妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideフィーア
カゲチヨ「この中で一番推理力があるのは俺達だ!」
ヤヨイ「いーや!私たちですね!」
今日カレコレ屋に行ってみると何故かカゲチヨとヤヨイさんが大喧嘩していました・・・
フィーア「どうしたんですか?これ?」
私は皆に聞きます。
ヒサメ「ヤヨイちゃんとカゲが推理ゲームで対決してたんだけどだんだん負けず嫌いが発揮されちゃって私たちまで巻き込まれてるの・・・」
ミナヅキ「ん・・・シディはもうゲームが難しすぎて寝てるレベルなのに・・・」
シディ「ZZZZ・・・・」
本当だ寝てますね・・・
カゲチヨ「俺達カレコレ屋が今までどんな奇妙な事件に遭遇してると思ってるんだ!カンナと俺でどんな事件も解決してきたんだよ!」
ヤヨイ「私たちだってジャーナリストとして様々な事件に触れてきたんです!ハツキと協力すれば私たちに解けない謎はありません!」
カンナ「なんか勝手に巻き込まれてるんだけど・・・」
ハツキ「お互い苦労しますね・・・」
このままじゃ戦争が起きかねないですね・・・
そう思っていると・・・
クリス「じゃあ推理勝負と行こうか!」
現れたのはお父さんでした!
カゲチヨ「どういうことだ?」
クリス「実はジニの作ったVR装置の被検体が欲しくてさ・・・実際の事件の現場を再現するからカレコレ屋チームとジャーナリストチームで戦ってくれ。」
ヤヨイ「上等です。あとで吠えずらかいても知りませんよ?」
カゲチヨ「それはこっちのセリフだぜ!」
厄介なことになりましたね・・・
sideヒサメ
というわけで寝ているシディを置いて妖精王の森でVRゴーグルを装着した・・・
クリス「というわけで妖精王の森で扱った地球の事件の膨大なデータをもとにした事件の真相を解いてもらうよ。先に解けたチームが勝利。わかりやすいでしょ?」
そうして私たちは仮想現実に送られた・・・
ヒサメ「すごい!まるで本物みたい!」
フィーア「流石技術班の皆ですね・・・」
ミナヅキ「曲者だらけだけど仕事は本物・・・」
私たちは驚く。
クリス「事件の内容はこうだよ。この河原で死体が発見された。第一発見者は近所に住む老婆、川に洗濯に来ていたところを川上からこいつが流れて来たと証言している。」
そうしてお父さんがブルーシートを外すと巨大な切られた桃と直線状の切り傷による血の跡をつけて倒れている桃の鉢巻をつけた男の人が倒れていた・・・
ハツキ「どんな事件ですか!妖精王の森の事件データ完全に日本昔話が混ざってるじゃないですか!」
クリス「過去似たような事件があったんだよ。」
カンナ「これって明らかに桃太郎じゃ・・・」
カンナちゃんもそういうけど・・・
ヤヨイ「ハツキ、カンナちゃん。この人を桃太郎と断定するのは早すぎます。」
ミナヅキ「いや、明らかに桃太郎・・・おばあさん川に洗濯に行ってるしね・・・」
カゲチヨ「余計な先入観はミスを招いちまう・・・クリス、桃は発見された時から割れていたのか?」
クリス「この状態で流れていたところを引き上げたとおばあさんは証言している。」
マジで推理するんだ・・・
カゲチヨ「妙だな・・・この状態で流れていたのだとすると桃太郎の体は濡れていてもいいはず・・・」
ヒサメ「カゲ桃太郎って認めたよね?」
カゲは無視して推理を進める。
カゲチヨ「それに大の大人の入った桃をお婆さんが一人で轢きづってこれるのか?明らかに不自然だ。」
カンナ「大の大人が桃に入ってるところはスルーなんだ・・・」
もうメチャクチャ・・・
カゲチヨ「おそらく第一発見者はお婆さんだけじゃないな。クリス爺さんのアリバイは。」
クリス「山に芝刈りだ。」
それがアリバイなの!?そんな怖い感じなんだ!?
カゲチヨ「クリス、お爺さんの鎌と桃太郎の血・・・DNA鑑定頼む。」
フィーア「なに恐ろし気な推理してるんですか!」
カゲチヨ「フィーア現場を見てみろ。この桃太郎の致命傷と桃の割れ方は一致しているおそらく同じ刃物によるものだ。つまり桃太郎は桃を割るのと同時に切られた。すなわち桃太郎を殺したのは桃を割ったお爺さんとおばあさんだ。」
ヒサメ「なんて昔話なの!?」
残酷な要素満載じゃん!
カゲチヨ「故意じゃねぇ。おそらく人が入ってると思わずに切ったことによる事故。それゆえに二人はアリバイ工作に・・・」
ヤヨイ「それは違いますね・・・」
カゲチヨ「!?」
ヤヨイ「どうやら桃太郎の呪縛に縛られているのは仲間ではなくカゲチヨさん、あなたのようですね。それゆえにあなたは見落としをした。」
カゲチヨ「どういうことだ?」
ヤヨイ「貴方はこの状況だけを見てこれは桃太郎の冒頭で起きた悲劇と思い込んだしかしそれは間違いです。何故なら桃から誕生したばかりの桃太郎がなんであんなに成長してるんですか?」
カンナ「桃からの誕生は無視でそこは突っ込むんだ!?」
カゲチヨ「!!!???」
カンナちゃんの言う通りだしカゲはなんで衝撃受けてるの!
ヤヨイ「この桃太郎は完全に成人しています。そして一個も残っていない黍団子、汚れた身なりが全てを証明しています。」
ミナヅキ「ヤヨイも呪縛に掛かってる・・・」
ヒサメ「誰か二人を止めて・・・」
ヤヨイ「そうです。これは全てが終わった後の事件。」
カゲチヨ「なら何で奴は桃の中に入ってたんだよ!」
ヤヨイ「たしかにこの傷はお爺さんとおばあさんにつけられたものでしょう。しかし見てください出血の跡がほとんどないことから傷を受けたときにはもう死んでいたと証明している・・・つまり誰かが彼を殺害して冒頭の下りのようにもう一度桃に入れて流したんだよ・・・すべてをあの老夫婦に擦り付けるために。」
フィーア「ややこしくなりすぎじゃないですか!?」
ヤヨイ「フィーアちゃん・・・すべては事件の時系列を混乱させるための偽装工作、犯人は相当狡猾ですね。しかしこれで犯人は絞り込めました。お供の犬、猿、雉、このカかの誰かしかいないんですよ。」
まぁ、登場人物がその動物しかいないからね・・・
ヤヨイ「彼らは鬼ヶ島から財宝を持ち帰ったと聞きます。平和のためでも獣と桃から生まれた怪物としての本性が出てしまい財宝を独占しようと争いを始めたのでしょう・・・」
桃太郎をどこまで汚せば気が済むの!?シディが怒るよ!
ヤヨイ「とりわけこれだけ狡猾な罠を張れるのはさ・・・」
カンナ「猿じゃないよ・・・どうやら桃太郎の呪縛に囚われてあなたも大切なことを見落としてるよ。」
流石カンナちゃん・・・
カンナ「猿は・・・金使えないよ。」
ヒサメ「当たり前の事だった!だんだん推理がバカになってきた!」
ヤバいよこの事件!
カンナ「つまりは真犯人は猿以外の誰か・・・」
ミナヅキ「違う・・・その中に犯人はいない・・・」
ミナヅキちゃんまで推理に!?
カンナ「なんでそうだと言いきれるの?」
ミナヅキ「めんどくさいから。」
カゲチヨ・ヤヨイ・カンナ「・・・!」
ハツキ「最終的のめんどくさいで済ませたらそうなりますよね・・・」
カゲたちが衝撃的な顔で固まるのでハツキさんもそういう。
カゲチヨ「犯人が誰にしても獣じゃ事情聴取もできないし別の線で犯人を辿るしかないな。」
ヤヨイ「クリスさん、検死の結果を教えてください。この切り傷が致命傷でないとすれば本物の致命傷によって犯人があの獣たちであるかどうかがわかるはずです。」
クリス「二人とも残念だけどこれ以外に目立った傷はないんだ。ただレントゲンで器官に妙な物が写っていた。団子状の何かだね。」
団子状の物って・・・
フィーア「明らかに黍団子のものじゃないですか!こんだけ推理しておいて最終的に食い意地張って死んでるんじゃないですか!」
フィーアちゃんの言う通りグダグダにもほどがあるよ・・・
ヤヨイ「フィーアちゃん、考えが足りないですよこれは団子じゃなくて猿の糞です。猿は糞を投げるでしょ?やっぱり私が正しかったんですよ。」
カゲチヨ「いやいや、桃太郎に黍団子を食わせるのはお爺さんとお婆さんでしょ財宝に目がくらんだ二人は桃太郎を殺害したんだ・・・・!」
マズイ・・・二人の負けず嫌いが加速してる・・・
カンナ「わかったよ。じゃあ二人の間を取っておかまの猿ってことで。」
カンナちゃん!?どこの間を取ってるの!
ヒサメ「もう!これじゃ埒が明かないよ!こうなったら犬、猿、雉の様子を見ればいいんだよ!お父さん!事情聴取を・・・」
クリス「あぁ、それならここにいるよ。」
そう言ってお父さんは桃太郎の胃のレントゲンを見せてきた・・・そう胃の中には三匹が・・・
ヒサメ「容疑者全員食われてたの!?」
私は衝撃的すぎて叫ぶ。
カンナ「もしかしてこうだったんじゃない?桃太郎は鬼ヶ島に帰る途中で遭難してたんだよ・・・出たくても船から出られなかったんだよ。そして財宝じゃなくて食料として互いの体を奪い合った・・・そして仲間を食らった男はその報いを受けるように最後の黍団子を喉に詰まらせて死んだんだよ・・・」
そ、そんな悲しい結末なの・・・
ハツキ「いえ、違いますね・・・」
そういってハツキさんは桃太郎に近づいて手を口の中に突っ込んだ!
そうして出てきたのは・・・
ハツキ「これは黍団子じゃなくて団子の入っていた袋です。これで胃袋には団子はなくなりました。もし取り合ったのならそれらしき影が無いのは不自然です。空腹に耐えかねて袋を食べるくらいの人が食べなかったのか・・・それは団子を管理していたのは盗み食い禁止の文字の通り桃太郎が管理してたんでしょう。」
ミナヅキ「本当だ・・・文字がある・・・」
ミナヅキちゃんの言う通りだ。
ハツキ「おそらく団子は一つも食べてないんですよ。全部仲間に与えて自分は草履でもかじってたんですよ・・・けど仲間は次々と仲間は倒れていく。こんなものを食う男ですから最後まで生きのこったんでしょうね。」
カゲチヨ「ハツキ・・・」
ヤヨイ「貴方・・・そんな甘い結末が真実だって言うの!」
フィーア「そこからはカンナちゃんと同じで生き残るために仲間を・・・」
フィーアちゃんが呟く。
ハツキ「カゲチヨさん、ヤヨイ・・・わかりますか。妖精王はこの事件で知って欲しかったんですよ。仲間どうしで喧嘩することの愚かさと助け合うことの美しさを・・・
そうですよね!」
クリス「ん~惜しかったな~!」
ま、まさかの不正解・・・
クリス「桃太郎が殺されたのはあってるよ。でもこの死体は桃太郎じゃなくて桃太郎たちを丸のみした鬼。桃太郎に化けて人間を食べようとしたところを志半ばで倒れた・・・」
レントゲンの脳の所に腫瘍があった・・・
クリス「つまり本当の犯人は脳腫瘍ってことだね。」
お父さん・・・
ヒサメ「せっかく喧嘩も収まって一件落着な雰囲気だったのに・・・」
ハツキ「どんな結末にしてるんですかー!!」
クリス「ごめんなさーい!」
私たちはお父さんを追い回してるのを見て二人はいつの間にか仲直りしましたとさ・・・