妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
noside
ここは某企画、世間一般的に言えばブラック企業である。
普通のブラック企業と違うのはある課では、動物を雇っているのだ。
しかも喋れる動物を、
その一人であるペンギンはパソコンを打ち、同僚のパンダはスマホをいじり、
後輩のシャチはペンギンをみてよだれを流していた。
すると普段はモニターで自分たちを監視している上司が現れた。
「大変だー!」
上司の慌てぶりにパンダが驚く
「どうしたんですか?上司ー!」
パンダが質問すると
「労働力が足りないんだ!!そして会社の金も足りない!」
ブラック企業なら当たり前のことを言ってくる。
「そりゃ給料泥棒がこんだけいればな。」
スマホをいじり仕事をペンギンに押し付けるパンダ、やる気が空回りして
ミスをして仕事を増やすシャチ、業務連絡も忘れて仕事場に来ず、モニターで監視する
上司、まともに働いてるのはペンギンくらいだろう。
むしろいままでやっていけてたのが奇跡である。
「ペンパイ!?自分は違いますよね!?」
自覚してないシャチが尊敬している先輩に質問するが・・・
「・・・・」
「ペンパイ!?何とか言ってくださいよー!」
その沈黙はイエスと察せられないのだろうかこのシャチは・・・
するとパンダが上司に向かって下種な顔をして答えた。
「上司ぃー労働力確保ならいい手段がありますよー」
すると上司は上機嫌な顔になり
「なんだ!?パンダ!?」
と考えをきく
「インターン生を雇って働かせればいいんです!!」
またこのパンダのせいで波乱が巻き起こりそうだ・・・
sideペンギン
パンダが急に打開策としてインターン生を雇うことを提案してきた。
けど金もない上司は
「でもお高いんじゃないのー?」
まるで主婦のようなのりでいう。
「大丈夫!インターン生は今なら給料交通費タダ!!無料の労働力なんです!」
パンダが心配ないことを提案する。ていうかこの流れって・・・
「これは今すぐ雇うしかないな!!」
「テレホンショッピング?」
そうあの通販番組と同じ感じだった。そんなのりで人を雇って大丈夫か・・・?
「というかこの会社にインターン生なんて集まるんですか?」
シャチがもっともなことをいうと
「大丈夫だよ学生は馬鹿だから会社の良し悪しなんてわからないよ!」
パンダから安定のクズ発言が飛び出す。
「それに僕たちだってわからなくてこの会社はいちゃったじゃん!」
確かに・・・でも俺たちの場合動物雇ってくれるところなんてここしかないことも一つだったが・・・
そのあとインターン生募集のサイトにのっけたのだが
パンダの提案した条件は交通費、給与無支給、拘束時間一日12時間という奴隷募集の
ような内容だった。こんなんで集まるのか・・・?
そしてインターン当日なんと五人も集まった。
早速自己紹介となったのだが・・・
「カゲチヨっす。特技はYOUTUBEを見ていても後ろに上司が来た瞬間仕事している画面に
切り替えることです。」
早速パンダみたいな赤メッシュの男がきた・・・
「うわっ、インターンに来るのに赤メッシュ入れてるとか常識ないのかよ。」
早速パンダが煽っていく
するとカゲチヨも怒り
「パンダに言われたくないっす。」
煽り返した。
「んだと!!パワハラすっぞおらぁ!!」
早速同族どうしで争っていた。
そして次は・・・
「ヒサメです。」
青い髪の女の子が挨拶してきた。
二人とも女子の可愛さに舞い上がっている。
するとシャチが
「わからないことがあったら何でもきいてください!!」
アイツも先輩になるのだが大丈夫だろうか・・・
「あっ、けどぉーペンパイに手ぇ出したらわかってんだろうなぁー!!」
やっぱり大丈夫じゃなかったシャチはメンヘラを発揮してヒサメを威嚇する。
「は、はい・・・」
ヒサメは戸惑いながら返事をする。
やっぱり俺はこいつに殺されるんじゃないか・・・
「俺は一番お前に危険を感じているよ・・・」
そして次は
「カンナです。趣味はファッション研究です!」
オシャレそうな赤い髪の女の子だった。ヒサメとは真逆で活発そうだ。
「あ、ヒサメちゃんにセクハラとかしたらどうなるかわかりますよね・・・?」
と思ったらこいつもこいつでサイコな香りがした。
次は金髪で角の生えた女子だった。
「フィーアです。ペンギンさんわからないことは聞いていいですか?」
「あぁ、もちろんだ。」
この子とはいい関係を築けそうだな・・・
「ちょっと~僕にもたよってよね!」
「そうです!僕にも頼っていいですよ。あなたペンパイに興味なさそうですし!」
「俺にも頼っていいからな!」
クールビューティーな雰囲気に三人とも
頼ってほしそうにするが、
「あなたたちは無能そうなので嫌です。」
「「「グサッ」」」
一目で無能と見破られていた。
フィーアはその後も
「だいたいあなたたちは組織にとって癌になっていることに気づいてないんですか?
そもそも・・・」
冷酷な顔で三人を罵倒していた。
「も、もうその辺にして最後の一人を紹介しよう!」
三人が泣きそうだったので次の紹介に進んだ。
「シディだ。かくれんぼや缶蹴りなどが得意だぞ!そういう仕事はまかせてくれ!」
イケメンなケモミミの男だった。
けどそういう仕事はないんだよなぁ・・・
「っけ!イケメンかよ・・・」
パンダが妬んで嫌味をいう。
さらに上司も勢いを取り戻したようで、
「うちの会社ではイケメン労働時間三割増しだ!」
と訳の分からないルールを言い出したしかし・・・
「三割?3を足すということか?」
まじでわかってない様子だった。
「こいつもしかして俺以上の馬鹿・・・!?」
上司も驚愕していた。
「この職場カオスすぎる・・・」
sideフィーア
こうして私はペンギンさん、シディさんと一緒に新規事業案について
取り組むことになった。
「新規事業案とはなんだ?」
シディさんがきくとペンギンさんは丁寧に教えてくれた。
新しい仕事の提案か・・・
するとシディさんはさっそく思いついたようだった。
「ウーム、自然のなかにいると翌日の天気がわかると嬉しいな。だが天気を予測するなど
人智を超えたことはむりだよな・・・」
シディさん、いつも天気予報見てなかったんだ・・・
「天気予報って知ってる?」
案の情ペンギンさんに突っ込まれる。
そして私が提案した案をいった。
「この案はどうでしょうか?」
「なかなかいい案だな。俺が補強してよりよくすればいけるな。」
こうして案は決まったのでした。
そして取引先に向けての資料を作ったのですが・・・
「カタカタカタ―ン!!カゲチヨくん!そのフィックスってアサイン取れてるの?」
「タタタタターン!アグリーっす!デフォでタイトなんでもっとゼロベースでジャスト
アイデア出していきましょう!!」
カゲチヨとパンダが協力して資料を作っているように見えますが・・・
「お前ら・・・意識高い言葉だけ使ってても仕事したことにはならないぞ。」
「「ぎくっ」」
ペンギンさんも見抜いていました。そう、二人ともキーボードを叩いて
やたらビジネス用語を出してるだけで資料は私とペンギンさんで作っていた。
「あなたたちも資料作ってください・・・」
「いやだー!僕は食べモグを見なきゃいけないからね!」
とパンダがふざけたこといってきたのでスマホを取り上げて。
「フンっ。」
ガシャーン!
「いやぁぁぁぁぁぁ!!?」
スマホを粉々に壊しました。するとペンギンさんに
「・・・グッジョブ!」
・・・誉められました。この職場どうかしてますね。
sideカンナ
今日はヒサメちゃんとシャチさんと取引先の会議に来たんだけど・・・
「先輩の自分が一緒にいるので緊張しなくて大丈夫です!」
って言われたけどペンギンさんの仕事増やしているのでどうにも心配を
ぬぐえない。
そして会議が始まったんだけど・・・
「弊社はBTOCとBTOBの両方で事業を展開しておりますが今回の事業案はどちらでの提案ですか?」
「えっと・・・ウチは・・ウチは。」
なんと最低限の知識もなかった。
なんであんな先輩風吹かせられたの・・・
するとヒサメちゃんがシャチさんの耳元で
「BTOCは、企業が消費者を対象に行うビジネスのことです。BTOBは企業と企業です。
今回はBTOBです。」
という。
「こ、今回はBTOBです!」
さすがヒサメちゃんフォロー完璧!
「では、どのようにPDCAを回していくのか説明してください。」
「PDCA・・・?」
もう、シャチさんいらなくない?
「あのシャチさん、私たちで説明しても?」
確かにその方が早そう。
けどシャチさんは感激したらしく。
「ヒサメさん・・・!いやヒサパイ!」
さっきまでの先輩キャラはどこへやらすっかり後輩キャラに戻っていた。
ヒサメちゃんの説明とアーシの補足説明でなんとかなった。
そして翌日シディとシャチさんで部品の組み立てを行っていたんだけど・・・
「う~んとう~んと・・・」
どうやら苦戦してるようだった。するとシディさんが
「俺は工作は得意だ!任せてくれ!」
といって組み立てたんだけど・・・できたのはペンギンさん型のロボットだった。
これはさすがに注意するでしょ・・・
と思ったら。
「凄い!凄いカッコいいですよ!!こんなにかっこよかったらペンパイも
褒めてくれるはずです!」
「いや、設計と全然違うしペンギンさんは仕事をこなさなきゃ褒めてくれませんよ!?」
アーシは突っ込んでなんとか二人を説得して組み立て直したが結局事業は失敗した。
sideペンギン
「お先に失礼しまーす。」
案の定パンダは定時に帰ろうとしていたが、
「あ!パンダさん!またペンギンさんに仕事を押し付けて帰るんですか!!」
ヒサメに止められる。
「い、いやそれはペンギンが・・・。」
「ダメです!私が仕事教えてあげますから!」
インターン生に教えてもらうとか情けないなシャチも含めた二人とも・・・
「ヒサメちゃん・・・ゆっくりでもいい・・・?」
パンダが喜んだ様子で言ったが。
「じゃあ、私が資料の作り方から、この間使ってた用語の意味まで教えてあげますよ。」
フィーアがほほ笑んだ顔で言った。
「わかるようになるまで帰らせませんよ?」
「いやだーーーー!」
完全に立場が逆転してる・・・・!
sideカゲチヨ
ペンギン先輩は今日も残って仕事をしている
「帰んないんすか?」
「まだ仕事があるからな。始末書を書かなきゃだしな。」
全く素直じゃない
「でもなんやかんやパンダさんとシャチさんは帰らせてあげるんですね。」
「あいつらが勝手に帰ってるだけだ。」
まぁ、引き留めてもいくもんな・・・
「お前は何で残ってるんだ?」
「俺は昼夜逆転してるんで。暇つぶしっす。」
「それなら、帰るか手伝ってほしい。」
「あっ、無理っす今、日付変わったんで。」
「クズめ・・・」
sideペンギン
「はっ、いつの間にか寝てしまった・・・!」
デスクを見ると始末書が終わっていた。
そして手紙があった、
「短い間でしたがお世話になりました。」
アイツ・・・
俺は5人のインターンに感謝するのだった。