ
「ふむ・・・とにかく危険な物がくるなら対策できるか?」
シディが聞いてくる。
「そうですね・・・自然の脅威ですけど対策はしたいですね。」
フィーアちゃんの言う通り対策方法はあるよ。
「まずは窓の側とかに待機しないで押し入れや机の下に隠れることが最善だよ。」
「カーテンや雨戸は閉めたほうが良いね。」
ヒサメちゃんの言う通りだよ!
「後は情報を収集するとかだな・・・」
そうしてカゲチヨが調べてたんだけど・・・
「いやー!竜巻って珍しいからテンション上がるよなー!ちょっと見てくるわ!危ないから家にいろよ~」
「ちょっと!危ないよ!?」
ヒサメちゃんが止めるのも聞かずに行っちゃった・・・
「なんか怪しいですね・・・」
フィーアちゃんの言う通り調べてみると・・・
sideカゲチヨ
「うわぁ!もうこんな近くに!」
「やべぇよ!」
見つけた!
「お前らこっちだ!」
俺は竜巻を見に来ていた奴らの手を取る。
「野外で竜巻にあったらすぐ建物に逃げ込むか開けた場所の地面に腹ばいになって頭で手で覆うんだ!」
俺は指示を出す。
「まさか少しの間にこんなことになるなんて・・・」
男子の一人が震えながら言う。
「竜巻は移動速度も速いし進路も急に変わるから見かけたら逃げないとな。」
「でも地面で寝ころんでたらやり過ごせないんじゃないか!?」
もう一人が言う。
「地面との摩擦で止まるし地面近くだと無風に近いんだ!」
「信じられるか!高架下でやり過ごせば・・・うわぁあ!?」
やっぱり!
「風は狭い場所では勢いが増すんだ!」
俺はとっさに庇った!
「くっ・・・うわぁあ!」
俺は飛ばされてしまった・・・・
くそっ・・・空気が薄くて苦しい・・・飛んでくるものにぶつかって気絶したらアウトだな・・・
そうして上昇気流で飛ばされた!なんとか血液の翼で飛んだが・・・
「こりゃ1000メートルはあるぞ!」
くそっ!その時!
「氷の階段!?」
空中に氷の階段が現れた!
そして・・・
「カゲチヨー!無事か!」
シディが昇ってきて受け止めてくれた!
「なんとか間に合ったな!」
家にいろっていったのに・・・
sideシディ
あんなに凄かった竜巻がもう消えてるな・・・
「竜巻は威力や勢いは凄いけど大体30分で消滅するからな。」
カゲチヨが教えてくれたしかし・・・
「その間に凄い被害を及ぼすんだな。」
俺は倒壊した壁や折れた木を見ながら言う。
「舞い上がった瓦礫や破片とかの被害も相当あるからな・・・」
やっぱり恐ろしいな・・・
「カゲ!シディー!」
「無事で良かった!」
「まぁ、シディさんが向かったので大丈夫とは思ってましたけどね。」
ヒサメたちが竜巻を見ようとした男子二人を保護していた。
「「カゲチヨさんんん!」」
男子たちはカゲチヨに抱き着いた。
「何だよお前ら!?」
「飲み込まれたから死んじゃったかと思って!」
「良かったよおおお!」
「さん付けはいいから鼻水ふけー!」
ひとしきり泣いた後彼らはカゲチヨに謝った。
「カゲチヨ、本当にごめん!フィーアから拳骨うけてさらに反省したよ!」
「あぁ!助けてくれてありがとう!」
よく見たら二人とも頭が少し腫れていた・・・
「二度とすんなよ?死にかけたんだからな?」
「「あぁ・・・」
「ならもういいよ。」
そうしてカゲチヨは二人を帰した。
「カゲならもっと厳しく言うと思ったけど・・・」
ヒサメが言う。
「アイツ等はもう二度と危険なことをしないって思ったから言わなかったんだろ?」
俺もカゲチヨの考えを言う。
「解説しなくていいし!それにフィーアの拳骨くらったならもういいと思ったんだよ!」
「軽めですしそんなに痛くないですよ。」
「いや凄い勢いで落としてたじゃん・・・」
カンナの言う通りフィーアは力加減を覚えた方が良いな・・・
「でも二人とも怪我がなくて良かったね。」
ヒサメの言う通りだな。
「最初から五人で行けば良かったじゃん!このカッコつけたがり!」
カンナがカゲチヨをからかう。
「いやホントに竜巻が見たかっただけだっての!」
「そう言いたいならSNSは見られないようにしといてね?」
「ぐっ!」
そうカンナとヒサメがカゲチヨがあの二人のSNSを見て飛び出したのを察したのだ。
「・・・四人ともありがとな。」
「次に助けるときはちゃんと説明してね。」
「へー、へー!」
カゲチヨの照れくさそうな声が快晴の空に響いたのであった。