妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日はとある豪華なお屋敷で使用人として働くことになった。
シディ「これほど豪華なお屋敷ならお手伝いさんも多いのだろうな。」
シディの言う通りと思ったのだが・・・
執事「それが一月ほど前旦那様と奥様が海外出張に行かれてから次々と使用人が体調を崩してましてこの屋敷には私とお嬢様の二人きりでございます。」
依頼人の老執事がそう答える。
カゲチヨ「そりゃ大変っすね。」
フィーア「私たちみたいな何でも屋に頼んでいいんですか?」
執事「今は猫の手も借りたい忙しさなのでお手伝いを・・・」
シディ「しかし一斉に体調を崩すとはどういうことだ?」
カゲチヨ「食中毒とか感染系の病気とか?」
俺はシディの疑問に答える。
カンナ「まぁまぁ!ここはお嬢様のために頑張ろう!」
カンナノリノリだな・・・
そうして俺達が中に入ると・・・
「貴方たちが新しい召使?」
聞こえてきたのは高飛車な声をしたいかにも悪役令嬢なお嬢様だった・・・
お嬢様「見るからに品性の欠片もない庶民を連れて来たものね。セバスチャン?」
まさにテンプレなセリフだな・・・
ヒサメ「っていうか執事さんってセバスチャンっていうんだ。」
カンナ「これもテンプレだよね・・・」
俺と、ヒサ、カンナは言う。
シディ「知らなかった、品性がないと屋敷の手伝いはできないのか。」
フィーア「そんなことないですよ。シディさんは品性の塊、ジェントルマンです。今にシディさんの品性にあのお嬢様も永久雇用を望みますよ。」
フィーア・・・完全に怒ってるな・・・
執事「お嬢様・・・どうか・・・」
お嬢さま「まぁいいですわ。まずその小汚いお洋服をお着換え遊ばせ。ご機嫌よう・・・きゃ!」
その時お嬢様が転んじまったので俺は素早く受け止める!
お嬢様「あ・・・!」
やべぇ!とっさに受け止めたけど女子馴れしてないので・・・
カゲチヨ「うわあ!」
お嬢様「きゃ!」
結局放りだしてしまった・・・
シディ「すまんな、カゲチヨはあまり女性馴れしてなくてな・・・」
カゲチヨ「すんませんすんません!」
俺は謝る。
お嬢様「貴方、その悪趣味な服を着替えたら私の部屋においでなさいな。」
そうして俺たちは使用人の服に着替えた。
ヒサメ「わー!似合うじゃんシディ!」
シディ「ヒサメも似合ってるぞ。」
カンナ「やっぱりアーシは何着てもばっちりだよね!」
フィーア「私がメイド服とか似合ってないと思うんですけど・・・」
シディ「そんなことないと思うぞ。なぁ、カゲチヨ。」
シディが言うが俺はそんなこと気にしてる場合じゃなかった・・・
カゲチヨ「何で俺呼び出されたんだろ落としたこと怒られんのかな・・・」
カンナ「カゲチヨ、それは違うよ・・・使用人が受け止めた矢先に失態をしてしまう・・・すなわち恋の始まりだよ!」
カンナは少しメルヘンな気がするんだが・・・
セバスチャン「カゲチヨ様、お嬢様のお部屋までご案内します。」
カンナ「カゲチヨ一発決めてきな。」
何をだ!?」
フィーア「私たちは大広間の掃除をしてますので頑張ってくださいね。」
シディ「あぁ、頑張れカゲチヨ。」
うぅ・・・やるしかないのか・・・
そうして俺はお嬢様の部屋に向かった・・・
sideカンナ
ふふふ・・・上手くいった・・・実はアーシとお嬢様は知り合いで手伝いは真っ赤な嘘なんだよね・・・
カンナ「ごめん、やっぱりカゲチヨのことが気になるから廊下の掃除ついでに見てくるね。」
ヒサメ「なら私も・・・」
カンナ「大広間は大変なんだからアーシ一人で大丈夫だよ。」
アーシはそう言ってお嬢様の部屋を覗く。
お嬢様「遅いわね。待たせるなんて生意気よ。」
カゲチヨ「はぁ・・・すんません・・・」
やっぱり怒られてた・・・
お嬢様「早速ですけどお紅茶を入れてくださる?」
いきなり仕掛けたね・・・
カゲチヨ「え・・・これあれっすか?紅茶がまずいからぶっかけられるパターンすか?」
お嬢様「何をおっしゃってますの?私はただあなたと少しお話しようと思っただけですわ。」
カゲチヨ・・・悪役令嬢ものの読みすぎだよ・・・
そうして紅茶は二人分用意され・・・
お嬢様は専属執事の話やお茶をふくことでカゲチヨの油断を誘って・・・
カゲチヨ「あ・・・?」
お嬢様「ふふふ・・・これであなたは私たちのもの・・・」
カゲチヨは薬入りの紅茶を飲んだ・・・
カンナ「流石見事に服従完了だね!ソフィア!」
ソフィア「えぇ!早速起きたら命令しましょう。」
そうお嬢様の名前はソフィアって言うんだ。
カンナ「カゲチヨ、大丈夫?」
ソフィア「そうよ私たちのカゲチヨ。」
カゲチヨ「カンナ・・・なんでここに・・・それに誰がお前たちの・・・!?」
しっかり効いてるみたい・・・
ソフィア「まずは跪きなさい。」
カゲチヨ「かしこまりました。」
カンナ「ソフィアさんは疲れてるみたい。椅子になってあげたら?」
カゲチヨ「はい。ソフィアお嬢様の椅子となります。」
そう言ってカゲチヨは四つん這いとなりソフィアはそれに座る。
ソフィア「動いちゃだめよ?」
カゲチヨ「はい、仰せのままに・・・」
sideカゲチヨ
カンナ「アーシの紅茶は何か入れてないよね?」
ソフィア「勿論ですわ。貴方はお友達ですもの・・・」
カンナとソフィアは優雅にお茶を飲んでやがる・・・ソフィアは俺を椅子にして・・・
腕が痺れてきたけど体が言うことを効かねぇ・・・そもそも二人はどういう関係なんだ・・・そんなことを考えていたら・・・
ヒサメ「カゲ!?」
シディ「これは・・・」
フィーア「ヤバい絵ずらですね・・・」
三人が来てくれた!
カンナ「ごめん!お嬢様に見つかっちゃって罰としてお茶に付き合わされてたの・・・」
ソフィア「その通りですわ。この子はカゲチヨとの密談を覗いたのでその罰ですわ。」
シディ「そうではない。カゲチヨから降りてくれないか?」
ヒサメ「この屋敷のお手伝いは受けますけどこんな扱いを受ける理由はないです。」
二人は言う、まぁそうなんだけど・・・
カンナ「実はお嬢様がカゲチヨを専属メイドにしようするのを聞いたんだ・・・」
ソフィア「そうですわ。カゲチヨあなたは椅子になりたいのよね?」
カゲチヨ「はい、ソフィアお嬢様の椅子です。」
フィーア「カゲチヨがMになってしまいました・・・」
フィーア!?違うからな!?
ソフィア「カゲチヨは私の忠実なしもべとなったのですわ。ほらカゲチヨ・・・首輪をつけてあげますわ・・・」
俺はされるがままになってしまう・・・
シディ「ヒサメ、フィーアおかしいぞ・・・カゲチヨは正気じゃない。」
ヒサメ「うん・・・何かで操られてるのかも・・・」
フィーア「え?そういう高度なプレイに目覚めたとかじゃなくてですか・・・?」
フィーア!?むっつりすぎるだろ!
それからも俺はソフィアのされるがままに命令に従ってしまう・・・
フィーア「嬉しそうですしやっぱりそういうプレイに目覚めたんですよ・・・」
シディ「確かにあんなに嬉しそうに・・・」
ヒサメ「女子と普通に絡めて嬉しいの・・・?」
カンナ「あれー?ヒサメちゃん妬いてる?」
ヒサメ「そ、そんなんじゃないから!?」
くそっ・・・俺はそのまま皆が話してるうちにお嬢様と一緒に部屋を出てしまう・・・
ソフィア「ふふふ・・・次は何をしようかしら?あ!」
また転んでしまったので俺は受け止める・・・
ソフィア「もう我慢できませんわ・・・目を閉じて・・・」
何をされるんだ・・・
sideフィーア
ソフィア「これであなたは私の物・・・身も心もね・・・いただきますですわー!」
お嬢様が凶悪な顔でカゲチヨに齧り付こうとしました!
ヒサメ「はぁぁ!!」
けれど流石はヒサメちゃん、カゲチヨもろとも電気を浴びせることで撃退しました!
そして私たちは駆け寄ります。
シディ「これはグール・・・人間を食らう異宙人だな。」
シディさんが正体を言い当てます。
ヒサメ「じゃあ、体調不良でやめちゃったっていう使用人さんたちも・・・?」
ヒサメちゃんがそう言いますが・・・
カンナ「あーそれなら大丈夫だよ。皆怯えて逃げただけだから。」
フィーア「そうなんですか?」
っていうか何でカンナさんがこのお嬢様のことを知ってるんですか?
カゲチヨ「さっきのヒサの電撃で正気に戻れたぜ・・・っていうかどういうことだよ!」
カンナちゃんは事情を話します。ここはグールの屋敷で死体を提供する関係で二人は知り合いヒサメちゃんとカゲチヨをからかうために私たちをここの使用人として働かせる依頼を出させたというわけのようです・・・
カゲチヨ「からかわれついでに食われかけたの俺!?」
カンナ「いやーホラー要素の必要かなっと思ってさ。この子人間に化けるのは上手いんだけどなかなかうまくいかないみたいでさー練習が必要だと思って。お詫びに食事ご馳走するって。」
ソフィア「はい・・・」
フィーア「どんな気遣いですか・・・」
全然必要ないですよ。
シディ「良かった、ヒサメはカゲチヨを心配してフィーアを引き連れて様子を見ていたんだ。」
カゲチヨ「マジで助かったぜ・・・」
ヒサメ「じゃあお礼・・・お願い聞いてくれる?」
ヒサメちゃんのお願いとは・・・
カゲチヨ「何で椅子になんないといけないんだー!」
ヒサメ「なんかもやもやしたからその仕返し。」
カゲチヨ「マジかー!!」
シディ「今日も仲がいいな。」
フィーア「そうですね。」
私はシディさんと喋ります。
ボティス「それは良いがフィー子は何でカン子を椅子にしとるんじゃ?」
カンナ「そうだよ勘弁して・・・・」
フィーア「本物の罰を体感させてるんですよ。」
カンナ「あ、そういえばソフィアがカゲチヨのこと気に入ったって言ってたからまた来て欲しいって連絡来てたよ。」
カゲチヨ「それ餌としてって意味か!?」
懲りませんね・・・