妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
side瓜生
俺の名前は瓜生 龍臣
子ども「メロンパンマン!遊ぼうよ!」
瓜生「メロンパンマンはお仕事中なんだ。」
同僚のカリンとパン屋を営む元殺し屋だ。
以前の俺は暗殺組織に属していた。
瓜生「新興宗教の教祖さん、悩むも苦しみも無く地獄に行こうか。」
教祖「へはぁっ!?」
俺たちは邪魔者を殺すただの道具だった・・・そうあの日までは・・・
カンナさんのメロンパンを食べて人生が変わった。
瓜生「うめぇぇええ!涙が止まらへん!う・・・めええええ!」
瓜生(あ、殺生やめて草食べよう・・・)
カンナ「ヤギが前世だったの?」
俺は初めて飯がうまいと思った。
今日は仕事帰りのミナヅキちゃんとクリスと一緒に飯を食っていた。
カリン「大通りのパン屋で強盗だって、最近多いわね。」
ミナヅキ「この前は異宙人たちが集団でスリをしてた・・・」
瓜生「ここは本当に日本なのか?」
クリス「最近は地衝祭も近いしね。騒ぎたいんだよ。」
クリスは落ち着いてるが地球とは思えんほどに珍事が起きてるんだ。カレコレ屋も大変だろう・・・
そんな中道を歩いていると・・・
ミナヅキ「血と毒の匂いがする・・・」
ミナヅキちゃんの案内する方向に行ってみると・・・
カリン「男の人が殺されてる・・・それにこの傷・・・」
男の死体があってカリンの言う通り俺たちにはなじみのある周りの肉が壊死した傷には見覚えがあった・・・
クリス「瓜生・・・もしかして先輩か後輩?」
瓜生「ああ・・・先輩の百蛇の清吉だ。」
清吉は生まれつき毒の耐性が高く熱した砂に毒を配合してひたすらに突く。そして薬液手を浸すことで必殺の手が出来上がる仕組みだ・・・
瓜生「性格は凶暴で気に食わないからって散々ボコられたっけ・・・」
ミナヅキ「許せない・・・ボコボコにする・・・」
クリス「物騒だな・・・でも町の治安を守るためにも止めないとね。」
俺たちは奴の居場所を探したのだが異様なほど簡単にわかった・・・
カリン「郊外にある廃墟がアジトよ。けどわざと掴ませた可能性もあるから気を付けて。」
クリス「瓜生が目的なんじゃない?トップも狙ってたみたいだし。」
ミナヅキ「毒なら任せて欲しい・・・」
瓜生「あぁ、一般人に手を出すなら容赦はしねぇ・・・」
そうして俺たちはアジトに着いた。
瓜生「清吉、いるんだろ?出て来い。」
そうして声を掛けると蛇のように出てきた。
清吉「おぉ!妖精王・・・随分大物と知り合いになってんじゃねぇか!」
この顔・・・まとめて殺す気満々だな・・・
随分とくたびれてるな・・・
清吉「悪いが俺も進化しててね!異宙の毒を試してさらに強化したんだわ…左手はまさにヒュドラの毒も入って異宙人でもお陀仏かもな!」
そうして手袋を脱いだ清吉は鞭のような連続の突きを放ってきた!
ミナヅキ「紫の手が毒の部分ってベタ過ぎ・・・」
クリス「あんな顔の割に体柔らかいってホント蛇みたいだな。」
二人とも余裕だな・・・
sideミナヅキ
柔軟性はあるけどフェンリルの胴体視力とその毒臭さで動きは捕らえられる・・・
ミナヅキ「まずは腸に一発毒を叩き込む・・・!」
ぐざっ!
清吉「ぬおおお!?」
私は手の間合いを抜けて短刀に毒を纏わせて攻撃する!
清吉「死龍に毒耐性強いって教わらなかったか!」
ひゅんひゅん!
そうして清吉は手で私から距離を取って・・・
ドンドン!
銃弾を放ってきた!
クリス「二人とも隠れろ!」
クリスが花粉園で銃弾をガードしてくれた!
清吉「かかか!三人そろって結界にかくれんぼとは情けねぇな!」
瓜生「愚か者め!賢者は時に逃げる!」
私たちは柱に移動して何かないか探す・・・
瓜生「お、長めの帯・・・いけるかもな。」
瓜生さんが作戦を思い付いたみたい・・・
私たちに作戦を伝えた後瓜生さんは結界から飛び出して・・・
瓜生「とりゃあああ!」
瓜生さんの放った帯は見事銃を持っていた右腕に絡みついた!
清吉「そんな布じゃ俺は止められないぜ!」
当然左手で切り裂くけど・・・
瓜生「爪の鋭いことは知ってたがこれで銃のゾーンは抜けたぜ・・・だりゃああ!」
清吉「しゅううう!」
毒手に自信があると言ってたけど・・・
瓜生「おっしゃぁああ!」
バキバキっ!
清吉「なあぁあ!」
真っ向から来るとは思わなかったみたいで清吉の手は瓜生さんの全力パンチで見事に粉々になった!
清吉「捨て身・・・手はお釈迦だがこれで毒が・・・ってなんで無事なんだよ!」
瓜生「妖精王の結界を手に張ってそのうえにミナヅキちゃんが毒の膜で覆った即席技だ!拳の衝撃で手は痺れたがまだ毒は打ち込めちゃいないぜ!」
そう、これがクリスと瓜生さんが考え付いた作戦!
クリス「これで勝負ありだ。一般人に手を出したことを償えば生かしてやるぞ。」
清吉「お優しいねぇ・・・だがなぁ!油断しちゃいけねぇなぁ!」
そんな・・・右手の手袋が外れるとなんとそれさえも紫に染まっていたの!
清吉「妖精王!槍の間合いをなくせば俺なら格闘戦で圧倒できるぜ!」
sideクリス
大した自信だ・・・それも殺し屋で生き抜くための大事なことだがな・・・
クリス「お前全盛期はとうに過ぎてんだろ?ロートルが無茶しちゃダメじゃん?」
清吉「だぁああ!?」
俺は余裕でいなして手首を固めて強引に寝転がらせ・・・
ミシミシ・・・ボキッ!
清吉「ぐおおお!」
合気道の腕ひしぎを強めにかけて一発で腕をへし折っておいた・・・
瓜生「妖精王格闘術もやべぇな・・・」
ミナヅキ「ん・・・怪物。」
二人とも酷いなぁ・・・
俺はすぐに距離と取って言う。
クリス「もう本当に勝負あったぞ。命までは極力は取らないよ。」
そう言ったのだが・・・
清吉「想定内なんだよ・・・怪物に両手へし折られるのなんてなぁ・・・」
おいおい右足もかよ・・・
ミナヅキ「もう命を取るしかない・・・」
瓜生「その通りだぜ!うおおおお!」
二人はそうして突っ込み・・・
ミナヅキ「ぐぅ!」
瓜生「だりゃああ!」
清吉「ぐがっ・・・」
ボキッ!
ミナヅキがその蹴りを受けて瓜生がカウンターで顔にパンチを叩き込んでその勢いで首をへし折った!
瓜生「ミナヅキちゃん!大丈夫か!」
腕でガードしてたけど結構ヤバいだろ!
ミナヅキ「大丈夫・・・新技でとっさに腕に毒の鎧まとわせてたし・・・でもクラクラするかも・・・」
クリス「ちょっと効いてるじゃん!?」
清吉「はは・・・流石毒を扱うだけあるじゃねぇか・・・足は薄いからそいつなら自然と分解されるだろ・・・」
清吉はそう言った・・・
清吉「組織に殺される前に強者三人とやれて楽しかったよ…!組織は暴走してるぞ・・・」
どういうことだ・・・?
その後ミナヅキはマジで毒を分解しちゃった・・・
ミナヅキ「ん・・・美味しい。メロンパンお代わり。」
クリス「心配で奢ってるけどめっちゃ元気じゃねぇか!金自分で払え!」
瓜生「いやいや、今回は助かったぜ、俺が奢るから許してやってくれ。」
カリン「でもやっぱり組織が気になるわね・・・」
そうして俺たちは厄介ごとにまた巻き込まれていく・・・