妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は主婦だった。
「今日皆さんに依頼したいのは息子の通ってる塾の調査何です。」
「塾ねぇ・・・どうして調べる必要が?」
普通だったら調べなくてもいいはずだ。
「だって、明らかにおかしいんです!!授業は週に三日しかないのに月謝は十万近くとられて成績だってそこまで上がっていないのに!子供は楽しいって喜んで通ってますけど高すぎると思いますよね!」
「子供が塾嫌いよりはいいんじゃないですか?」
「成績も伸び悩んでるだけかもしれませんし・・・」
フィーアとカンナが答える。
「確かにそうかもしれませんけど・・・」
「けど確かに月謝は高いかも・・・・」
「個別指導ならともかく集団指導ならかなり高いほうだな。」
ヒサと俺は学費の方に意見をいう。
「塾の先生にも訴えたんですけど取り合ってもらえなくて・・・
本当に金額に見合った授業をしているかあなたたちに調査してほしいんです!」
「わかりました。」
まぁ問題のある依頼じゃないし引き受けよう
俺は依頼人に答え、帰ったあと五人で受付と掃除のバイトとして潜入する手はずをととのえた。
sideヒサメ
「こんにちは~今日は算数の授業があるんだね大教室の方へどうぞ~」
こうして潜入当日、カゲ、私そしてカンナちゃんは受付で子供たちの様子などを
調査していた。フィーアちゃんとシディは受付は不向きということで
清掃員として施設内を調べることになった。
「はー・・・子供の相手って疲れんな~」
子供嫌いのカゲにとっては小学生向けの塾の受付は地獄だろう
椅子に寄り掛かりやる気のない声で愚痴っていた。
「そう?見た感じ皆楽しそうに来てて依頼人の子供と同じ感じだけど・・・」
カンナちゃんが今のところの子供たちの状態を話す。
「そうだね。カゲ・・誰も見てないからって・・・ちゃんと背筋伸ばしなよ真面目にやってないと怪しまれるよ?」
カンナちゃんの意見も聞きつつカゲを注意していると
「二人とも様子はどうだ?」
「カゲチヨの様子だと異常はなさそうですけどね。」
二人がやってきて状況を聞きに来た。
「うん、受付をやってる感じだと普通だってカンナちゃんと話してたよ。」
「そうか・・・一緒に授業を受けられたらもっといろいろわかるんだろうが・・・」
「そうですね。やっぱり問題は授業の方にあると私は思います。」
どうやら二人も私たちと同じらしい。
「けど、俺たちがいたらぜってー浮くだろ。」
カゲがもっともなことをいうのぞき見くらいしかできないとしょうこを見つけられないかもしれない。
「ま、しばらくここで様子を見はってるしかないな。シディとフィーアは引き続き
掃除するふりしながらいろいろ調べといてくれ。」
「ああ、分かった。」
シディがそう答え戻っていった。
すると塾長がが入ってきた。
「皆さんおはようございます。」
「おはようございます。」
カンナちゃんと一緒に返すと塾長はすぐに子供たちに
囲まれた。
「先生~!」
「一緒に教室行こうよ~」
「ずっと待ってたんです!」
子供たちは塾長のことをすごく慕っていた。もしかして
いい先生なのかな?
私がそう考えているとこちらに近づいてきて
「新しく入ってきた受付事務の方ですよね?」
「あ、はい!」
私はそう返すと
「誰か二人は後で授業アシスタントへ入っていただきたいのですが・・・お願いできますか?」
「はい。」
カゲがそう答えて塾長は去っていった。
「うまく教室に潜入できそうだね。」
「アシスタントにはヒサとカンナが入ってくれ俺はここの受付でもうちょっと調べたいことがある。」
「わかった。行ってくるね。」
そう言って私たちは教室に入った。
sideカンナ
こうしてアーシたち二人は授業前の教室に入ったんだけど・・・
「う~ん・・・教室には変わったところはなさそうだね。」
「確かに設備は普通だね。でもちょっと熱がこもってるかも・・・」
火車の能力で熱も感知できるアーシにはなんだかこの教室だけ熱いきがしたし、ながれは
なにかを循環させるみたいになっていた。
カゲチヨとシディ、フィーアちゃんが何か見つけてくれるといいけど・・・
sideカゲチヨ
俺は帳簿を調べていたのだが設備費が妙に掛かっていた。
「やっぱなんか隠してるなこの塾・・・」
そう思い俺はシディとフィーアに連絡をとり細工の準備を始めた。
sideフィーア
カゲチヨに言われ換気口や放送設備を調べていたのですが香炉や
沢山のCDが見つかりました。
「この香炉からは怪しい香りがするぞ。」
「どうやらマジックアイテムの一種ですね。」
カゲチヨに連絡をとり本格的に細工と突入の準備に取り掛かり始めました。
sideカンナ
そして塾長が来たんだけど・・・
「授業に集中できるように儀式を行います。」
そういうと部屋を暗くした。
そして
「皆さん、この塾に通うことが皆さんの使命です。この塾で通うことでしか
皆さんの幸せは実現できません・・・さあ繰り返して。」
まるでカルト宗教のように子供たちに発言を繰り返させている。
アーシたちは異様な雰囲気にのまれていた。
そして部屋が明るくなり
「はい、それでは二人ともそちらの箱を持ってきてください。」
そしてアーシたちは箱を持ってくると
「これは塾に来たご褒美ですよ。」
といって箱の中身の飴を子供たちに渡した。
子供たちは美味しそうに食べている。
そう思っていると
「君たちも一ついかがですか?」
と進めてきたけどあんな怪しげなことをした後だと受け取る気にはならない
「すみません甘いものは苦手で・・・」
「私も今はお腹すいてなくて・・・」
二人とも嘘をついて断ったが。
「・・・・」
塾長はいきなり冷たい目で見てきた。
断ったからイラついてるのかな?
そうして授業は始まったのだんだけどすごく普通だった。
あんまり授業料と見合ってない感じだった。
前の儀式は何だったんだろうそれにあの熱の流れ・・・
アーシはかんがえていると
「二人とも!」
カゲチヨがそっと調べものが終わったことを話したのだが・・・
「何を話しているんです?」
マズイ!気づかれた!
「授業中におしゃべりとは全くろくでもない・・・」
一触即発の雰囲気だったんだけどカゲチヨがまえにでて
教室の種を明かしてくれた。やっぱり塾は洗脳を使ってだましていたらしい
しかし生徒が私たちにまとわりついてきた!
このままじゃ追い出される・・
そのとき突然音楽が流れ始めた。
すると子供たちは洗脳が解けた様子になった。
「そして皆無事か!」
「放送室を借りて流させてもらいました。」
シディとフィーアちゃんが現れた。
「な!この教室の窓は明かないように!?」
「俺が細工して開くようにした。この教室は空気がこもってる何かを充満させるみたいにな。」
「そして私たちはこのマジックアイテムの香炉を見つけました。おそらくこの洗脳効果のあるにおいを充満させるためでしょう。」
「だから熱もこもってたんだ!」
「二人に調べさせたけど正解だったみたいだな。」
「あぁ、香炉をはじめ色んなものがそろっていたぞ。」
「授業の前にはテープや映像で同じメッセージを繰り返し聞かせて思考力を奪い暗示をかける、
そして授業後は別の音楽で暗示を解いていたってところだな・・・・」
「あなたは高額な月謝を親たちからとって塾は楽しいものだと思い込ませていたんですね。」
カゲチヨや二人が推理を終えると
「どんな教育も洗脳のようなものだろうが!何も知らない子供に社会的常識、決まりを植え付ける・・・
私は私の思う常識を子供に植え付けただけのこと、指示に従っていれば問題はないということをな!
その苦労にふさわしい報酬をもらっていただけだ!教育には金も手間もかかる・・・
親はそれを丸投げしているだけだ!儲けて何が悪い。」
「その常識は周囲からみたら間違いだったんですよ。」
「どっちみちこの塾はもう終わりだよ。」
ヒサメちゃんとカゲチヨの言葉のあと警察が来て事件は幕を閉じた。
けど、早く塾が終わった影響で私たちが子供を保護者に送り届けたんだけど
子供は何の異常もなくて良かった!
帰るとき
「やっぱり子供にはのびのびとして手欲しいよね。」
「そうですね。誰かに押さえつけられるのは正しいことを教えられても苦痛ですから。」
「それだったら失敗の中で正しいことを皆と仲良く考えたいな。」
シディとヒサメちゃんフィーアちゃんと話したのだった。
sideヒサメ
翌日、塾長は詐欺で逮捕されたことを依頼人に報告したんだけど・・・
「詐欺のうえに洗脳なんて犯罪行為までやらかすなんて、最低ですよね!」
「皆さまには子供を助けていただいてありがとうございます。」
「良かったですね。」
私はそういったがなんだか喜べなかった、あの塾長の苦労もわかる気がしたから・・・
「それにしても、あの塾講師・・・本当に最悪です!あんな奴に不当に金をとられているかと思うと
本当に腹が立って・・・」
かといって依頼人の感情ももっともだ家計のやりくりのなかで月謝を出しているのに詐欺にあったのだから・・・
「ま、そうすっね。」
カゲも依頼人を怒らせず無難な返事をする。
「高すぎる料金を提示された時点でもっと疑えばよかったわ!
教育という神聖な仕事でお金儲けしようとするなんてろくな人間じゃないもの!」
「今度はもっと安い月謝の塾に入れようかしら?安いお金で働いている人の方が本当に子供たちや教育の
仕事が好きってことですから。いい先生に決まってますものね?」
そういって依頼人は帰っていった。
「あの依頼人まただまされそうだな・・・」
「なぜだ?」
シディがきくとカゲは
「あの塾長は手段を間違えたけど金に囚われてるってことなら二人とも同じことかもな・・・」
「それに人は必ずしも聖人君子じゃありませんし、塾の経営は学校と違って完全に自営業で
お金や利益に囚われるのは当然ですしね。」
答えフィーアちゃんも賛成する。あの依頼人と子供はどうなっちゃうんだろ・・・
そう考えけどが答えはわからなかった。